Fanaticism(しおこんぶ)メイドのオシゴト

ふ行

司伝の過去作レビュー

『Fanaticism』は2017年に発売された、しおこんぶ氏作の商業アダルトコミックである。

しおこんぶ氏はCOMIC BAVELなどに漫画を掲載するエロ漫画家の先生だ。ラノベの挿絵も色々と担当している先生で、画力はもちろんのこと、世界観に沿ったデザイン力に長けている印象を受ける。作風としては、割とダークな設定の作品が多い。

本項では『Fanaticism』の魅力と、それについての私の評価をまとめていきたい。

【収録作品】

  • Fanaticism ~憧憬の視線~
  • Fanaticism ~嫉妬の眼~
  • Fanaticism ~激情の誘惑~
  • Fanaticism ~狂宴の聖夜~
  • Lily ties
  • mitigation
  • ふぁなてぃしずむ♥

『Fanaticism』の魅力

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
BJ103092.html

『Fanaticism』は全7篇で構成されているオムニバス短編集だ。内「Fanaticism」は4篇の中編であり、「ふぁなてぃしずむ♥」は本編と同じキャラの登場する明るいパラレルワールドのようなお話となっている。

舞台は中世で、現代を舞台にしているものはおまけ的な短編である「ふぁなてぃしずむ♥」くらいである。明確に時代の記載があるものもあるが、メイドが存在するくらいの時代、という認識でいいだろう。

ヒロインは10代後半~20代くらいまで。おっぱいは形の良い巨乳が中心。等身高めのヒロインはみんな美しく、ビジュアルに文句をつける人はほとんどいないと思う。万人受けする美女達である。

シナリオは暗めのものが多い。中世を舞台にした、その時代らしい格差による理不尽さなどが前面にあり、ちょっとかわいそうな作品が目立つ。

嗜好としては、いちゃラブもあるにはあるが、輪姦乱交など、闇の深い複数プレイが中心。お話はメイドを軸にしているものが多く、いわゆるコスプレっぽいものではない、ガチのメイド服姿は見ものである。

お気に入りと言うか、ここでピックアップするのは表題作である中編の「Fanaticism」。主人とメイドの禁断の恋のお話(?)である。

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
BJ103092.html

アリッサはアルフォード伯爵家でメイドとして働いている。そこにはある噂がある。それは、主人の性行為の練習相手をするという仕事があるというものである。アリッサはアルフォード家の子息であるオズワルドに憧れており、そんな噂に妄想を膨らませていた。ある日、侍女であるコレットに誘われ、夜にオズワルドの部屋へと訪れる。そこでは、コレットとオズワルドがセックスをしていた。例の噂は本当であり、アリッサはそれに誘われたのだ。アリッサは動揺しつつも、嬉々としてオズワルドに抱かれる。オズワルドに気に入られたアリッサは、その日から何度も体を重ねるのだが、コレットはそれを快く思わず……。

アリッサとオズワルドの禁断の恋が始まる……と思いきや、そこからアリッサはどんどんひどい目にあう。オズワルドの”教育”から逸脱したことに怒ったコレットは、別の男にアリッサを襲わせ、別の配属変えを行う。そこでは屋敷に訪れる男に奉仕をする仕事が行われており、アリッサは毎日何度も何度も違う男とセックスをし続けることに。一方のコレットはオズワルドの暴力的な部分を目覚めさせ、”教育”を成功させる。時代的な格差と屋敷の異常性が徐々に表れると、悲劇的な結末へと一直線に向かっていく。かわいそうなヒロインに興奮する人ならかなり楽しめるのではないかと思う反面、個人的にはおかずではなく読み物という結論に至った。ともあれ、画力も堪能できるし、読み応えのある作品である。

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
BJ103092.html

ほぼ時代もので統一された一冊。中世メイドが好きな人にはオススメである。

【まとめ】Fanaticism

司伝評価

絵柄4.5
物語3.5
キャラクター3.5
抜き3.0
メイド5.0
  • 中世という舞台の本格メイドが好き
  • 悲劇的な展開ほど没入できる
  • 輪姦、乱交に興奮する

『Fanaticism』は以上のような方々にオススメしたい。お話の相性は分かれると思うが、画力だけでも楽しめる一冊だと思う。特に中世という舞台、本格メイドが好きな方にこそオススメである。

コスプレっぽいメイド服も悪くはないが、せっかくならシックな本格派メイド服の人といたしたい。メイド服は永遠の憧れである。

本作については以上である。それでは、またの機会に。

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