司伝の過去作レビュー
『甘色バニラ』は2019年に発売された、はるきち氏作の商業アダルトコミックだ。
はるきち氏はCOMIC BAVELなどに漫画を掲載しているエロ漫画家の先生だ。絵柄は等身高めで、巨乳ヒロインが多く、万人受けする印象。作風としては王道の抜き重視のいちゃラブ系で、本冊において恋人同士、両想いの性癖に関する甘々ないちゃラブエッチが中心となっている。
本項では『甘色バニラ』の魅力と、それについての私の評価をまとめていきたい。
収録作品
- おーぷん・ゆあ・まいんど
- 主×従カンケイ
- マンガみたいな恋したい
- 恋なづけ
- ヤギとオオカミ
- 甘色リップス
- オンライン・マリッジ
- せんせいのひみつ
- カマトト乙女
『甘色バニラ』の魅力

BJ193722.html
『甘色バニラ』は全9篇で構成されているオムニバス短編集だ。
ヒロインはJK以上。おっぱいは巨乳揃いだが、大きすぎずバランス重視。等身高めの絵柄で、全体的にセクシーな印象を受ける。クセのない絵柄でもあるので、人を選ばない作画に仕上がっている。
内容は全ていちゃラブ系。それもほとんどが恋愛関係であり、甘々なセックスが楽しめる。じゃあエロくないのかと言われればそんなこともなく、単なる恋愛セックスでは終わらない。ほとんどの作品において登場人物、特にヒロインのほうに性癖があり、エッチに貪欲な姿を見せるのである。そんな欲にまみれたヒロインこそが本冊のセールスポイントと言えるだろう。

BJ193722.html
良くも悪くも平均点という作品群で、お気に入りは選びづらい。今回は「せんせいのひみつ」をピックアップ。
放課後、女教師である黒部真咲はサッカー部の新キャプテンである五代を見守っている。彼から練習の終了時間を尋ねた後、彼女が向かったのはサッカー部の部室だった。部活中は当然無人であるそこに侵入するのは彼女の日課である。そこで彼女は、五代を想い、“部室侵入オナニー“を始める。彼の持ち物の匂いを嗅ぎながらオナニーをするのが真咲の日課だったのだ。しかし、その日は五代が部室にやってきてしまい、オナニーが見られてしまった。ショックで呆然とする真咲だったが、一度出ていった五代がすぐに部室に戻ってきてしまう。何事かと思えば、他の部員が中に入ってきたため、真咲のことを隠してくれたのだ。五代と密着した真咲は、五代が勃起していることを確認しつつ、彼の匂いで興奮がピークに達していた。部員が去ると、真咲が我慢ならんとばかりに五代のズボンを脱がし……。
「ちんちんっ…! ちんちん苦しそうだからっ…!!」。一見クールな女教師である真咲だが、こんなことまで言ってしまう。部室に侵入してまでオナニーをする真咲の変態っぷりには圧倒されるし、そのギャップが萌える。最終的にはいちゃラブセックスでハッピーエンド。愛で満たされた変態女教師がエロ可愛い1篇だった。

BJ193722.html
ポイントは“性癖こじらせヒロイン”。可愛いだけじゃないヒロインに惹かれる作品集だった。
【まとめ】甘色バニラ
司伝評価
絵柄 | |
物語 | |
キャラクター | |
抜き | |
いちゃラブ |
- 実用的ないちゃラブ作品が読みたい
- 変態ヒロインに惚れる
『甘色バニラ』は以上のような方々にオススメしたい。変態ヒロインとのいちゃラブが魅力の作品集だ。飛び抜けて興奮できる要素こそ薄いのだが、不快感もなく、安心して楽しめる一冊に仕上がっている。
むしろ、リアルだとこのくらいのエロさが理想である。リアルで寝取られはきついし、ロリは犯罪だ。「セックスの相手が変態」くらいが一番現実的に性を楽しめるように思う。
本作については以上である。それでは、またの機会に。
コメント