司伝の過去作レビュー

『快感恋鎖』は2016年に発売された、安部マナブ(あべまなぶ)氏作の商業アダルトコミックだ。
安部マナブ氏はCOMIC快楽天ビーストなどに漫画を掲載しているエロ漫画家の先生である。画力は高め安定で、垂れ目ヒロインが印象に残る。いちゃラブからハーレム、複数プレイまで幅広く手掛け、エロくかつ明るい作品を創り上げている。
本項では『快感恋鎖』の魅力と、それについての私の評価をまとめていきたい。
【収録作品】
- いたずらNEW TEAR
- こわがってNIGHT☆
- 肌色看護
- ぱじゃまナイト
- 性春こーちんぐ
- トイズマーチ
- マイ・コーポ
- すりーぴんぐビューティー
- ヒメカレ
- はつじょう記念日
- いたずら恋鎖
- 湯の華ひ~りんぐ
- えくすとら!
『快感恋鎖』の魅力

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『快感恋鎖』は全13篇で構成されているオムニバス短編集だ。内「えくすとら!」はメタ要素もある描き下ろしのラフ作品である。
ヒロインはJK~社会人くらいの肉体の充実したお年頃。おっぱいは普乳~巨乳まで幅広い。肉体描写は秀逸で、肉付きの良いヒロインもスレンダーなヒロインも描き分けられている。絵柄が個性的なだけに、ビジュアルは多少好みがわかれるかもしれない。
内容はエロ重視で、いちゃラブもあるが、比較的複数プレイが多い。竿役複数の乱交状態のものもあるが、その多くは女性多めのハーレムプレイで、女性優位のものが目立つ印象だ。なお、暗い話は一切なく、エロ重視ながら明るく楽しい、安心して読める作品集となっている。

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お気に入りを選ぶのは難しいところ。大人しいヒロインが百合展開を挟みつつ複数プレイの餌食になる「ぱじゃまナイト」はトリッキーながら実用的な1篇。妹がセフレに告ってああ大変、で始まる姉妹丼3P「性春こーちんぐ」もエロ可愛い作品。いちゃラブ系なら「マイ・コーポ」の日焼けヒロインがお気に入り。年上の女性三人にエッチなイタズラをされる「いたずら恋鎖」もM心くすぐる。ここでは「ヒメカレ」をピックアップ。
乙女の花園である鈴蘭女子寮に女装させられて連れてこられた野々原智己は、従姉のカズミとその友達のさなの百合行為を眺めていた。智己はさなに恋し、それを知ったカズミに言われるがままに女装した結果、部屋に連れてこられたのだ。二人の”じゃれ合い”が終わると、カズミは寮長に呼び出されて部屋を去ってしまう。すると、さなは智己に身を寄せ、体に触れてくる。彼女は元々百合気があるようで、智己を女性だと思い……。
女装潜入ものは結構好み。そこで百合展開から男バレするのもある意味定番だが、様式美として愛せる設定である。おねショタ的に前戯が始まり、結局男バレ。さなが驚いたところでカズミが訪れ、3P開始。男苦手なさなが自ら騎乗位で腰を振る様子は非常にエロかった。実用性の高い1篇であった。

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全体的にエロが良質な一冊。その平和度も含め、安心して手を出していい。
【まとめ】快感恋鎖
司伝評価
絵柄 | |
物語 | |
キャラクター | |
抜き | |
複数プレイ |
- ハーレム展開、複数プレイが好き
- 女性優位のエッチに興奮する
『快感恋鎖』は以上のような方々にオススメしたい。エロ度も高く、それでいて平和的。絵柄こそクセがあるが、それがむしろエロいとも思える。安定して実用性の高い作品集である。
一度でいいから女性二人から迫られてみたいものである。……一人でもいいからどなたか迫ってきてやくれないか。
本作については以上である。それでは、またの機会に。

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