放課後Initiation(荒井啓)首輪をつけた幼なじみは…

司伝の過去作レビュー

『放課後Initiation』は2015年に発売された、荒井啓氏作の商業アダルトコミックだ。

荒井啓氏はコミックメガストアなどで漫画を掲載しているエロ漫画家の先生だ。画力は高めで、何よりも女体の生々しさが特徴的。肉付きや巨乳の垂れ具合など、いかにも本物のように見える。繊細なタッチで写実的なヌードを描く、非常に技術力の高い先生である。

本項では『放課後Initiation』の魅力と、それについての私の評価をまとめていきたい。

【収録作品】

• 雨宿り
• 幼馴染みの正しい飼い方
• 童貞男と虎耳女
• 蟷螂の巣 前編・後編
• 牢の鳥
• 歪愛
• 夏のはて

『放課後Initiation』の魅力

『放課後Initiation』は全8篇で構成されているオムニバス短編集だ。内2篇が前後編となっている。

内容は、なかなか背徳感のある話が中心であり、精神的なツボを刺激してくる。その女体の生々しさも含め、どこかで現実のものとして存在するような感覚が、読者を興奮させるのだ。

セックスについても、決してハードではないが、どこか追い詰められているような状態であることも多く、気軽に楽しめるタイプではない。しかし、その陰の部分が、本冊の大きな魅力ではないかと思う。

お気に入りは、カラーの「雨宿り」、「幼馴染みの正しい飼い方」、前後編の「蟷螂の巣」である。

「雨宿り」は雨宿りで叔父の部屋に訪れるJK由里が、叔父に体を売る話である。
受け取り方が色々ありそうな話で、好意もありそうだし、叔父を良いように利用している気もする。スマホをイジリながらもされるがままになり、金が貰えることが確定すると、それなりに積極的に相手してくれる。この雰囲気がたまらない1篇だ。

「幼馴染みの正しい飼い方」は幼なじみのJK、小乃未を優と圭の兄弟が性的な意味でペットのように扱っている話である。
首輪を付けられた小乃未は、ペニスを差し出せば当たり前のように咥えてくれる。ヤリたいときにヤらせてくれる。小乃未は決してペットにされることを嫌がっておらず、むしろ望んでいる。そんな従順なヒロインを男二人でいいようにするのはなかなか背徳感がある。そして、オチもちょうどよかった。

「蟷螂の巣」は義母の千尋との不貞の話だ。
秋俊は両親がセックスレスであることを知っており、義母を襲い、それから頻繁に関係を持つ。夫とのセックスが上手くいかない千尋は、息子とのセックスにハマっていく。何とも淫靡なストーリーで、徐々に変わっていく千尋がエロかった。最後は少し怖いオチが待っている。

何とも余韻のある作品集で、エロ漫画の真髄を見た気がする。精神的な興奮を望むのなら、ぜひ一度目を通してほしい単行本だった。

【まとめ】放課後Initiation

司伝評価

• 精神的に興奮するシナリオが重要
• 生々しく写実的なヌードが見たい
• 垂れる巨乳おっぱいが好き

『放課後Initiation』は以上のような方々にオススメしたい。シナリオも絵柄も素晴らしく、これぞエロ漫画という魅力にあふれている。

私のようなロリコンよりも熟女好きくらいのほうが合うかもしれない。ぜひこの肉体の魅力に酔いしれていただきたい。