Please!Freeze!Please!/師走の翁レビュー-動かないから好きにしていいよ

ふ行

目の前に絶対に動かない美女が居たなら、私、司伝のやることは一つである。世の男性の中には、「セックスは反応あってこそだ!」と訴える者も居るが、それはそれ、これはこれである。反応に興奮することもあれば、反応がないことにもまた別のエロさが存在するのである。

ましてや、私は女性のわざとらしい反応があまり好きではない。お店の女性は、露骨なほどの反応をしてくれるが、それは自分にとっては萎える要素である。

いっそ、全く無反応であることを売りにするお店を作ってほしい。その状態で好き放題できるのも燃えるし、もし我慢しているはずの嬢が反応してしまったなら、それはそれで嬉しい。無反応プレイ、ぜひ流行ってもらいたいものである。

司伝
司伝

今回は「動かない」プレイが楽しめる作品をご紹介します。

本項目では、『Please!Freeze!Please!』の作者師走の翁氏について、また、『Please!Freeze!Please!』シナリオやプレイ内容、ヒロインの雑感について、最後には司伝の評価も記載しておく。最後まで見ていただければ幸いだ。

Please!Freeze!Please!/師走の翁とは

タイトルPlease!Freeze!Please!
著者師走の翁
初版発行2021年
掲載誌・レーベルCOMIC阿吽
出版社ヒット出版社
ページ数302頁
形式長編

漫画家・師走の翁(しわすのおきな)

師走の翁氏は主にコミック阿吽に漫画を掲載しているエロ漫画家の先生である。

もはや言わずもがなという感じだが、長年にわたり前線で活躍しているベテランの先生で、その独特な設定、世界観に定評がある。絵柄もアップデートされつつも常に完成されており、エロ漫画界の代表的な先生の一人と言える。

作品・Please!Freeze!Please!

僕と、私と、私の、セックス。放課後の図書室で、大好きな同級生女子二人とゆっくりたっぷり性体験♥業界屈指のヒットメーカーが描く挑戦的で新感覚な人気連載が待望のコミックス化!

Please!Freeze!Please! [ヒット出版社] | DLsite 成年コミック – R18

『Please!Freeze!Please!』は全10篇で構成されている連作長編である。

内容としては、図書室という舞台で二人の女の子とひたすらエッチをするだけ。それなのにマンネリにもならず、回が進むごとに興奮度がどんどん増していく。巧みな構成が光る長編作品となっている。

【詳細】Please!Freeze!Please!

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
BJ270983.html

それでは、『Please!Freeze!Please!』をより詳しくご紹介しよう。

【収録作品】

  • Please!Freeze!Please! #1~#10

シナリオ

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
BJ270983.html

まずは簡単なあらすじを記載しておこう。

図書委員として働く束見、飯田橋の女子二人は、図書室の寒さに困っていた。同じく図書委員の眉村に訊く体温が高いからか寒くないと言う。女子二人は、眉村にひっついて暖を取りはじめるのだが、眉村はそのせいで勃起してしまう。女の子にひっつかれただけで射精しそうになる眉村を心配する二人は、眉村に好きな人が居るのかと問うのだが、気になるのは束見、飯田橋の二人だと言われる。照れながらも喜ぶ束見は、すぐに勃起する眉村に女子に慣れてもらおうと、「私は動かないし何も言わないから好きなように触ったり何でもしていいよ」と提案する。眉村はそのまま束見の体を触り、目の前で射精する。後日、今度は飯田橋から「君のこと好きにするから絶対動いちゃ駄目ですよ」と言い、眉村の体に触れ……。

触らせてくれる束見、触ってくれる飯田橋。物語があるわけではなく、両想いである二人の女子とエッチなことにハマっていくという展開である。

プレイ内容

プレイ内容こそが本冊の大きな魅力だが、具体的にどんな嗜好かと表現するのは難しい。

まず読者が翻弄されるのは、強烈な焦らしではないだろうか。当初の目的が本番セックスではなく、「動かない」状態での攻めと受けを官能的に堪能することであるため、しばらくは我慢させられるのだ。この「動かない」中での行為はフェチズムに溢れている。

最終的にはいちゃラブ3Pに励むわけだが、焦らしからの解放感により、登場人物と同様に興奮することができる。この段階に至るまでのヒロイン二人がとにかくエロく、Mな男性ほどハマることだろう。

ヒロイン

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
BJ270983.html

そんなヒロイン、束見、飯田橋はそれぞれ個性的である。

束見は明るく挑発的ながらも寛容で、何をしても怒らなさそうな美少女である。子どもっぽい表情を見せるが、体は大人で、おっぱい巨乳である。個人的には#3で唇を触るシーンがとても好きで、彼女の性的な魅力がよく出ていた。

飯田橋は真面目そうなメガネキャラで、こちらも巨乳である。束見ほど挑発的ではないものの、眉村に対してはS気を出してしまうようで、そのギャップが大きな魅力である。彼女も#3がエロく、全身リップシーンに魅力が詰まっていた。

どちらも甲乙つけがたい、魅力的なヒロイン達であった。

まとめ~Please!Freeze!Please!~

司伝評価

絵柄5.0
物語4.0
キャラクター4.5
抜き4.5
設定5.0
  • 思いっきり焦らされたい
  • フェチズム溢れる設定にこだわりたい
  • 巨乳JKこそ正義

『Please!Freeze!Please!』は以上のような方々にオススメしたい。目新しい長編作品であり、終盤にはカタルシスを覚えた。特殊な性行為が非常に良い焦らしになった。

あとがきにある先生の言葉だが、「普段エロ漫画では捨てられてしまう狭間のシーンにも、とてもエロイ部分がある」という感覚はとても大事なものに思える。エロの奥深さをもっと多くの人に伝わってもらいたいものである。

また、『Please!Freeze!Please!』には同人での続編がある。そちらについてもリンクだけ掲載しておこう。新キャラクターを加えた、正統な続編となっている。

本冊については以上である。それでは、またの機会に。

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