夢現ロマンティック/雛原えみレビュー-猫で始まる恋模様

夢とは不思議なものである。そこでは思考、過去の記憶までアレンジされており、まるでもう一つの現実がそこにあるかのように錯覚する。それをコントロールするもの、フルダイブVRは私、司伝の最大の憧れであり、未来の技術としての一つの到達点と思っている。

夢の中でセックスをしたことがあるだろうか。性の魔物に犯されている私は当然ある。夢の中のセックスで不思議なのは、そのお相手である。強烈に意識している、つまり”好きな人”とのセックスなら理由は何となくわかるのだが、私の場合、好きではない、むしろ良く思っていない相手であることが多いのだ。

夢に好きな人が出てくること自体はよくある。ただセックスが出来ない。お願いだから、夢でくらい良いお相手とさせてくれたっていいじゃないか。本当に夢をコントロールしたいものである。

司伝

今回はいちゃラブ作品集をご紹介します。

本項目では、『夢現ロマンティック』の作者雛原えみ氏について、また、『夢現ロマンティック』のシナリオやプレイ内容、ヒロインの雑感、オススメのヒロインと一話について、最後には司伝の評価も記載しておく。最後まで見ていただければ幸いだ。

夢現ロマンティック/雛原えみとは
1. 漫画家・雛原えみ（ひなはらえみ）
2. 作品・夢現ロマンティック
【詳細】夢現ロマンティック
まとめ～夢現ロマンティック～

夢現ロマンティック/雛原えみとは

夢現ロマンティック

タイトル	夢現ロマンティック
著者	雛原えみ
初版発行	2020年
掲載誌・レーベル	ワニマガジンコミックススペシャル
出版社	ワニマガジン社
ページ数	201頁
形式	オムニバス

漫画家・雛原えみ（ひなはらえみ）

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— 雛原えみ (@hina_emiii) September 25, 2020

雛原えみ氏はCOMIC快楽天に漫画を掲載するエロ漫画家の先生だ。

快楽天作家だけに作画レベルが高く、内容も非常に実用性たっぷり。絵柄は等身高めで、いかにも正統派という印象。色気の中に可愛らしさが見えるヒロインがとても魅力的に映る。作風はいちゃラブ系。初心者から上級者まで、広くオススメしたい先生なのだ。

作品・夢現ロマンティック

乙女の奥に秘めた想い、彼の前では愛されたい一人の少女たちの物語…『COMIC快楽天』で高い人気を誇る、雛原えみの最新単行本!
巨乳お姉さん、豊満な美乳彼女、駄肉おっぱい先輩、いやらしく愛おしい9作品が収録された至高の1冊…前作よりパワーアップしたエロさでお届けします。
夢現ロマンティック [ワニマガジン社] | DLsite 成年コミック – R18

『夢現ロマンティック』は全9篇で構成されているオムニバス短編集だ。内「解き放て!欲望ちゃん」は連作となっている。

タイトルは表題作「夢現ロマンティック」から取ったもので、全体のテーマというわけではない。全体的にはいちゃラブ系の作品が並ぶが、どれも単なる恋愛で終わらず、非常にエロティックに仕上がっている。

【詳細】夢現ロマンティック

引用：https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
BJ244019.html

それでは、『夢現ロマンティック』をより詳しくご紹介しよう。

【収録作品】

夢現ロマンティック
first step
ネコ撫で恋
解き放て!欲望ちゃん
続・解き放て!欲望ちゃんｖ
sisters×change!
「……イヤ?」
Sweet devil’s Promise
誘惑 in the room完成

シナリオ

シナリオは全て現代劇。非現実的な設定は1作2篇（「解き放て!欲望ちゃん」）のみである。

恋愛作品が多く、どれもよくまとまっている。ヒロインに恋するからこそ興奮してしまう、いちゃラブの理想形のような作品が揃っている。

プレイ内容

プレイも上述した作品を覗き、全て一対一のいちゃラブとなっている。恋愛関係からのセックスがほとんどで、まさに正統派という印象を受ける。

体位も正常位が基本で、他は騎乗位など。フェラチオ、パイズリはあるにはあるが少な目。

コスチュームまで含めてもフェチっぽいプレイは無し。それでも十分に使えるほどの作品ばかりなのだから、それだけキャラクターとシナリオが丁寧だということだろう。

ヒロイン

ヒロインは半分くらいがJKで、残り半分はJDや社会人である。おっぱいは小ぶりなものから巨乳まで幅広く、どれもスタイルとのバランスが取れている。

作画力が高く、ビジュアルについても申し分ない。正統派の美少女という感じのルックスであり、それほど人を選ばないだろう。体のラインもとても綺麗で、絵だけでも使えそうである。

オススメの一話

オススメの一話は「ネコ撫で恋」。よくまとまった短編恋愛作品である。

太田は時に会社の業務に追われ、疲れ果てて帰宅する。そんな彼を癒すのが、3週間ほど前から遊びに来るどこかの飼い猫で、太田は猫を愛おしく思っていた。ある日、猫が怪我をしていたため獣医に連れて行ったのだが、そこで本当の飼い主である乃木杏奈に遭遇する。彼女は太田に「もう猫に近寄らないで」と激怒する。後日、太田はショックと過労と空腹でフラフラしながら街を歩いていたところ、偶然杏奈と再会する。彼女の家に招かれると、杏奈に先日の謝罪を受け、猫と会うことも許可してもらう。そうして頻繁に猫に会いに行くようになった太田だったが、いつしかその相手は猫だけではなくなり……。

大人の出会い、大人の恋愛という感じ。短編ながらも二人の馴れ初めがしっかりと描けているため、読者としても竿役の太田にしっかりと入り込める。最初にキツイことを言う杏奈だが、それも猫のために必死なのがわかるし、むしろ愛おしく感じる部分のように思う。ヒロインに恋して、そんなヒロインとセックスをする。恋愛が楽しめる1篇だった。

オススメのヒロイン

どの子も魅力的でオススメのヒロイン選びは難しい。ここでは表題作「夢現ロマンティック」の黒須史乃をピックアップ。

佐藤は真面目な高●生。堅実に生きることを信条としており、心をかき乱されたくないと思っていた。しかし、佐藤は席替えで前の席になった黒須史乃のことを気にしていた。佐藤をいつも子ども扱いする史乃。彼女の首にはキスマークがあり、胸元からはレースの素材が見え、スカートはかなり短く艶やかな太ももが晒されている。彼女のことを気にするがあまり、彼女とのエッチな夢まで見るようになると、佐藤は史乃のことをさながら淫魔のように思っていた。しかし、首のキスマークが友達の悪戯だとわかると、佐藤は史乃をそういう存在だと思いたかっただけだったと気づく。保健室で休んでいても彼女との淫夢を見る佐藤。ふと目を覚ますと、そこには本物の史乃が居た。勃起していたことを笑われた佐藤は、彼女に対して思っていたことを暴露する。すると、また彼女は笑い出し、瞬間、佐藤の上に乗りキスをすると……。