妹コンチェルト(五月雨せつな)妹は小生意気

司伝の過去作レビュー

『妹コンチェルト』は2017年に発売された、五月雨せつな氏作の商業アダルトコミックだ。

五月雨せつな氏はCOMICエウロパに漫画を掲載しているエロ漫画家の先生である。ベタトーンの多さからか、画面が見づらいシーンこそあるが、画力は十分で、いい意味でスタンダードな萌え系の画風である。

本項では『妹コンチェルト』の魅力と、それについての私の評価をまとめていきたい。

【収録作品】

『妹コンチェルト』の魅力

『妹コンチェルト』は全10篇で構成されているオムニバス短編集だ。内1篇は描き下ろし後日談であり、ページ数も短い。

ヒロインはほとんどが妹、他も年下系である。ただ、表紙のイメージのようなロリっぽさはなく、胸の大きさも微乳から巨乳まで幅広い。ロリ目当てだとがっかりするかもしれない。

セックスはほとんど和姦で、そうじゃないものも途中から完堕ちするため、悲痛なものはない。また、年下ヒロインの割には、女性優位の展開も多い。ほとんどがいちゃラブだが、変わったものとしては、女男女の3Pが2篇、痴漢レイプ（？）が1篇ある。

タイトル通り、妹が多いわけだが、それほど背徳的なシナリオにはなっていない。その辺りは、妹側が主導権を握っている展開が多いからというのもあるだろう。罪悪感など無しに兄妹セックスを楽しんでいる。

お気に入りは「イノセントライズ～妹と彼女と中出し3Pセックス～」だ。タイトルにもある通りの3Pセックスである。

竿役の兄は、妹、茜の友人、風香と付き合っている。それを知らない風香の好意を知っている茜は、兄と二人きりにするために席を外す。その間に兄と風香はセックスをするのだが、そこに茜が帰ってきて……。

妹の友人、というのはなかなか萌えるポジションだと思うのだがどうだろうか。そんな彼女とのセックスを、妹に見られるというのがまた興奮するところだ。この後、実は茜も兄に好意があったという急展開をみせ、妹ともセックスをする。生意気系の妹がデレまくり、中出しまで要求してくるのもまたエロかった。

背徳感こそ無いものの、ちょっと生意気で反抗的な妹とのセックスはやはり良いものだ。本冊はそんな妹を堪能できる作品集となっている。

司伝評価

『妹コンチェルト』は以上のような方々にオススメしたい。自分はそれほど妹萌えではないが、それでも、ちょっと反抗的な妹には惹かれる。

個人的には、もう少し表紙のような妹ヒロインに統一してもらいたかった気はする。その辺りは好みだろうか。

本作については以上である。それでは、またの機会に。