「ポルノ」という単語のイメージは世代によって大きく分かれるのではないだろうか。私、司伝は世代的には某バンドを思い浮かべるところだが、こういうサイトを運営しているため、やはりエロい印象がある。
多くの方々は、「ポルノ」という言葉にノスタルジーな印象を抱くのではないかとも思っている。某エロ動画サイトによって、若い人にもある程度はこの言葉が印象付けられているとは思うが、基本的には、ポルノと聞けば「日活ロマンポルノ」や古いエロ本のような印象があるのだ。
だから、「少女ポルノ」というタイトルは、非常にギャップを感じる良いタイトルだと感じた。女性の若さ、瑞々しさの印象の強い「少女」という言葉と、古いエロスの単語「ポルノ」の組み合わせ。少女という可憐な存在が一気に艶めいてくるのである。

今回はロリ作品集をご紹介します。
本項目では、『少女ポルノ』の作者響樹はじめ氏について、また、『少女ポルノ』のシナリオやプレイ内容、ヒロインの雑感、オススメのヒロインと一話について、最後には司伝の評価も記載しておく。最後まで見ていただければ幸いだ。
少女ポルノ/響樹はじめ とは

タイトル | 少女ポルノ |
著者 | 響樹はじめ |
初版発行 | 2019年 |
掲載誌・レーベル | 茜新社DIGITALプレミアム |
出版社 | 茜新社 |
ページ数 | 110頁 |
形式 | オムニバス |
漫画家・響樹はじめ
デジタルハーフ単行本「少女ポルノ」FANZAとDLsiteで配信中です。
— 響樹はじめ (@kyo1_) June 21, 2019
[FANZA] https://t.co/Jge73HCQKO
[DLsite] https://t.co/PbqHpDwzZw pic.twitter.com/9AlTp0P64z
響樹はじめ氏はCOMIC LOに漫画を掲載するエロ漫画家の先生である。
掲載誌がLOだけに、現在までに発表されている作品は全てロリ作品である。丁寧かつ味のあるタッチで、少女の柔らかさが強調される作画が心地よい。それでいて、作風は重く生々しさがあり、没入感の演出に長けている印象を受ける。
作品・少女ポルノ
華奢な腰つきに、細くのびた四肢。
少女ポルノ [茜新社] | DLsite 成年コミック – R18
わずかに膨らみはじめた乳房を彩る控え目な乳首。
言うまでもなく少女は美しくて、愛らしくて、眩しくて、いやらしい。
『少女ポルノ』は全4篇で構成されているオムニバス短編集だ。本冊はデジタルハーフ単行本として、ボリュームも価格も通常よりも少なく設定されている。
全編を通してロリ少女がヒロインであり、どれも子どもに手を出す背徳感の伴う作品となっている。全編、それぞれシナリオとしてよくまとめられており、特にオチへの導き方が上手い。短い単行本だが、それぞれの短編は魅力的に仕上がっている。
【詳細】少女ポルノ
それでは、『少女ポルノ』をより詳しくご紹介しよう。
【収録作品】
- ろりこんに春は来ない/夏の陰
- 天使にふれたよ!
- さよならの黄昏
- Love Me, I Love You
シナリオ

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シナリオは全て現代劇で、どこかにありそうなリアリティが伴っている。和姦2篇と凌辱2篇で構成されているのだが、それぞれどこか歪んでおり、見どころ満載である。
そんなシナリオを彩っているのはモノローグだろう。これにより、没入感を高められ、生々しさが演出される。非常にのめり込める作品ばかりである。
プレイ内容
プレイは和姦いちゃラブと凌辱で二極化されている。和姦いちゃラブのほうは、愛し合っているものの、少女に手を出す背徳感が強調されている。凌辱のほうは、一方は男二人による連れ去りレイプで、もう一方は逆恨みレイプ。どちらも非道極まりないが、やたらと生々しく仕上がっている。
体位には偏りなく、正常位や後背位など。3Pレイプでは串刺し状態の二本刺しシーンあり。
嗜好としてはロリに尽きる。少女の柔らかさの表現も秀逸だし、シナリオ的にも少女との行為が強調されているため、その欲望は満たされることだろう。
ヒロイン

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ヒロインはJSが3人、JCが1人である。おっぱいはちっぱい貧乳であり、背も低い、正統派のロリ少女達である。服装においても、子どもらしさが強調されていて良い。
モノローグによる心情描写のあるヒロインもいるため、その中身については大人っぽくも感じられる。どのヒロインにもあるのは、大人の男への軽蔑。凌辱ものはともかくとして、いちゃラブものにおいても、どこかで相手を見下しているように映る。そこが普通のロリものとは一線を画しているところである。
オススメの一話
オススメの一話を選ぶのも難しい。凌辱作品である「天使にふれたよ!」「Love Me, I Love You」はどちらも犯行現場を眺めるような気持ちになるのだが、前者はヒロインの心情が秀逸だし、後者は竿役の壊れっぷりに恐怖を感じる。どちらも魅力的ではあるのだが、あくまでも私好みということで、和姦作品の「天使にふれたよ!」にしておこう。
竿役は元教師で、駅のホームで10年前を回想する。その頃、竿役は生徒のJS、金ヶ崎愛綺と関係を持っていた。年下ながらも竿役を性的に支配する愛綺に、竿役も身をゆだね、すっかり虜にされていた。放課後の教室で、彼女に導かれるままに何度もセックスする竿役。しかし、そんな愛綺は突然いなくなってしまい……。
その後、愛綺を忘れられず、まともな恋愛ができなくなった竿役は……。エロ漫画としては回想シーンのみで十分なのだが、それを回想にしてオチを付けることにより、綺麗な短編として仕上げている。これがなかなかロリコンに響くオチで、ちょっと考えさせられてしまうのである。
オススメのヒロイン

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オススメのヒロインは「ろりこんに春は来ない/夏の陰」の姪っ子、芽依である。
竿役の男は、通学路を歩く小学生を眺めながら自家発電するのが趣味である。それは姪っ子であるJS、芽依にバレており、芽依はいつも竿役の部屋に訪れて苦言を呈していた。しかし、芽依は竿役を責めるだけではなく、竿役の”毒抜き”もしてくれる。逆効果じゃないかと思いつつも、竿役は芽依に挿入し、性欲を発散するのだが……。
冷たい顔をして竿役を軽蔑する芽依。しかし、それは他のJSに欲情することへの嫌悪感であり、芽依になら何でもさせてくれる。芽依はロリコンということについては軽蔑しているのだが、竿役への好意はある。「ロリコンは少女が大人になったら愛せないのか?」はロリコンのテーマのようなもので、そこを幼いながらも気づいている賢く可愛い芽依が魅力的であった。
まとめ~少女ポルノ~
司伝評価
絵柄 | |
物語 | |
キャラクター | |
抜き | |
ロリ |
- 生々しいロリ作品が好き
- ちっぱいチビな正統派ロリ少女が好み
- エロ漫画のエロ以外の部分も重要
『少女ポルノ』は以上のような方々にオススメしたい。ハーフ単行本ながら、読み応えは満点。心の痛む作品も含まれているが、それも作品として楽しめるほどに仕上がっている。
どちらかというと、かわいそうなものを好む人のほうが向いている作品集のように思う。個人的には、次回作では「ろりこんに春は来ない/夏の陰」のような作品が多くあってほしいところである。
本作については以上である。それでは、またの機会に。

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