司伝の過去作レビュー

『Shameless Girl』は2012年に発売された、シヒラ竜也氏作の商業アダルトコミックだ。
シヒラ竜也氏は週刊少年マガジンで連載中の漫画家の先生である。本作は、現時点で唯一のアダルトコミックであり、貴重な作品となっている。画力、というより表現力が豊富で、漫画としての華がある印象を受ける。作風は、日常から終末まで描いているが、コメディーチックないちゃラブがメインである。
本項では『Shameless Girl』の魅力と、それについての私の評価をまとめていきたい。
【収録作品】
- メイキングA
- BLUE PLANET
- CAFE WHICH?
- 野獣の宴
- 三角革命
- ラブ♥シック
- かちょーおん!
- 未完の薔薇
- この支配からは卒業不可避
- MONOTONE
- 幸運リバーシブル
- 雨恋
- 遊星ヨリ愛ヲコメテ
- 「もうひとり」
『Shameless Girl』の魅力

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『Shameless Girl』は短いカラーページも含めて、全14篇のオムニバス短編集だ。内10頁超えの作品は9篇ほどである。
セックスはノーマルなのだが、凝った設定の作品が多い。コメディーからシリアスまで様々な作品があり、どれもよくまとまっている印象である。
ヒロインはJK~社会人くらいで、バランスの良い巨乳が多い。その辺りもスタンダードである。性格はみんな個性的だが、エロとしての趣向は特にない。エロというより、漫画のキャラクターとしての魅力を備えたヒロインばかりなのだ。

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オススメの一話は「三角革命」だ。姉妹との三角関係がメインのエロコメディーである。
22歳になったら万里、百香姉妹のどちらかと結婚すると約束していた竿役の千春。それ以前に二人を“つまみ食い”していた千春は、そのことを万里に責められ、いざ誕生日を迎えると、三人でヤるかわりに嫁を決めろと言われてしまう。すっかり淫乱になった百香、自分にエロいことを仕込んだ万里、どちらを選ぶか悩んだ千春だったが……。
スケベなお姉さんの万里、純情妹の百香。どちらもキャラクターとして魅力的だった。特に百香はいかにもな妹系だったため、すでに淫乱化しているということがエロい。惜しむらくは、短すぎることである。数話で、何なら”つまみ食い”の過程まで見たかったものだ。

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良さげな設定、良さげなキャラクターのオンパレード。ただ、あまり掘り下げられておらず、その辺りが消化不良な一冊だった。
【まとめ】Shameless Girl
司伝評価
絵柄 | |
物語 | |
キャラクター | |
抜き | |
設定 |
- 変わった設定の作品が見たい
- コメディー要素は重要である
- 巨乳ヒロインといちゃつきたい
『Shameless Girl』は以上のような方々にオススメしたい。どうしても、穴埋めのような作品が多いため、消化不良な印象だった。もっと掘り下げて見てみたい作品ばかりである。
特にカラーページの作品は本当に短いのだが、それなりに興味のある設定であり、続きが見たいものが多かった。その辺りに不満を感じたのが本音である。
本作については以上である。それでは、またの機会に。

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