初恋スイッチ/羽原ヒロ レビュー-好きになったほうが負け

私、司伝は長らく恋なんてしていない。よく社会人になると出会いが少なくなると言うが、まさか０になるとは思わなかった。

学生時代にもっと恋愛すべきだったと後悔することは本当に多い。大学生なんてし放題だったはずなのに、誰かを好きになると盲目になり、その人しか見えなくなっていた。

執着せずに、機会があれば逃さない。そういう考え方を早くに身に付けたかったものだ。若者よ、とりあえず恋愛は出来るときにすべきである。

司伝

今回はラブコメが魅力のいちゃラブ短編集をご紹介します。

本項目では、『初恋スイッチ』の作者羽原ヒロ氏について、また、『初恋スイッチ』のシナリオやプレイ内容、ヒロインの雑感、オススメのヒロインと一話について、最後には司伝の評価も記載しておく。最後まで見ていただければ幸いだ。

初恋スイッチ/羽原ヒロ

漫画家・羽原ヒロ

お待たせしました！2ndコミックス「初恋スイッチ」が2/27発売になります！
それぞれ店舗特典などもありますのでよろしくお願いします！
一話試し読み→https://t.co/MGr5nvDjsf pic.twitter.com/mpKrMke3SG

— 羽原ヒロ (@WABARA3) February 22, 2021

羽原ヒロ氏はCOMIC BAVELに漫画を掲載しているエロ漫画家の先生である。

画力は十分。スタンダードな美巨乳ヒロインを描く。作風としては、コメディー要素強めのいちゃラブもので、良い意味で気軽に楽しめるラブコメ作品を手掛けている。

作品・初恋スイッチ

「キミにだけ奪われたい…」甘酸っぱい青春の一ページを精緻に描く、次世代純愛作家・羽原ヒロ。そんなアオハルコミッカーが送る2ndコミックスは、もどかしくて…甘くて…ちょっぴり切ない…ピュアで一途な愛にこだわりぬいた珠玉の作品集!

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『初恋スイッチ』は短い描き下ろし後日談も含めて全11篇で構成されている。また、内2篇は連作となっている。

恋人かどうかは問わずも、全ていちゃラブもの。引用文のような”甘酸っぱさ”については疑問符がつくが、軽快なラブコメ作品が多い。

【詳細】初恋スイッチ

それでは、『初恋スイッチ』をより詳しくご紹介しよう。

【収録作品】

• 生徒会長のヒミツ♥
• 実験少女
• シッタカガール♡
• シッタカガール♡モア
• もうそうでいず！
• Melty Chocolate
• 熱愛サマールーム
• 花の想い出
• 清愛メモリー
• 生徒会長のヒミツ♥♥（描き下ろし）
• みだれみこ（電子限定）

シナリオ

シナリオは恋愛orラブコメと言ったところか。非常にライトな作風であり、どれも軽快に楽しむことができる。ラブコメ要素についても、結構笑わせてくれる。

プレイ内容

プレイも全て和姦である。甘々ないちゃラブエッチを楽しむことができる。

体位は正常位、騎乗位、バックが多めか。フェラチオ、69など前戯もそこそこ。

また、制服、浴衣など、比較的半脱ぎにこだわっているような気がする。

ヒロイン

ヒロインはほとんどJKで、それ以上が数人いるかどうかくらい。スタイルはみんな良く、バランスの取れた巨乳美女が揃っている。

本冊の一番の共通点は、とにかくヒロインが竿役を好きなことではなかろうか。デレデレだから積極的にエッチしてくるケースもあれば、拒めないようなケースもある。

オススメの一話

オススメの一話は選びづらく、良くも悪くも並列な印象だ。あえてあげるなら「実験少女」にしておこう。

竿役の教師は、突然生徒に「”恋”を教えてください」と言われてしまう。薬まで盛られたあげく、やや強引にセックスを教えてもらおうとする生徒。教師は抵抗するのだが……。

名前もない生徒がヒロインだが、その勢いが笑える1篇だ。何のためらいもなく、教師に薬を盛り、全裸になり、フェラチオをする。それを導く言葉には面白さもあるのだが、エロさもある。その辺りがよくまとまった1篇だと思う。

オススメのヒロイン

オススメのヒロインは「シッタカガール♡」の十桃だ。竿役は幼なじみの年下の学生、孝である。

十桃は孝に恋愛相談を頼まれる。乗り気な十桃だったが、その内容は「上手なセックスのやり方を教えて」というものだった。十桃は頼りになる姉というイメージを守るために、実践して教えることに……。

文字で書くとあんまりというか、かなりベタだが、天然な孝の要望に応えたりツッコミを入れたりする十桃がとても可愛い。ラブコメ的な魅力にあふれた1篇だった。

まとめ～初恋スイッチ～

司伝評価

• ラブコメが好き
• 甘々、いちゃラブなエッチが好き
• デレデレなJKが好き

『初恋スイッチ』は以上のような方々にオススメしたい。まず、非常にラブコメとして楽しめる作品集だと思う。エロについても、ベタだが安定しており、初心者にもオススメしやすい一冊だった。

やはり、恋愛とは好きになったほうが負けなのだろう。生涯一度くらいは勝たせてはくれないだろうか。

本作については以上である。それでは、またの機会に。