司伝の過去作レビュー

『Nymphodelic』は2013年に発売された、東山翔(ひがしやましょう)氏作の商業アダルトコミックである。
東山翔氏はCOMIC LOなどに漫画を掲載するエロ漫画家の先生だ。独特な世界観を持ち、それでいて生々しい作品を創り出す。セックス描写のリアリティも持ち味であり、犯罪的な空気で背徳感を煽ってくる。
本項では『Nymphodelic』の魅力と、それについての私の評価をまとめていきたい。
【収録作品】
- 100 Hearts
- I Know You Know
- Love Is Here To Stay
- Amapola
- Tiny Tina
- Gemini
- Joyful Girl 前中後編
『Nymphodelic』の魅力

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『Nymphodelic』は全9篇で構成されているオムニバス短編集だ。内「Joyful Girl」は3篇の中編となっている。
ヒロインはJSかJCで、おっぱいは年相応にちっぱい貧乳。子どもらしさもあるのだが、「この歳でセックスを知ってたらこんな感じに大人びそう」と想像するそのままの子どもであり、男を惹きつける色気を持っている。リアルに子どもと大人が継続的にセックスしていたらこんな感じになりそうだと思うほど、妙な現実感があるのだ。
それを作り出すのは絵柄や表現によるところも大きい。性器の生々しさ、淡々としたセックス描写、リアルな会話。それらが、この漫画の出来事が現実のどこかで起こっているように思わせる。それは東山翔氏の強い武器と言えるだろう。

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強烈な作品を創り出してきた先生だが、本冊はかなりライトで、ロリエロ漫画としての実用性も文句なし。お気に入りも迷うところで、今回もいくつかあげておこう。「100 Hearts」はJSとの恋愛とセックスが生々しく描かれた傑作。「Amapola」は生々しいいちゃラブセックスが観られるお話で、ヒロインのJSが大きなクリトリスに悩んでいるというところが生々しい。「Tiny Tina」はセックスに積極的なJS彼女と猿のように青姦できる実用的な1篇。「Gemini」は双子との3Pが楽しめる作品。全体的に好印象なので、ピックアップするのは中編の「Joyful Girl」にしておこう。
浩次は姉からピアノを教える気はないかと問われる。施設に入った子にピアノの上手い子がおり、姉の手に負えないという。半ば強引に会わされたのは、翼という少女。姉の言う通り、浩次は翼の演奏に度肝を抜かれる。しかし、彼女は何故かグランドピアノで弾こうとはしない。浩次は簡単な曲で合わせてみようとグランドピアノを弾き始めるが、翼はすぐにどこかへ逃げて行ってしまう。後日、浩次は翼にグランドピアノを弾かせようとするが、翼からは「責任とってね」という言葉が返ってくる。不思議に思いながらも引かせると、演奏を終えた翼は強引に浩次のペニスを取り出しフェラチオをはじめ……。
グランドピアノの音か特定の曲を聴くとしたくて死にそうになる、という翼。それは彼女の記憶に残っていない過去が原因である。その後、浩次とはセフレのような関係になるも、口論⇒修復の後に恋愛関係に。辛い過去が時折現れるものの、純愛作品として仕上がっている。とても魅力的な作品だった。

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凝り過ぎて実用性を失っていることもある東山翔作品だが、本冊においてはその心配は無い。
【まとめ】Nymphodelic
司伝評価
絵柄 | |
物語 | |
キャラクター | |
抜き | |
ロリ |
- 少女×大人の恋愛作品が読みたい
- 生々しい描写に興奮する
- 真正のロリコンである
『Nymphodelic』は以上のような方々にオススメしたい。生々しい表現のロリ作品としてはかなり上等な一冊であり、かなり前の作品ながら現在でも十分にオススメできる。
ガチのロリ物を見ているというような感覚もあり。非常に刺激的な一冊だった。
本作については以上である。それでは、またの機会に。

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