司伝の過去作レビュー

『近親相姦ってイケナイ事だからしたくなるんでしょ?』は2010年に発売された、椿十四郎(つばきじゅうしろう)氏作の商業アダルトコミックだ。
椿十四郎氏はコミックPLUMなどに漫画を掲載しているエロ漫画家の先生である。椿十四郎と言えば近親相姦、近親相姦と言えば椿十四郎。兄と妹、あるいは姉と弟というシチュエーションを好み、ほとんど(全て?)の作品において肉親とのセックスがある。絵柄は独特で、いわゆる“ブス”っぽい顔をあえて描くこともあるため、多少人を選ぶかもしれない。ハマる人はハマる先生である。
本項では『近親相姦ってイケナイ事だからしたくなるんでしょ?』の魅力と、それについての私の評価をまとめていきたい。
【収録作品】
- スキだからおk!
- 汚してあげる
- アパートRUN
- おもいでめぐり
- キセキレイ
- いとこと
- 家庭崩壊淫子
- 約束
『近親相姦ってイケナイ事だからしたくなるんでしょ?』の魅力

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『近親相姦ってイケナイ事だからしたくなるんでしょ?』は全8篇で構成されているオムニバス短編集だ。
ヒロインはほとんどJK(JCもいる?)で一部社会人もあり。胸は巨乳もいるが普乳がメインで、等身大であることを意識していると思われる。まだ絵柄が不安定で、かつ意図的にブスっぽく描かれているヒロインもいるので、ビジュアルレベルはそう高くない。その辺りも、いかにも普通な感じで、それが生々しさを演出しているように思う。
何と言っても、本冊のテーマは”近親相姦”。姉、妹、従姉など、血のつながりが重要視されており、「身内とセックスをする」という背徳感も、様々な形で演出されている。「大好きな姉が父親とヤっている」という“身内寝取られ”もあり、そのバリエーションは富んでいる。
お気に入りは冒頭の「スキだからおk!」。仲の良い兄妹がセックスに至る過程が描かれている。

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郊外に住む兄妹は、地元にカラオケが出来たと喜んでいたのだが、人だかりのため入ることができなかった。兄は仕方ないから家でゲームをすることを提案するが、妹のあゆかは飽きたからと拒否。そして、最近地元に出来たもう一つの施設、としてラブホに行くことを提案する。アミューズメントホテルだから遊ぶことがメインと言っていたあゆかだったが、ラブホという高揚感から兄を挑発する。兄はお灸をすえるつもりであゆかの体を触るが、二人は次第にノってきて……。
田舎の兄妹なら現実でもあり得そうな展開である。遊ぶ場所がないから冗談でラブホに入り、結局ヤッちゃうという流れは、なんとなく生々しく感じた。例え妹であっても、濡れ濡れのおまんこを見せられたら、妹であることを忘れて突っ込んでしまいそうだ。あゆかがお尻を突き出すシーンはかなり臨場感があった。欲を言うなら、二人のその後の日常が見たかったので、エッチシーン以外の後日談が欲しかった。

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絵柄はまだ安定していない時代の作品ながら、近親相姦のエロさはすでに完成間近。ちゃんと”らしさ”が楽しめる一冊だった。
【まとめ】近親相姦ってイケナイ事だからしたくなるんでしょ?
司伝評価
絵柄 | |
物語 | |
キャラクター | |
抜き | |
近親相姦 |
- 兄妹、姉弟の近親相姦に興奮する
- エロすぎない体のほうが生々しい
『近親相姦ってイケナイ事だからしたくなるんでしょ?』は以上のような方々にオススメしたい。画の安定度は不満ながらも、内容に先生らしさが成立しているのは良いところだ。今読んでもそれなりには使える出来となっている。
リアル妹、姉なんて興奮しない、と姉や妹のいる人は言うが、濡れ濡れのおまんこを突き出されたらそんなことも言っていられないだろう。相手が誰であっても、濡れたおまんこには本能的に挿入したくなる。人間だもの。
本作については以上である。それでは、またの機会に。

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