私、司伝は常に、もっと性におおらかな日本になってもらいたいと嘆いている。そんな中、昨年”AV出演被害防止・救済法”が成立した。内容について詳しくは触れないが、それはAV女優や、性を仕事にする女性に対する偏見にあふれるものであった。
そもそも、性を売る、ということは悪なのか。性欲は、食欲や睡眠欲と並ぶ欲求である。食べる、寝ると同様に、人が簡単に満たせるものでなければならない。セックスが理想的ではあるが、最悪オナニーでも構わないから満たしたい。その時に必要となるのが、AVやエロ漫画などのおかずである。
私個人としては、AV業界や風俗だって国に管理してもらいたいと思っている。これらは絶対に必要なインフラみたいなものだし、永久に続くものだ。ヤバいところが管理するからこそ被害者が生まれるのだから、本当に被害防止をしたいのなら国に任せるべきだ。それが現実的かはともかくとして、その提案ができない人間が被害者救済なんてちゃんちゃらおかしいのである。

今回は売春など、ダークエロスな作品集をご紹介します。
本項目では、『早熟インモラル』の作者丑露ムキ氏について、また、『早熟インモラル』のシナリオやプレイ内容、ヒロインの雑感、オススメのヒロインと一話について、最後には司伝の評価も記載しておく。最後まで見ていただければ幸いだ。
早熟インモラル/丑露ムキとは
タイトル | 早熟インモラル |
著者 | 丑露ムキ |
初版発行 | 2022年 |
掲載誌・レーベル | BAVEL COMICS |
出版社 | 文苑堂 |
ページ数 | 201頁 |
形式 | オムニバス |
漫画家・丑露ムキ(うしろむき)
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— 丑露ムキ (@ushiro_mukimuki) November 22, 2021
丑露ムキ氏はCOMIC BAVELなどに漫画を掲載しているエロ漫画家の先生だ。
本冊が処女作となっている。可愛らしい絵柄ながら、内容は結構ダーク。救いようのないストーリーは好みが分かれそうだが、ヒロインの可愛らしさと可哀そうなシナリオとのギャップがクセになる作風である。
作品・早熟インモラル
「背徳の味、教えてあげる」絶望と恍惚…堕落し続ける美少女達を描くダークエロスの雄・丑露ムキの処女作品集がついに発売! 普通をなくした援交娘、正義を蝕まれた女教師、心優しき魔王の娘、愛を渇望するお嬢様etc…穢され壊され弄ばれるヒロイン達がイキ狂いまくる! 果てしなく悦楽に支配される怒涛の絶頂中毒9連発をぜひご堪能あれ!!
早熟インモラル [文苑堂] | DLsite 成年コミック – R18
『早熟インモラル』は全9篇で構成されているオムニバス短編集だ。内「あばら家のオンナノコ」と「あばら家のオンナノコたち」は連作となっている。
恋や愛は置いてけぼりで、背徳性が強調された一冊。可愛いヒロインのほとんどはかわいそうな目に遭い、救いようのない結末を迎える。まさにダークエロスな一冊に仕上がっている。
【詳細】早熟インモラル

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それでは、『早熟インモラル』をより詳しくご紹介しよう。
【収録作品】
- 優等生のオンナノコ
- 虚愛
- Eclipse
- ホームレスのオンナノコ
- オニイサマへ
- Blackened
- 淪落educator
- あばら家のオンナノコ
- あばら家のオンナノコたち
シナリオ

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シナリオは現代劇が中心だが、ファンタジー要素の含まれるもの、または完全にファンタジーなものもある。

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内容は全て暗いし、救いようもない。ラブラブ展開など期待してはならず、ひたすらダーク路線を進んでいる。
プレイ内容

プレイは凌辱系。レイプや輪姦もちらほらとある。和姦もあるにはあるが、売りなど見返りを求めるものであり、いちゃラブエッチは皆無である。見ていて痛々しいものもあれば、心が痛くなるようなものもあり、どちらにしてもかわいそうなものが目立つ。
体位は正常位や後背位、たまに逆レイプ的に騎乗位なんかもあり。パイズリやフェラチオもあり。輪姦、レイプシーンではイラマチオもある。

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ファンタジー作品には触手もあるが、輪姦シーンのワンポイント的に使われている。
ヒロイン

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明確に年齢がわかる作品がそれほどないが、ヒロインはJK前後だと思われる。おっぱいはほとんどが巨乳だが、多少小ぶりなヒロインもいる。体型としては、ロリっぽく小柄な娘と、等身高めの美少女とで二分している。

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画風にそれほどのクセもなく、ヒロインのビジュアルについても一般的に見て美少女と言えるレベル。可愛い系、綺麗系どちらかに偏ることもなく、どちらも非常に魅力的に映る。
オススメの一話
ただ可哀そうなだけではなく、やたらと心の痛む作品が並び、オススメの一話は選びづらい。印象的なものを選ぼうと思うが、それもまた選択肢が多くて困る。冒頭から悲惨すぎる「ホームレスのオンナノコ」と悩んだが、「オニイサマへ」のほうをピックアップしよう。
ミウは身売りをして生活費を稼いでいる。それは、心を病んで働けない兄のためであった。エリートだった兄だが、親の他界、経営破綻による借金で心を痛めたのだ。耐え難い苦痛により、夜も眠れない日々だったが、それを慰めてくれるのもミウだった……。
と、ミウが全不幸を背負っているようなお話だが、裏があり、全てミウが兄に自分のことを見てもらうための策略であった。兄は全くそれに気づかず、泣きながらミウに身をゆだねている。兄の気を引くために兄を嵌め、自らも被害に遭うことで兄の罪を重くする。体を張り過ぎた洗脳行為は、もはや恐怖するレベルである。見た目は本当に天使だけに、そのギャップが魅力的(?)。とにかくインパクトのある1篇だった。
オススメのヒロイン
オススメのヒロインもかわいそうなものしか選択肢がない。ここでは「あばら家のオンナノコ」のミコをピックアップしておこう。
ミコは自分の体を売って生きていた。たまにお金が貰えなかったりすると、小言がうるさいけど金払いの良い客のところへ行く。その客は、ミコに円光を辞めさせようと、養うと申し出るのだが、ミコはそれを一蹴する。客は「君だって「普通」の女のコの生活を送りたいだろう!?」と彼女を押し倒すのだが、ミコはその普通という言葉にうんざりしていた。彼女は父親のせいでこんな生活を送っており、誰かから救われる期待を全くしていないのだ。また別の日も、ミコは柄の悪い男どもを相手し……。
絶望の中でひたすらとセックスをし続けるお話だが、ミコが諦めからかそれを淡々と受け入れているのが印象的である。次話ではついに彼女が壊れてしまうのだが……救いが無さすぎやしないだろうか。ビジュアルが本当に好みで可愛らしいだけに、より胸が痛む。そんなヒロインだった。
まとめ~早熟インモラル~
— 丑露ムキ (@ushiro_mukimuki) November 27, 2021
司伝評価
絵柄 | |
物語 | |
キャラクター | |
抜き | |
凌辱 |
- 凌辱・レイプ・輪姦が大好物
- かわいそうなヒロインに興奮する
- 巨乳が大好きなおっぱい星人である
『早熟インモラル』は以上のような方々にオススメしたい。多少の凌辱なら大丈夫だが、ここまで救いがないのは個人的には厳しい。だが印象的な設定が目立つため、いつか嗜好とマッチした時はとても抜ける作品と出会えるかもしれないという期待を持った。もちろん、かわいそうなのが好きな人にはこのままでオススメである。
それにしても、この手のはヒロインが可愛いほどダメージが大きいような気がする。ちょっとくらい幸せな姿が見たかったものである。
本作については以上である。それでは、またの機会に。
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