司伝の過去作レビュー

『奉仕委員のおしごと』は2014年に発売された胃之上奇嘉郎(いのうえきよしろう)氏作の商業アダルトコミックである。
胃之上奇嘉郎氏は漫画家歴20年を超える超ベテラン先生である。電子コミック化されているものこそ『奉仕委員のおしごと』にのみだが、他にも数冊のアダルトコミックを発表している。また、中村嘉宏という名で一般漫画も描いており、アニメ「OVERMANキングゲイナー」のキャラクターデザインにまで抜擢された人である。一般の仕事が多かったため、この単行本も実に12年ぶりのものとなっている。
画力は高く、古臭い感じもしない。画面が暗い印象なのは好みが分かれるところだが、表現力豊かで、奇抜なシナリオを描く先生だ。
本項では『奉仕委員のおしごと』の魅力と、それについての私の評価をまとめていきたい。
【収録作品】
- 日直のおしごと
- 奉仕委員のおしごと 前編
- 奉仕委員のおしごと 後編
- せんせいわかりません!
- セカンドワイフ
- マン研!
- 精イッパイの笑顔
- 明日はV
- いとこと!
- お嬢様が見てる!?
『奉仕委員のおしごと』の魅力

BJ059026.html
『奉仕委員のおしごと』は全10篇で構成されている単行本であり、内前後編のものを含む3篇が同じ世界観のシナリオとなっている。
写実的なペニスとエロティックで艶やかな女体。巨乳も貧乳もムチムチもスレンダーも魅力的に描きこなし、大胆な表現力で演出している。エロ漫画としての価値の高い作品である。
シナリオとしてどうしても触れておきたいのが、同名の前後編である「奉仕委員のおしごと」と「日直のおしごと」である。
これは男子の性欲処理をする担当が学内に存在するという、いわゆる貞操観念崩壊系の作品だ。日直、並びに奉仕委員は共に男子や男性教諭の性処理を行っている。それはフェラチオや手コキだけではなく、おまんこを使った生本番も含まれている。まったく、とんでもない世界観である。
「日直のおしごと」はその世界観の説明として使われている。日直になった綾音を中心としたJK達が嫌々ながらも男子たちにヤラせてあげるというストーリーである。

BJ059026.html
前後編の「奉仕委員のおしごと」は憧れの先生に頼まれたことで断れなくなった凛が奉仕委員として様々な生徒や教師たちの性処理をするストーリーだ。

BJ059026.html
両作とも日常的に女子が性処理をお願いされ、時には極悪なペニスの相手をし、また時には妊娠の危機に恐怖している。ツッコむのも野暮だが、いったい女性の権利はどうなっているのだろうか。JK達はなぜこれを受け入れられるのか。まったくもって素晴らしい。
しかし、さすがに男性陣のペニスが極悪すぎて、あまりにも悲惨な状況のため、好きな人は好きだとは思いつつも、私は微妙に萎えてしまう。設定は愛しているが、もう少しだけ女性陣に優しくしてほしいのが本音である。
ムチムチ爆乳の綾音、チビスレンダーの凛。表紙を飾ったヒロイン達を含めて、それぞれの肉体美は本当に素晴らしい。だからこそ、もう少し優しいセックスが見たかった。
【まとめ】奉仕委員のおしごと
司伝評価
絵柄 | |
物語 | |
キャラクター | |
抜き | |
肉体美 |
- 貞操観念崩壊の世界観が好き
- ムチムチもスレンダーもどっちも好き
- 中出し、妊娠描写が好き
『奉仕委員のおしごと』は以上のような方々にオススメしたい。特に、この世界観は素晴らしい。この年齢くらいの頃なら、毎日でもお世話になっていたことだろう。
細かいことだが、こういう設定だからこそ、避妊をさせたほうがいい。流石に妊娠させるのは設定的な部分でも非効率だし無理がある。その部分で少しでもリアリティを上げ、中出しと妊娠の特別感を演出すれば、より興奮度も上がると思うのだが。
本作については以上である。それでは、またの機会に。

コメント