修学旅行99日目(F4U)倫理観が要らない島

し行

司伝の過去作レビュー

『修学旅行99日目』は2017年に発売された、F4U氏の3冊目の商業アダルトコミックである。

F4U氏は独特な表現が目立つ漫画家の先生であり、エロ漫画だけではなく、一般誌でも活動の場を広げている。絵柄は独特で好みを選びそうだが、その表現力も個性的であり、エロさだけでは計り知れない魅力がある。『修学旅行99日目』でも、その個性は十分に発揮されている。

本項では『修学旅行99日目』の魅力と、それについての私の評価をまとめていきたい。

【収録作品】

  • 修学旅行99日目
  • 修学旅行99日目~童貞漂流姫~
  • 修学旅行99日目~ふたりの島~
  • カップル誕生5秒後物語!!!
  • 嘘から出たまこと
  • じつわカップルズ
  • 短い夢でも見る責任
  • セックスおじさん

『修学旅行99日目』の魅力

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
BJ107655.html

『修学旅行99日目』は8篇と描き下ろし非エロ短編で構成されているオムニバス短編集だ。「修学旅行99日目」シリーズは設定を同じくしているが、キャラクターは完全に別々であるため、独立した短編と捉えるほうが良いだろう。

全編を通して、独特な雰囲気がある。それは、エロ漫画なのに地の文が存在しているからだ。この形式は、特に「修学旅行99日目」シリーズは、状況説明と、その環境による倫理観の変遷が語られることで、より物語に入り込みやすい仕掛けができている。この辺り、単に漫画としても面白い。

セックスシーンとその環境も独特なものが多い。漂流した島で唯一の男は性奴隷にされているし、逆パターンだと姫として童貞たちの初体験の世話をする。男女タイマンのセックスであっても、どこか凝った設定であることが多く、時には寝取られもある。

このように、普通のセックスと言えるものは少ないが、全体的には明るい作品がほとんどだ。それは個性的なキャラクターと表現力によるところが大きいだろう。

お気に入りは冒頭の同名作品「修学旅行99日目」だ。女四人と男一人が漂流し、島でサバイバルしている話だ。

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
BJ107655.html

孤島に流れ着いた五人は、毎日セックスをしていた。唯一の男、ゆうたは「ちんぽ君」と呼ばれ、女性陣の娯楽兼たんぱく源となっていた。それでも、ゆうたは性奴隷という仕事に誇りを持っているが、一つだけ悩みがあった。それは、朝のセックス会に来ないミカである。来ないなら自分から出向かなければならず、ミカと二人きりになるゆうた。そこで二人は、当然のようにセックスをするのだが……。

正直、ミカとのいちゃラブセックスよりも、3人に輪姦されているシーンが良かった。ただの娯楽としてのセックスでは、ペニスが物のように扱われている。決して雑ではなく、ちんぽ君として可愛がっているところがたまらない。

これが連作長編であり、他の3人が個別にピックアップされていれば、なお魅力的に感じたことだろう。そういう意味ではもったいない作品である。

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
BJ107655.html

童貞に土下座される地味少女、「修学旅行99日目~童貞漂流姫~」、ケンカ寝取らせ「じつわカップルズ」もオススメ。どれもこれぞエロ漫画という魅力にあふれた作品ばかりなのだ。

【まとめ】修学旅行99日目

司伝評価

絵柄3.5
物語4.0
キャラクター5.0
抜き4.0
倫理観5.0
  • 独特な状況設定が好き
  • 倫理観が壊れるような環境に憧れる
  • スレンダー巨乳が好き

『修学旅行99日目』は以上のような方々にオススメしたい。倫理観は周りに人が居てこそ成り立つ。目の前に異性しか居ないのなら、セックスをするのは当然のことである。

「美少女と二人で無人島に漂流してえなー」。私はこの漫画を読んでそう呟くのであった。

本作については以上である。それでは、またの機会に。

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