先に言っておくが、本物のロリコンは実際の少女に手を出すことはない。犯罪だからというわけではなく、現実の少女の愛し方とは、保護なのだと思う。幸せになってほしい、守りたいという気持ちがあるため、性の対象として見ないのである。
だから、性の対象にするのは二次元だけとなる。その中で、いかに現実感を味わえるのかが、ロリ漫画の醍醐味である。ファンタジーだけど肌に感じられる。それが理想形なのだ。
今回は、少女ヒロインたちへの愛を感じられる作品をご紹介しよう。それは、確かにファンタジーであるが、芽生える愛情だけは実感できるもののはずなのだ。

今回は純愛傾向の強いロリ作品をご紹介します。
ラフスケッチ/関谷あさみについて。
ラフスケッチ/関谷あさみとは

タイトル | ラフスケッチ |
著者 | 関谷あさみ |
初版発行 | 2019年 |
掲載誌・レーベル | BAVEL COMICS |
出版社 | 文苑堂 |
ページ数 | 207頁 |
形式 | オムニバス+中編 |
漫画家・関谷あさみ
27日発売の単行本の献本も届きました〜発売中のバベルと合わせてよろしくお願いします!下のやつはバベルの付録のイラスト本✨ pic.twitter.com/aJUqVrq0ik
— 関谷 (@fkfk_oftn) December 25, 2019
関谷あさみ氏は2005年頃から活動しているロリ系エロ漫画家である。一般誌でも連載経験があり、実績十分の先生である。名前の通り、女性だ。
ロリエロ漫画を女性が描いているというだけで驚きだが、そのキャリアにはさらに驚かされる。私は彼女の成人コミックは全て読んでいるが、最初からその方向性は大きく変わっておらず、いかにも純粋そうで素朴な美少女を描き続けている。絵柄は最初の頃こそ雑な部分はあったが、現在は洗練されている。
儚げな黒髪少女を描くことに長けており、性欲よりも純粋な好意でセックスをするような少女を描いている。
作品・ラフスケッチ

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ただ真っ白く、キミに染まりたい。思春期の『恋』をリアルに紡ぎ続けて…、すべてが待望した関谷あさみの最新単行本が約5年ぶりについに登場!『美少女達の恋心』は、純愛、偏愛、一途、多感、色んな形に変わります−−。無理矢理オトナにされる娘、好きを真っ直ぐに伝えて結ばれる娘など、三様の恋を描いた人気シリーズ『先生、』、一夏の甘酸っぱい空気感を描いた名作『隣の家の彼女』など、リアルな恋愛に魅せらること必至。大注目の本作を心ゆくまで味わってください♪
ラフスケッチ【電子限定特装版】 [文苑堂] | DLsite 成年コミック – R18
ラフスケッチは3篇の中編を含む9篇で構成されているアダルトコミックだ。そのほとんどは、少女からの、あるいは少女への恋心の発展としてのセックスが描かれている。どれも導入から丁寧で、読者をも恋に落としそうなほど、純粋でかわいらしいヒロインが登場する。
「先生、」シリーズだけ中編となっているが、世界設定こそ同じでキャラも被っているものの、全て違うヒロインであるため、独立した短編として読む方がいいと思われる。
【詳細】ラフスケッチ

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それでは、『ラフスケッチ』をより詳しくご紹介しよう。
【収録作品】
- 隣の家の彼女
- ボーダーライン
- ハプニング
- 先生、
- 先生、第2話
- 先生、最終話
- たまご
- 波際より
- 4%
シナリオ

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シナリオは、決して興奮させるようなセクシャルな作りをしていない。まるで恋愛漫画でも見ているかのような空気感が常に漂っている。だからこそ、セックスに至る時の興奮度も、胸の高鳴りと同居しているのだ。
「先生、」シリーズは少し切ない作りをしている。特に1話は、ちょっとした寝取られみたいに感じられるかもしれない。本冊が多くの『恋心』を描いているだけに、余計にそう感じられるのだろう。ぜひ読んでみてもらいたい。
プレイ内容

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プレイ内容としては、大方いちゃラブセックスである。キスや愛撫から入り、正常位や後背位でフィニッシュ、という流れだ。
丁寧な導入があるため、リアルな世界でのセックスの流れに近いものを感じる。雰囲気が良くなってキス、体を触って昂ぶった結果セックス。この生々しさも、愛情を感じる所以なのだろう。
ヒロイン

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関谷あさみ氏のヒロイン全般に言えることだが、純粋そうな黒髪美少女が多い。まだセックスには早いような少女が男性に恋をし、お互いの気持ちを確かめ合うようにセックスをする。文学的にすら感じるヒロイン達だ。そのほとんどはJCであることが窺える。
時に儚げで、時にエロティックなヒロイン達。主人公さながら、読者をも恋に落とすヒロインばかりである。
オススメの一話

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オススメの一話には「ボーダーライン」をあげよう。兄、蓮太郎の部屋でこっそりオナニーをする妹、杏里。距離感も兄妹そのもので、妹らしい妹という反応をする導入からとても惹かれる。
蓮太郎は杏里がオナニーをしていることを気づきつつも、傷つけるわけにもいかないから言い出せない。しかし、蓮太郎の隣で寝ててもオナニーをしてしまう杏里。それを止めるべく蓮太郎は杏里に触れるのだが……。
性欲処理なのか、はたまた恋心なのか。妹心がわからないまま終了するところも含め、この話は味わい深いものだった。
オススメのヒロイン
オススメのヒロインについては、ほぼ全員と言ってもいいが、せっかくなので「たまご」の泉をあげよう。アホみたいなことを言うが、関谷あさみ氏の描くメガネっ娘が非常にかわいいのである。
双子の妹という設定で、コンドームをつけるところを見せて、お返しに生おっぱいを見せてもらったりしているという関係性も背徳的だ。こんなことをしているから昂ぶってしまい、結局セックスをするわけだが、この絶妙なやり取りが非常に興奮する。まあ、今作だけ恋心とは違うとは思うが、やはり単に性欲だけの関係ではないのが伝わってくるのが良い。
まとめ~ラフスケッチ~
絵柄 | |
物語 | |
キャラクター | |
抜き | |
儚さ |
- 黒髪の正統派ロリ美少女が好き
- ちょっと切なくなるような話が好き
- 純愛セックスに興奮する
- 微妙な距離感にハラハラする
こんな方々に、ラフスケッチをオススメしたい。とにかく、出てくる等身大のヒロイン達がかわいらしくて、セックスに至る頃には読者もドキドキしてしまうような作りが絶妙である。
背徳感ももちろんあるのだが、その全ては恋心であるので納得してしまう。イケない関係を描いていても、それを許すほどの気持ちにさせるのが、関谷あさみ氏の技なのだと思う。
本作については以上である。それでは、またの機会に。

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