窓際のタバ子さん/鈴木狂太郎レビュー-少女の事情

ま行

少女に手を出す輩は問答無用で悪人である。それは法律で決まっている。私、司伝も生涯されを破るまいと決めている。

エロ漫画を読んでいると、何かと錯覚してしまいそうな気がするが、例え合意があってもダメなのだ。仮に「実父から性的虐待を受けたことが原因でセックス狂になった」少女が体を求めてきても、手を出してはならない。とんだ罠だが、そこは泣きながら抱きしめるのが紳士なのである。

ということで、今回とりあげるエロ漫画でも、決して主人公の男はヒーローでも何でもない。漫画を楽しみつつも、そこだけは誤解せずに読んでいただきたい。

司伝
司伝

今回はロリ系作品の長編物です。

窓際のタバ子さん/鈴木狂太郎について。

窓際のタバ子さん/鈴木狂太郎とは

タイトル窓際のタバ子さん
著者鈴木狂太郎
初版発行2020年
掲載誌・レーベルCOMIC阿吽
出版社ヒット出版社
ページ数200頁
形式長編+短編

漫画家・鈴木狂太郎(すずききょうたろう)

鈴木狂太郎氏はCOMIC阿呍で作品を発表しているエロ漫画家だ。一般でも活動歴があり、鈴木恭太郎という名義でヤングキングなどで描いていた。

画力はかなり高い。何より表現力が高く、画面の迫力は圧巻である。ただそれゆえ画面が見づらいこともあり、純粋にエロを楽しめない部分もある。

それは作風にも言えることで、抜けるお話ではなく、読ませるお話を描く先生だ。『窓際のタバ子さん』については、露骨なほどにシナリオを楽しむ作品だと思う。

作品・窓際のタバ子さん

女子小○生→女子中○生の若い肉体と、毎日SEX♪”喫煙のコト内緒にしてくれるなら・・・色々してもいいですよ
JSだった少女がJCとなって男の部屋を再訪した時、二人の物語は動き出す。業界きってのストーリーテラーが描く極上のドラマ!!刹那的に生きる女子中○生タバ子の物語、表題作「窓際のタバ子さん」5話+1話の全6話収録!!

窓際のタバ子さん [ヒット出版社] | DLsite 成年コミック – R18

窓際のタバ子さんは5編に渡る連作長編と短編1編の計6編で構成されている単行本だ。長編、短編はそれぞれ別の意味で「なんてものを読ませてくれたんだ!」と言いたくなる作品である。

どちらもエロいのはエロいのだが、どうしてもエロは一旦置いておきたくなるような作品だ。ひとえにロリ物と思わず、読み物だと思って手に取っていただきたい。

【詳細】窓際のタバ子さん

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
BJ239455.html

それでは、『窓際のタバ子さん』をより詳しくご紹介しよう。

【収録作品】

  • 窓際のタバ子さん 第1話
  • 窓際のタバ子さん 第2話
  • 窓際のタバ子さん 第3話
  • 窓際のタバ子さん 第4話
  • 窓際のタバ子さん 第5話
  • タピオカ収穫は褐色初潮前少女の膣内で

シナリオ

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
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本冊の一番の魅力はシナリオである。簡単に流れを記載しておこう。

物語は男の回想から始まる。二年前、玄関を開けるとタバコを吸った少女と出会った。少女に誘惑された男は、その場で彼女の処女を奪う。名も知らず、タバ子と呼んでいた少女と何度も体を重ねたが、タバ子はふと姿を消した。
二年経ったある日、男の目の前には成長した彼女が現れた。男は再び彼女を抱き、以前と同じ日常が戻ってくるのだが、ある事件をきっかけに、少女の家庭環境と、少女が男を誘惑した理由が明らかになり……

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
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続きはぜひ本冊を読んでいただきたい。タバ子は生きることすら難しくなるような家庭環境の中におり、辛い過去を背負っていた。男は最低な人間だが、タバ子に惚れてしまい、その償いを果たす。そのストーリーは見ものである。

それ以上に、鈴木狂太郎氏の構成力と表現力がまた良いのだ。窓際でタバコを吸うタバ子のシュールな姿とその奥にある秘密は、他のエロ漫画だけではなく、一般の漫画でも味わえないかもしれない。

オススメの一話

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オススメの一話は、そんな『窓際のタバ子さん 第1話』である。この時点では、ある意味ではエロ漫画の通常運転というか、不思議な少女がタバコを吸うためだけに男に体を提供した、だけの話なのである。その裏にあるものが見えないまま、ただタバ子とのセックスに夢中になる1話。これがあってこその2話以降の悲壮感だ。

先述したタバコのシーンもこの1話にある。ぜひオススメしたい一話だ。

プレイ内容

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プレイ内容は、タバ子から誘っているとはいえ、かなりレイプ感のあるセックスとなっている。体格差がハッキリと描かれているため、クマに襲われた人間みたいな絵であり、正直少し引いてしまう。

終盤にはフェラチオもあるが、基本はずっとタバ子が受け身のセックスである。後背位や正常位、騎乗位もあるが、その全てが酷い中出しとなっている。

ヒロイン

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ヒロインは長編はずっとタバ子のみ。タピオカのほうは褐色ロリ美少女たちのオンパレードであり、それはそれで魅力的だが、特に言うこともない。

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タバ子はいわゆるロリ少女として見ていると痛い目にあう。第1話だけが唯一ロリっぽい可愛さが感じられるかもしれないが、それ以降は可愛そうな制服美少女である。

まとめ~窓際のタバ子さん~

司伝評価

絵柄4.0
物語5.0
キャラクター4.0
抜き2.0
表現力5.0
  • エロ漫画も漫画である
  • かわいそうなロリ少女が抜ける
  • 鈴木狂太郎氏の漫画が好き

『窓際のタバ子さん』は以上のような方々にオススメしたい。非常に良作ではあるのだが、かわいそうなのが苦手な私には使えそうにない。表現が豊かすぎるものより淡白なもののほうが興奮する性質なのもある。

しかし、漫画としてはオススメである。あの下着姿でのタバコシーンはとてもインパクトのあるものだった。

本作については以上である。それでは、またの機会に。

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