歪んではいるがあれは恋だった。/ときわゆたかレビュー-ふたなり新境地

ゆ行

“究極の選択”というものがあるが、こういうのはどうだろう。「ペニスを持つ女性と女性器を持つ男性、どちらとセックスする?」。いや、やはりこれでは選択にならないか。私、司伝を始め、ほとんどの男性が前者を選ぶだろう。

それほどまでに、「ふたなり」には需要がある。女性の魅力はあの顔やスタイルにあり、女性器にあるわけじゃない。または、ペニスが男性についているから咥えられないだけで、ペニスそのものを咥えることに抵抗がない。両方、あるいは片方だけでも、ふたなりを受け入れられる素養があると言えよう。

ちなみに、私は割とフェラチオをしてみたいと思っている人間である。女性にペニスが付いていたら、喜んでしてあげられる。男とセックスをする気はないが、それはペニスが悪いわけではないのである。

司伝
司伝

今回はふたなり、男の娘をテーマにした作品集をご紹介します。

本項目では、『歪んではいるがあれは恋だった。』の作者ときわゆたか氏について、また、『歪んではいるがあれは恋だった。』シナリオやプレイ内容、ヒロインの雑感、オススメのヒロインと一話について、最後には司伝の評価も記載しておく。最後まで見ていただければ幸いだ。

歪んではいるがあれは恋だった。/ときわゆたかレビュー


歪んではいるがあれは恋だった。

タイトル歪んではいるがあれは恋だった。
著者ときわゆたか
初版発行2021年
掲載誌・レーベルマガジンサイベリア
出版社ぶんか社
ページ数207頁
形式オムニバス

漫画家・ときわゆたか

ときわゆたか氏はマガジンサイベリアなどに漫画を掲載するエロ漫画家の先生だ。

本冊が処女作であるときわゆたか氏だが、すでに方向性が確立している。それはふたなりや男の娘というジャンルである。一般女性とふたなり女子、あるいは一般男性とふたなり女子との関係性を描き切っており、今後も注目したい先生である。

作品・歪んではいるがあれは恋だった。

【ふたなりの新世代を担う鬼才・ときわゆたかの初単行本!】
ふたなりというニッチジャンルでありながら確かなストーリー描写も兼ね備える本作。快楽堕ち・陵辱描写というツボを押さえつつ、ち〇ぽの生えた女を題材として女と女の陵辱要素を描き出す。女装少年×ふたなり女子、ノーマル女子×ふたなり女子といった組み合わせから描かれる嫉妬・寝取られ・屈服といった関係性を堪能せよ!

歪んではいるがあれは恋だった。 [ぶんか社] | DLsite 成年コミック – R18

『歪んではいるがあれは恋だった。』は全8篇で構成されているオムニバス短編集だ。内「Demonica」「Demonica罪」は連作となっている。

本冊の注目ポイントは、キャラクター性にあるだろう。ふたなりヒロインと女性の関係を生々しく描いており、そこに新しさが感じられる。ご愛敬とも言える、ふたなり漫画特有の馬鹿馬鹿しいペニス描写もあり。新世代のふたなり作品集となっている。

【詳細】歪んではいるがあれは恋だった。

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
BJ315671.html

それでは、『歪んではいるがあれは恋だった。』をより詳しくご紹介しよう。

【収録作品】

  • さよならわたしのメイドさん
  • はじめてのこんなきもち
  • なつが待っている
  • ふたなり強制勃起催眠返り討ち成敗!
  • ふたなり腐女子ホモ堕ち成敗!
  • 菊門に嵌る
  • Demonica
  • Demonica罪

シナリオ

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
BJ315671.html

シナリオは現代劇が中心ながらも、時代物やファンタジー設定もあり。

どれもふたなり、もしくは男の娘(男装)をテーマにしたもので、真面目なものもあれば馬鹿げた設定もあり、かなり振れ幅の大きな一冊となっている。

プレイ内容

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
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プレイは全て一対一の和姦ふたなり×普通の男性は1篇のみで、ふたなり×女性かふたなり×ふたなり(あるいは女装)が大半を占めている

体位は正常位騎乗位、後背位など。フェラチオは少な目。アナルセックスはそこそこあり。

ふたなりものによくある超巨大ペニスはかなりコアな嗜好に思えるが、本冊でもそれは健在。ズボンに収まり切れないほどのペニスを持つふたなり女性が数人描かれている。

ヒロイン

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
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この場合ヒロインと言うべきかは不明だが、竿役を兼ねた主人公的ヒロイン、女性ヒロイン共にJK以上の大人である。おっぱいはそこまで極端に描かれておらず、普乳から巨乳までくらい。

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
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個性的な絵柄で、ルックスの好みも大きく分かれそう。女性、ふたなり女性共にあばら骨まで描くのも特徴的。その内容と共に、決して万人受けする作画では無いのは間違いないところ。

オススメの一話

オススメの一話「なつが待っている」。非常に雰囲気のある作品である。

なつは高校卒業後も地元で家業を継ぎ、田舎の町で過ごしていた。そこにやって来たのは、元同級生の十子。女性なのにペニスを持つことでいじめられていたなつを救ってくれた女性である。唯一自分を受け入れてくれる存在であった十子だったが、自分を置いて東京に行ってしまったことで、なつは孤独を感じていた。再会で言葉を交わす二人。なつが何故戻って来たのか訊くと、十子から向こうで疲れたからなつに会いたくなったと言われる。そして、十子はなつに「一回だけ抱いてくれない?」と提案する。自分をストレスのはけ口にしようとしてると察し、下に見られていたと嫌悪感を示すなつだったが、十子の望みなら叶えたいと彼女に覆いかぶさり……。

女性なのにペニスを持つことの苦しみ。そんな自分を認めてくれた女性にペニスを求められることの嫌悪感。そして、女性への興奮。ふたなり女性の心と体を活かした小さな物語。夏の田舎町という舞台もあって、非常に官能的な作品に仕上がっていた。良い1篇だった。

オススメのヒロイン

オススメのヒロインには「はじめてのこんなきもち」聖良黒江を上げよう。こちらもふたなり女性と普通の女性の物語である。

ふたなりである聖良は、大学入学と共に従姉の黒江と同居することになった。しかし、聖良は本当は黒江ともう会いたくなかった。それは、昔彼女に手コキで精通させられたからである。同居して数日、彼女の部屋には男が居た気配があり、聖良は過去に自分にしたことなど覚えていないだろう軽蔑しつつも、嫉妬心が芽生えていた。黒江の緩んだ胸元に目を奪われる聖良。黒江はそれに気づくと、聖良を隣に座らせ、昔みたいにまた抜いてあげると言い……。

聖良の巨大なペニスに興奮する黒江。黒江は聖良をイかせる前に絶頂し、イキ損ねた聖良のペニスを咥える。興奮してイマラチオ気味に射精する聖良。すると、黒江はゴム無しで入れていい、と聖良を誘惑する。過去の彼氏を引き合いに出して煽り、聖良を興奮させる黒江。乱暴になる聖良。ふたなりものなのに臨場感と生々しさがあり、ふたなり女性をリアルなもののように見られる。どちらのヒロインも魅力的で良い作品だった。

まとめ~歪んではいるがあれは恋だった。~

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
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司伝評価

絵柄3.0
物語4.0
キャラクター4.5
抜き3.5
ふたなり5.0

『歪んではいるがあれは恋だった。』は以上のような方々にオススメしたい。ふたなりはコアなジャンルではあるが、需要はしっかりと存在している。だからこそ、まだまだ新しいものを創っていっていただきたい。

皆さん、正直フェラチオしてみたくないですか? 私はしてみたい。女性についてたらめちゃくちゃすると思う。本当にふたなりが居れば良いのになあ。

本作については以上である。それでは、またの機会に。


歪んではいるがあれは恋だった。

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