発情らぶリズム/安部マナブ レビュー-最上級の筆下ろし

童貞に戻りたい時はあるだろうか。私、司伝は時折そんなことを考える。

私の場合、童貞の卒業の仕方が雑だった。何せムラムラして初めて入った台湾エステでよくわからないアジア系外国人相手に流れるままに捨てたのだ。もはや後悔しかあるまい。

もちろん、恋愛で卒業するのが理想である。でも、何かのハプニングの中で卒業するというのも憧れだ。例えば、女性とどこかに閉じ込められて興奮してしまった末路だとか、夏の海で偶然が重なって仲良くなった女性との一夜だったりだとか、そんな卒業の仕方もあって良かったのではないか。

まあ、私のは最悪の部類だろう。現在童貞の皆さんは、童貞だけは良い思い出として卒業してもらいたいものである。

司伝

今回は主人公がほぼ童貞である筆下ろし作品をご紹介します。

発情らぶリズム/安部マナブについて。

発情らぶリズム/安部マナブとは

漫画家・安部マナブ

安部マナブ氏は「快楽天BEAST」でエロ漫画を掲載している漫画家だ。発情らぶリズムは三冊目の単行本となる。

「快楽天」系列だけあって、画力については申し分ない。エロ描写も良いし、ヒロイン達に独特の愛嬌があり、単なる美女で統一されていないのがさらに良い。描き分けも上手なので、キャラクター描写の上手さは天下一品だ。その愛嬌のためか、肉体は大人だが少女のような雰囲気を持つキャラクターも多い。

描いてるものはほとんど和姦だと思われるが、その設定のバリエーションは多い。万人向けな作風となっている。

作品・発情らぶリズム

今作で登場する男キャラは100％チェリーボーイ。そんな童貞男たちを誘い、手ほどきし、快楽へと導いていく…若く奔放な可愛いヒロインから、性欲旺盛な美人お姉さままで盛り沢山。弄ばれたい男子必見です。

発情らぶリズム [ワニマガジン社] | DLsite 成年コミック – R18

発情らぶリズムは、描き下ろしの短い短編を含めて9篇で構成されているオムニバス短編集だ。前作「快感恋鎖」との違いとなるのは、その全てが童貞を竿役にしていることである。つまり、筆下ろし短編集なのである。

そのバリエーションは豊かで、処女に懐かれたり、ビッチに食われたり、おねショタ系のもの3Pもある。オール和姦であり、女性のほうが積極的なものが多い。全て体験したい筆下ろし集である。

【詳細】発情らぶリズム

それでは、『発情らぶリズム』をより詳しくご紹介しよう。

【収録作品】

• 雨音の誘い
• 筆下ろしのすゝめ
• おためしショータイム
• EMOTIONAL GAME
• 微熱の教え
• LOVEちゅうどく
• びっち’s Counseling
• サマー・オブ・グルーミング
• 朝イチ!

シナリオ

シナリオについては、先述したようにバリエーションの多さが魅力だろう。思いがけない出来事からセックスへと発展するケースが多く、丁寧な導入とは言い難いものの、セックスに至る過程には興奮しかない。

プレイ内容

プレイとしては、ほとんどが女性から手を出してくるものだ。

いちゃラブ展開のものは、気分が盛り上がって正常位から様々な体位へ。爛れたものはフェラチオ、パイズリから3Pに以降し、騎乗位、後背位、アナルセックスまでする話もある。

童貞の筆下ろしが売りなだけに、おねショタも多い。そのムチムチ巨乳で男を誘惑し、いちゃラブセックスへと移行する。

このように色んな設定があるため、全体を通してかなり楽しめる内容となっている。

ヒロイン

ヒロインは処女からビッチまで、JKから女教師、スレンダーからムチムチまで幅広い。絵柄の影響か、セクシーな部分よりかわいらしさが目立ち、それが愛嬌のように感じる。

巨乳が多いが、スレンダーで美乳くらいのヒロインもとても魅力的に描かれている。

オススメの一話

オススメの一話には「雨音の誘い」をあげよう。まさに衝撃的な童貞卒業の1篇だ。雨の中佇む少女に親切にしたら、そのまま誘われて童貞を卒業してしまう。

主人公の男はそんな彼女の背景を色々と想像する。こんなことでヤラせてくれるんだから、相当なビッチなのではないか。家庭に問題を抱えているのではないだろうか。セックスが好きなのだろうか。そんな妄想しては苦しみながら彼女を抱き続ける。それは彼女に恋をしたからである。

そして幸福なオチが待っている。まとまった良い短編で、とにかく名前も出ない、無口な彼女が可愛いのである。オススメだ。

オススメのヒロイン

さっきのヒロインもオススメで、全体的にみんなキュートで魅力的なヒロインばかりだ。あえてもう一人あげるなら、「微熱の教え」の環先生だ。

童貞卒業妄想の定番、美人女教師である。大人の余裕と色気がたまらない保険医の彼女だが、実はとんでもないことをしている。保健室で男子生徒を薬で眠らせて、悪戯でフェラチオしていたのである。

とてつもないビッチのようだが、実は男が苦手で生徒はかわいく、こっそり欲求を晴らしていたのである。主人公の山門にそれがバレると泣いて謝るものの、山門が協力すると言うと喜んでお願いし、二人はセックスをする。

こんな筆下ろしをしてしまうと、もうまともなセックスでは満足できなくなるだろう。この先生は愛嬌も色気も抜群だった。オススメだ。

まとめ～発情らぶリズム～

司伝評価

• 筆下ろし作品が好き
• 女性に手ほどきされる展開が好き
• バリエーションを楽しみたい
• 普段はエロ漫画を読まない
• 表情の可愛さに重点を置いている

そんな方々に、発情らぶリズムをオススメしたい。筆下ろし専門だが、どれも万人受けする内容であり、描写もセックスシーンも安定している。そして何より、ヒロインたちがみんなエロかわいい。非常に安定して使える一冊だった。

巨乳好きでM向きの作品ではあるが、そうじゃない人でも十分に楽しめる一冊になっている。これはだれにでもオススメしたい作品だ。

本冊については以上である。それでは、またの機会に。