司伝の過去作レビュー

『平成JC in 明治夜這い村は』は2017年に発売されたドバト氏による商業アダルトコミックである。
ドバト氏と言えば、JCくらいのヒロインを描くロリ系の先生であり、本冊も題名通りにJCが活躍する内容となっている。少女漫画チックな絵柄と表現力が光る先生で、本冊では特に叙情的な表現が見られる、他にはない魅力にあふれた作品に仕上がっている。
『平成JC in 明治夜這い村』の魅力

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『平成JC in 明治夜這い村』は同名の短編を含む7篇で構成されたオムニバス短編集だ。ヒロインは(多分)全員がJCであり、その発育途上のおっぱいがなんとも愛らしい。
本冊では、特に同名の短編など、“平成JC“から始まる3編のシナリオに注目していただきたい。この3編は、どれも平成のJCが過去にタイムスリップする内容となっている。
「平成JC in 明治夜這い村」では、セーラー服JC、真美が明治の世界にタイムスリップする。夜這いの風習のある村に住み、その文化を渋々受け入れて、村の男達とセックスをする。

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「平成JC in お江戸遊郭」では、制服JC愛莉が、タイトル通り江戸時代にタイムスリップし、遊郭に入ることになる。愛莉はそこで男たちに買われていく。
「平成JC in 昭和ロリータポルノ」では、JCりりあが昭和にタイムスリップし、○2歳のあずみとしてヌード写真でお金を稼いでいく。それが厳しくなると、ついに裏のロリータAVに出演することになる。
それぞれ、タイムスリップしてやむを得ず体を捧げることになったJC達の物語である。その理不尽な状況に嘆き、戸惑いながらも、強く生きようとする姿は、エロ漫画の域を超えた情緒がある。

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短編としてのまとまりも素晴らしく、セックスをする事情とそれに対してのヒロインの感情の流れが綺麗に描かれており、最後にはうっかりと涙を流してしまいそうなほど切なくなる。
もちろん、エロについても申し分ない。ヒロイン達はみんな可愛いし、モノローグがしっかり描かれているため臨場感もある。これは本当に良い作品である。
【まとめ】平成JC in 明治夜這い村
司伝評価
絵柄 | |
物語 | |
キャラクター | |
抜き | |
構成 |
- 変わった設定のエロ漫画が読みたい
- JCの膨らみかけおっぱいが好き
- エロ漫画もシナリオが大事
『平成JC in 明治夜這い村』は以上のような方々にオススメしたい。特に良いのがヒロインであり、みんな普通の女の子ながら理不尽な状況に悩み、それを心の強さで解決する。開き直りにも近いが、ベストな選択をする彼女たち。それをぜひ見てもらいたい。
「こうしてるのが一番好きなんだもん」というセリフの尊さ、切なさを感じてもらいたい。エロさもシナリオも両立した、素晴らしい単行本だった。
本作については以上である。それでは、またの機会に。

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