JUNK LAND(紙魚丸)エロ漫画家とアシスタントさん

司伝の過去作レビュー

『JUNK LAND』は2012年に発売された、紙魚丸（しみまる）氏作の商業アダルトコミックである。

紙魚丸氏はコミックメガストアαなどにエロ漫画を掲載し、一般誌でも連載を持つ漫画家の先生だ。個性的な絵柄で描かれるスレンダーなヒロインが絶品。内容としても、性に対しての認識が低いヒロインが魅力的で、ビッチものとして成立している。なお、本冊は先生の処女作となっている。

本項では『JUNK LAND』の魅力と、それについての私の評価をまとめていきたい。

【収録作品】

オマエとアタシのエスケープ
オマエにはアタシがお似合いだ
ファインダー越しのキミ
勉強するよりバカになる
SEXYSTREAM
しかえしキッズ
美少女探偵凋落の危機
こちらこそよろしく
資料じゃ仕方ないね?
酩酊☆フリータイム

『JUNK LAND』の魅力
【まとめ】JUNK LAND

『JUNK LAND』の魅力

引用：https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
BJ043893.html

『JUNK LAND』は短いカラー作品も含め、全10篇で構成されているオムニバス短編集だ。内「オマエとアタシのエスケープ」は「オマエにはアタシがお似合いだ」の後日談的な作品となっている。

ヒロインはJK以上で、JD、社会人が少し。おっぱいは貧乳～巨乳までおり、大きい子でもスレンダーなウエストとのバランスは取れている。絵柄が独特なためビジュアルの好みは分かれそうだが、地味でかつ「ヤれそうな女」感が出ており、個人的には結構好きである。

学園を舞台にした作品が多いが、健康的な青春いちゃラブのようなものはなく、どこかフェチズムを刺激する、普通ではない性事情をピックアップした作品が目立つ。特に女性側が拗らせ、竿役を導く、女性優位な展開が多い。内容としては、一貫して抜き重視である。

処女作にしてなかなか面白い単行本で、それぞれの短編が良い味を出している。「オマエにはアタシがお似合いだ」はオタク仲間（女）がセックスしたさに誘ってくるお話。性的対象として見られそうにないのに、セックスが始まると一気に可愛く感じるから不思議だ。学校内でオナニー配信をしていたヒロインを見つけ、生で見たいと言ったら……、「SEXYSTREAM」は拗らせ女子と配信セックスしちゃうお話。貧乳のエロかわヒロインがお気に入り。「しかえしキッズ」は姉に性的虐待を受けている弟が友達とともに立ち上がるお話。おねショタ逆転劇と見せかけて……。「酩酊☆フリータイム」はオタサーの姫的な漫研の紅一点が酔った勢いで全員の相手をしちゃうお話。「KILLER QUEEN」にも繋がってそうである。ここでは「資料じゃ仕方ないね?」をピックアップ。

エロ漫画の先生宅で初アシスタントをすることになった佐伯。家に訪れると、何ともだらしない姿をした漫画家、ハルコが姿を見せる。普通に作業が始まったのだが、ハルコが突然「ちんちんがうまく描けないなー」と言い出す。引き気味に相槌を打つ佐伯だったが、ハルコに押し倒され、ペニスを出されてしまう。サイズに満足したハルコは、「味も見てみようか」と言い咥え始める……。

この手のお話は何度か見たことがあるのだが、結構女性漫画家が居る業界だし、こうして描かれる以上は本当にあったりして……とちょっと期待してしまう。男性アシスタントにセクハラをする女性漫画家、はある種の憧れである。実際、エロ漫画の参考になりそうだし、この手のお仕事ネタの中では一番現実味がある気がする。