司伝の過去作レビュー

『少女紀行』は2018年に発売された、水原賢治(みずはらけんじ)氏作の商業アダルトコミックだ。
水原賢治氏は30年エロ漫画を描いているベテランの先生である。近年はCOMIC LOでロリ系作品を描いている。絵柄はベテランらしく個性的。繊細で叙情的な内容も独特である。
本項では『少女紀行』の魅力と、それについての私の評価をまとめていきたい。
【収録作品】
- 露隠葉月(つゆこもりのはづき) 前後編
- 浜茶屋タイフ~ン
- おるすばん
- 巣立ちの季節
- ひみつのブラスバンド部
- 児童館にて。
『少女紀行』の魅力

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『少女紀行』は全7篇で構成されているオムニバス短編集だ。内「露隠葉月(つゆこもりのはづき)」のみ前後編となっている。
ヒロインはみんな正しくJS。思春期に片足を入れたような、悩みの多いお年頃である。体もみんなちっぱい貧乳。ただ作画的に背が高めに見えるため、一見するとJCくらいにも見える。
そんなヒロイン達の内面こそが本作の一番の魅力と言えそう。些細な性の問題から、重い家庭の問題まで、悩みを抱えた少女がヒロインである。そんな悩みから、あるいはそれで出会った竿役と恋をし、セックスへと至る流れは、色んな形で読み手の感情を揺さぶってくるのだ。

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セックスをせずに終わる話や、オナニーで終わるお話もあり。性的虐待シーンもあれば、百合エッチをもあり。シナリオによって様々な展開となり、それぞれの重みも違う。何とも読み応えのある単行本となっている。
お気に入りは難しい。「露隠葉月」はちゃんとしたストーリーと切ないラストが魅力だが、エロ漫画としてはどうなのか。実用性では3Pをする「浜茶屋タイフ~ン」だが、だからといって抜けるまでいくかどうか。「児童館にて。」は本番がないのが大きなマイナス。

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読みごたえはあるが、使えるかどうかは微妙だ。それが本冊全体の感想である。
【まとめ】少女紀行
司伝評価
絵柄 | |
物語 | |
キャラクター | |
抜き | |
設定 |
- 思春期丸出しなJSが好き
- JSと正しく恋愛関係になりたい
『少女紀行』は以上のような方々にオススメしたい。ロリ漫画界に必要な個性だとは思いつつ、個人的にはそれほど合わない。やはり私はエロ漫画に実用性を求めているということだろう。
それでも、JSと正しく恋愛してエッチしているところは好感が持てる。ロリ漫画界は全体的にヒロインがおバカすぎるところがあるのである。
本作については以上である。それでは、またの機会に。

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