ネトラレは好みが分かれるが、よく言われるのが、ネトラレが嫌いな人間ほど素質があるというものだ。私、司伝も過去はそうであった。
しかし、ある時期からハマった。現実では殺意すら沸く行為だが、エロ漫画の世界では、その失望感や怒りを性欲に変換することができる。
その派生で、ネトラセと呼ばれるものもある。自ら望み、愛する妻や恋人を男とヤラせるのである。スワップとも共通しているが、あえて他人に抱かせるこの悪趣味な性癖も、エロ漫画だと立派なジャンルである。
ファンタジーだからこそ楽しめる。こういった性癖の消費にこそ、エロ漫画は有効活用すべきなのだ。

今回はネトラセ中編を含むオムニバス短編集をご紹介します。
DOLLS~純肉体関係~/えーすけについて。
DOLLS~純肉体関係~/えーすけとは

タイトル | DOLLS~純肉体関係~ |
著者 | えーすけ |
初版発行 | 2020年 |
掲載誌・レーベル | ワニマガジンコミックススペシャル |
出版社 | ワニマガジン社 |
ページ数 | 209頁 |
形式 | オムニバス+中編 |
漫画家・えーすけ
【電子版配信です】
— えーすけ@【7/15】4th単行本発売 (@esukebe) May 13, 2020
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えーすけ氏は快楽天で掲載しているエロ漫画家だ。『DOLLS~純肉体関係~』が三冊目の単行本となる。
快楽天だけあって画力が高い。巨乳人妻から貧乳少女まで、どれも魅力的に描き切る。
セックスシーンに行間があり、何とも生々しい空気感を作り出している。漫画から伝わる登場人物の興奮度が直に伝わってくるようで、たまらないものがある。
作品・DOLLS~純肉体関係~

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巨乳美人妻が夫の部下との情事にハマっていく表題作「DOLLS」は、80 ページ以上に及ぶ大作で、丁寧な心理描写と濃厚な性描写が見どころ。さらに、描き下ろし後日談も収録。年下彼女に拘束プレイ、日焼け美少女の生ハメ初体験など、肉欲に溺れる性愛模様7作品収録。要所で盛り込まれる印象的でフェティッシュなシーンにも注目してください。
DOLLS純肉体関係 [ワニマガジン社] | DLsite 成年コミック – R18
『DOLLS~純肉体関係~』は中編3篇+番外篇の四作構成である表題作、「DOLLS」と他3篇で構成されている。表題作こそネトラセだが、他はまた別の魅力を持った短編が揃っている。
歪んでいる愛もあれば純愛もあり、どれも満足のいく内容となっている。
【詳細】DOLLS~純肉体関係~
それでは、『DOLLS~純肉体関係~』をより詳しくご紹介しよう。
【収録作品】
- DOLLS #1-3
- 俺たちが付き合ってることをまだ誰も知らない
- 番犬くん
- 春の蝉
- DOLLS~After Story~
シナリオ

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作品の半分近くが表題作「DOLLS」で占められている。この作品は、上司が自分の妻を部下に寝取らせるという内容のものだ。

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シナリオ構成が見事で、1話では部下の視線から上司の妻、彩菜とセックスをする様子を描いているのだが、2話では彩菜視点で話が進む。1話ではあんなに嫌がっていた彩菜だったが、2話ではこの関係に興奮すらしている。そして、3話ではついに自分から男を誘ってしまう。この心の変化が、丁寧なモノローグによりこちらに伝わってくるため、より興奮度の増すつくりとなっているのだ。

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「DOLLS」以外でも、そのキャラクターに入り込ませる力は遺憾なく発揮されている。そこにぜひ注目していただきたい。
プレイ内容

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プレイ内容として書いておきたいのは、先述したが、セックスシーンの行間である。セックス中の会話の中の本音がこちらにも伝わってくるようで、それがよりこちらを興奮させてくれる。

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プレイ自体はスタンダードで、正常位や騎乗位、後背位の普通のセックスが多い。男から攻める展開ばかりなので、フェラチオすら無い。今作はシナリオとキャラクターに興奮ポイントが凝縮していると言える。
ヒロイン

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ヒロインはそれぞれ似通っていないが、どれも魅力的に描けている。こと、心への愛撫とも言うべきか、内面を攻められているからこそ、そのエロさがさらけ出されているのだろう。

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「DOLLS」こそ綺麗な人妻だが、他はJK、JC(多分)と、かなりかわいらしいヒロインばかりだ。
オススメの一話

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オススメの一話は、やはり「DOLLS」だろう。理由は上でも書いたとおり、その構成力である。

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彩菜というヒロインは、最初は夫にさせられているだけで、この行為に大きな不満を持っている。いかにも真面目で、こんな行為は間違っていると認識している、正しい人物が堕ちていく姿に、こちらも激しく興奮させられてしまうのだ。
オススメのヒロイン

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オススメのヒロインには、「春の蝉」の玲奈を推しておこう。私はロ○を好きだが、この玲奈の持つ雰囲気は、ただのロ○少女ではない。大人びた雰囲気を持つが、ちゃんと見た目相応の少女であることが部屋の雰囲気からも窺える。本当にちゃんとした女の子なのだ。
そんな彼女が主人公である圭介を求めるのだが、それは単なる背伸びではない。恋心もあるが、それ以上に圭介に拠り所を求めている。その家庭環境や心の痛みまで、全てこちらに伝わってくるのが素晴らしいところだ。
まとめ~『DOLLS~純肉体関係~』~
絵柄 | |
物語 | |
キャラクター | |
抜き | |
生々しさ |
『DOLLS~純肉体関係~』は精神的に興奮させられる一冊だった。シナリオとそれを作るキャラクターの質が素晴らしく、入り込まされてしまう。
ネトラセは本冊の売りではあるが、それはあくまで表題作についてのものであり、全体を通しての魅力は「生々しさ」である。心の描き方が上手な作品だった。
本冊については以上である。それでは、またの機会に。

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