司伝の過去作レビュー

『Sweethearts』は2011年に発売された、如月群真氏作の商業アダルトコミックだ。
如月群真氏は、現在は一般誌にて「恋愛志向生徒会」を連載をしている漫画家の先生である。数年前まではエロ漫画の世界で人気者であり、いくつかアニメ化もされていた。貞操観念の狂った世界観を描くことに定評のある先生である。
本項では『Sweethearts』の魅力と、それについての私の評価をまとめていきたい。
【収録作品】
- Sweethearts Lesson 1~4 番外編
- Immoral Girl
- ミスコン狂想曲
- ミスコン狂想曲 ather days
- 好奇心が止まらない
- DOKIDOKI交際チェッカー
『Sweethearts』の魅力

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『Sweethearts』は全10篇で構成されているオムニバス短編集だ。表題作「Sweethearts」は4篇+番外編の中編であり、「ミスコン狂想曲」も2篇の連作となっている。
ヒロインはJKか女教師。全て学校を舞台としている。しかし、その倫理観は微妙に狂っており、セックスに対する感覚が普通ではない。かといって恥じらいはしっかりある、その絶妙な貞操観念は如月群真氏の大きな武器であり、他作品にも共通している。
如月群真ヒロインも健在。スレンダーボディとバランス良く大きなおっぱいは、多くの読者を魅了していることだろう。氏の絵柄は、良い方向で昔から安定している。
お気に入りは表題作の中編、「Sweethearts」である。特別な性教育から始まる、取り合いエロラブコメだ。

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保健教諭に呼び出された笹野と男子二名は、セックスの実技演習への協力を頼まれる。非公式で内密に行われているその活動は、女子側の希望が含まれている。つまり、自分とセックスをしてもいい女子がいるということだった。その女子たちと対面すると、笹野の想い人である茜美緒、グラドルの白石佳純がいた。驚く笹野は相手としてその二人を指名し……。
如月群真作品の根本にはハーレムものがあり、今作も二人の女子に取り合いされる、ハーレム展開である。二人の美少女に取り合いされ、体を重ね続けるのがまずたまらない。そして、周りのキャラクターも良い味を出している。呼び出された二人の男子の内、片方は一人のロリ系女子に執心し、一途にヤリまくる。もう一人は美緒に憧れつつも、ヤリマンと地味巨乳委員長にヤられまくる。笹野たちもそれを見て盛り上がるという相乗効果。この乱れっぷりがたまらないのである。

スクールライフの中で繰り広げられる淫らな行為。いちゃラブ要素もなくはないが、基本的にはその独特な設定に乗っかったセックスにこそ興奮してしまうことだろう。良作である。
【まとめ】Sweethearts
司伝評価
絵柄 | |
物語 | |
キャラクター | |
抜き | |
貞操観念崩壊 |
- 「乱れた性」の様子を眺めるのが好き
- スレンダー美巨乳にこだわりがある
- 美少女に取り合いされる、ハーレム展開が好き
『Sweethearts』は以上のような方々にオススメしたい。如月群真氏らしさ満載で、非常に実用的な一冊である。
セックスへの軽さと恥じらいを両立させることにおいては、右に出る者は居ないかもしれない。ある意味、理想の世界を描いている先生だ。
本作については以上である。それでは、またの機会に。

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