司伝の過去作レビュー

『淫乱で清純』は2015年に発売された、OKAWARI(おかわり)氏作の商業アダルトコミックだ。
OKAWARI氏はマガジンサイベリアなどに漫画を掲載しているエロ漫画家の先生である。90年代から活動しているベテランの先生だが、時代に合わせて絵を進化させており、その画力も高い。長いキャリアで様々な作品を発表しており、本作においては快楽主義的でエロティックな作品が収録されている。
本項では『淫乱で清純』の魅力と、それについての私の評価をまとめていきたい。
【収録作品】
- 淫乱で清純【第1話】オナニスト
- 淫乱で清純【第2話】おさえる声
- 淫乱で清純【第3話】雨
- 淫乱で清純【第4話】別の感覚
- 淫乱で清純【最終話】互いに
- のぞき団地【第1話】大学生と人妻
- のぞき団地【第2話】私のお父さん
- のぞき団地【第3話】快楽主義
- のぞき団地【第4話】イケないバイト
- のぞき団地【第5話】覗少女
- のぞき団地【第6話】アナル開発
『淫乱で清純』の魅力

BJ070677.html
『淫乱で清純』は全11篇で構成されているオムニバス短編集だ。扱いとしては2種類の中編となっているが、「淫乱で清純」は純粋な連作であることに対し、「のぞき団地」は団地を舞台にした群像劇であり、それぞれヒロインが別となっている。
「淫乱で清純」はJKがヒロイン。「のぞき団地」はロリっ娘から大人の女性まで色々。胸は巨乳がメインだが、年齢なりに普乳、貧乳の娘もいる。スレンダーでキュッとしたウエストのスタイルが魅力。個性的な絵柄もあり、可愛いよりも綺麗系のヒロインが多い。

BJ070677.html
表題作の「淫乱で清純」は、その名のとおり清純なのに淫乱な欲求を秘めたヒロインが主人公の作品。一見清純な美女でありながら、性的好奇心が強く、昔からオナニーばかりし、処女膜もオナニーで破ってしまった。男に興味のなかった彼女だが、ある日恋をしてしまう。自分でしか快楽を得られないと思っている彼女が、初恋と快楽とのはざまで揺れる物語である。
本作は、そのほとんどがオナニーシーンである。モノローグが丁寧だし、オナニー好きには良いかもしれないが、やはり少し物足りないのが本音。5話費やした割に葛藤も微妙なのも残念なところ。
もう一作の「のぞき団地」はとある団地の管理人、玲奈が住人の痴態を語る形式で進行する群像劇だ。人妻と大学生の不倫、JKと父親の近親相姦&義母からの開発、看護婦のイケナイバイト、ロリ少女の覗き&処女喪失、兄妹近親相姦。そんな住人たちの様々な情事が描かれている。
こちらは形式的には面白いとは思いつつ、あくまで客観的に見ているものであり、没入感としてはイマイチ。それでも、OKAWARI氏のセクシーな絵柄とこの形式は非常に合っており、リアル情事感はよく出ている。好きな人は好きな作品ではないだろうか。

BJ070677.html
内容的に、かなり好みの分かれる出来であり、人を選びそうである。
【まとめ】淫乱で清純
司伝評価
絵柄 | |
物語 | |
キャラクター | |
抜き | |
オナニー |
- オナニーにこだわりがある
- 可愛い系より綺麗系のヒロインが好き
『淫乱で清純』は以上のような方々にオススメしたい。個人的にはあまり合わなかったが、作品としてのこだわりは非常に感じる一冊だった。読んでみる価値はあるし、きっと好きな人もいるはずだ。
団地妻という言葉もあるし、団地というだけでエロいことが連想できる。今後団地から人が出てくるとそういう妄想をしそうなところだが、リアル団地妻は年齢が……。
本作については以上である。それでは、またの機会に。

コメント