司伝の過去作レビュー

『少女たちは蜜をむさぼる』は2015年に発売された、りーるー氏作の商業アダルトコミックだ。
レディース漫画のような独特の絵柄だが、それもそのはずで、りーるー氏はBLをメインに描いている漫画家の先生である。エロ漫画にしては珍しい雰囲気を漂わせているが、設定は非常にエロ漫画的な、田舎ハーレムものとなっている。
本項では『少女たちは蜜をむさぼる』の魅力と、それについての私の評価をまとめていきたい。
【収録作品】
- 夏待ち 前後編
- 夏の声 前後編
- とりかへばや 前後編
- さよなら、転校生。 前後編
- 星空ベイビーズ
- 異聞とりかへばや
『少女たちは蜜をむさぼる』の魅力

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『少女たちは蜜をむさぼる』は全10篇の単行本であり、前後編の作品については登場人物が共通しており、実質的には長編作品となっている。最後の1篇については、そのストーリーのおまけ描き下ろしである。
唯一別作品になっている短編も含め、その大きな特徴は、ヒロイン達の貞操観念がおかしいことである。環境もあるのだが、ヒロイン達はみんな奔放。そこいらの男よりも性に積極的な女子が揃っている。
「夏待ち」から「さよなら、転校生。」の設定についてはここに記載しておこう。竿役である四条は、小さな村の生徒10人程度の学校に、唯一の男子生徒として在籍し、田舎の奔放な女子生徒たちに体をシェアされていた。真面目そうな生徒会長も、活発なスポーツ少女も、みんな四条とセックスをしたがる。四条は毎日五人程度と体を重ねていた。
「夏待ち」はそんな日常を、「夏の声」では転校生の登場を、「とりかへばや」は女装と男装でのセックスを、「さよなら、転校生。」は転校前の悪あがきを、それぞれ描いている。

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まず、設定としては非常に私好みである。男子が一人のハーレム状態で、女子から襲ってくるなんて最高ではないか。四条も疲れるだけで、セックス自体は好きであるため、押しの強い人にはされるがままに、転校生や先生相手には強気にセックスをしている。
時には、さすがBL作家だと感じるシーンもある。「とりかへばや」はそれを狙って作っているように見える。男装した女生徒たちは、いかにもやんちゃ少年っぽく、竿役四条が攻められる様は、BLのそれっぽくも見えるのである。
お気に入りヒロインは生徒会長の田川だ。メガネで真面目そうな風貌ながら、なかなかのS気を見せてくれる。もう少しシーンを追加してもらいたいくらいだ。ついでに、チラッと映る後輩たちも可愛らしいので、その子達のシーンももっと充実してほしかった。

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設定自体は大好きな作品だ。ただ、好みのヒロインほどセックスシーンがあっさりしていたり、モザイクが濃いところだけは少し残念である。
【まとめ】少女たちは蜜をむさぼる
司伝評価
絵柄 | |
物語 | |
キャラクター | |
抜き | |
貞操観念崩壊 |
- 貞操観念がおかしいヒロインが好き
- 田舎の学校に惹かれる
- ハーレム設定が好き
『少女たちは蜜をむさぼる』は以上のような方々にオススメしたい。設定が何よりも魅力であり、絵柄さえ合えば楽しめる作品だろう。
枯れるほど絞られたいなあ、などと考えることもあるが、実際は一度出すと回復まで時間がかかるほうだったりする。ああ、若い頃に戻りたい。
本作については以上である。それでは、またの機会に。

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