性女淫説/けんじレビュー-マッチングアプリの正体

スマホアプリゲームとは恐ろしいものよな。そう思う私、司伝もスマホゲーをしているが、課金欲と消費時間に悩まされている。

某モンスターゲームにおいては、位置情報を使うことにより、ゲームでありながらも人を動かした。普段、引きこもってゲームをしていたタイプの人間も、それで外に出たという。

つまり、ゲーム性とそれによる競争原理さえ働くようにすれば、人は普段はできないことでもやってしまうということだ。今回ご紹介する作品内の中編では、そんなアプリゲームを楽しむ女性が描かれている。

司伝

今回は、アプリゲーム作品を含む、2つの中編の入った作品集をご紹介します。

本項目では、『性女淫説』の作者けんじ氏について、また、『性女淫説』のシナリオやプレイ内容、ヒロインの雑感、オススメのヒロインと一話について、最後には司伝の評価も記載しておく。最後まで見ていただければ幸いだ。

性女淫説/けんじ とは

漫画家・けんじ

次の『POV神待ち少女』は……!? 〖COMIC X-EROS〗 pic.twitter.com/hVkO9jMUYQ

— ハヤシ (@Hayasi90224) December 13, 2019

けんじ氏はCOMIC快楽天などにエロ漫画を掲載し、ハヤシ名義で一般誌でも活動する漫画家の先生である。

画力は高く、大胆で過激なエロ描写が光る。陰影の描き方が上手く、ダーティーな雰囲気を見事に作り上げている。ヒロインのビジュアルは萌え系で、大きすぎるくらいの爆乳キャラが多い。

作品・性女淫説（せいじょいんせつ）

アプリとネットの技術を使って成立する、裏エッチ活動を描いた衝撃作。
ぷにっとかわいい女の子たちが、性欲のままにヤリまくる!!!

性女淫説【デジタル特装版】 [ワニマガジン社] | DLsite 成年コミック – R18

『性女淫説』は全7篇で構成されているオムニバス短編集であり、特装版にはもう1篇収録されている。内「カリゴゴ～肉欲少女～」が4篇の中編、「POV神待ち少女」は3篇（+プロローグ）の中編となっている。

両中編はほとんどのシーンで夜を舞台に展開し、ダーティーな雰囲気が漂っている。どちらも、可愛いが闇の深い美少女たちがとにかくエロい作品となっている。

【詳細】性女淫説

それでは、『性女淫説』をより詳しくご紹介しよう。

【収録作品】

• カリゴゴ～肉欲少女～ #1〜#4
• POV神待ち少女 プロローグ&前中後編

シナリオ

シナリオは、どちらの中編も現代社会の闇の部分を描いている。「カリゴゴ」はネット社会、「POV神待ち少女」は家出少女の神待ちという行為について、ダーティーかつエロティックに描かれている。

ヒロインの暴走ぶりにこそ圧倒されるもの、怖いものではなく、あくまでもエロ全振りで仕上げられている。

プレイ内容

独特な設定だけに、プレイも変わっている。「カリゴゴ」については、ゲームであるが故に、快楽と同時に、相手を屈するためのセックスを行っている。「POV神待ち少女」も好意というよりは依存心であり、やはりこちらも快楽がメインのようだ。

体位は様々だが、そもそも一対一のセックスが少ない。前者はヒロインをメインにした大乱交に発展することが多く、後者は”神”による主観であり、ヒロインが読者に話しかけてくる形でのハーレムセックスを味わえる。

後者はエロ漫画では珍しい趣向のため、読んでみる価値があるのではないだろうか。

ヒロイン

ヒロインは大方JKだ。そのほとんどは、大きすぎるくらいの爆乳おっぱいの持ち主である。一歩間違えれば奇乳と言えそうだが、体の肉付きの表現が上手いため、そこまでの違和感はないと思われる。

どちらの中編もそうだが、設定が設定だけに、一見するとただの美少女でも、どこか裏がある印象を受ける。ビジュアル的にも、色気と可愛らしさのバランスが良く、非常に申し分ない出来である。

オススメの一話

オススメの一話は「POV神待ち少女」の特装限定で収録されているプロローグを上げたい。

「POV神待ち少女」は神待ちする家出少女達を救出するという体で、次々に家に招き入れ、ハーレムを築く物語だ。プロローグでは、最初に招き入れ、他の少女の救出を導く”お姉さん”と呼ばれる少女とのセックスが収録されている。

一方的にこちらに話しかけてくる少女は、”神”のしたいことを理解し、自らセックスへと誘導してくる。この中編自体はダイジェスト的なセックスが多く使いづらいのだが、このプロローグでのエッチと、前編の3Pだけはガッツリとセックスシーンが堪能できる。少女に話しかけられながらの主観セックスは臨場感があり、生々しくてたまらないものがあった。

オススメのヒロイン

オススメのヒロインは「カリゴゴ～肉欲少女～」の主人公、真里菜だ。

マッチングアプリ、カリゴゴ。そこでは、JKや大人たちが、狩るか狩られるかのゲームを行っていた。相手を決めてSEXで対戦し、ランクを上げていくと特別な称号が得られる。真里菜は清楚で可憐なその姿から、このゲームには不向きのように思われたのだが、最初のセックスからその才能を発揮し……。

可憐で清楚。それでいて爆乳の持ち主。セックスになると変貌し、誰が相手でも圧倒する。かなり馬鹿馬鹿しい話ではあるのだが、この真里菜の妖艶さにより、エロ漫画としては楽しめる作品となっている。

まとめ～性女淫説～

司伝評価

• 爆乳・巨乳が好き
• ダーティーな雰囲気が好き
• 主観でのセックスを堪能したい

『性女淫説』は以上のような方々にオススメしたい。個人的には、ビジュアル面での評価が高い。爆乳は好みではないが、ヒロインのビジュアル的な魅力は、それを凌駕するものだった。

VRAVのような主観セックスが楽しめる珍しい作品。ぜひチェックしていただきたい。

本作については以上である。それでは、またの機会に。