司伝の過去作レビュー

『ヒートアップぼでぃ』は2016年に発売された、ばつ氏作の商業アダルトコミックだ。
ばつ氏はcomicアンスリウムなどで漫画を掲載しているエロ漫画家の先生だ。萌え系ながら肉感的なボディを描き、作風としては定番の現代劇からファンタジー系まで幅広い。女性が攻めのいちゃラブも多いが、触手ものや人外キャラなど、特殊なものにも手を出す。つかみどころの難しい先生である。
本項では『ヒートアップぼでぃ』の魅力と、それについての私の評価をまとめていきたい。
【収録作品】
- おねえちゃんズ アタック!! +
- おねえちゃんズ アタック!!
- 自撮りエスカレーション
- てんたくるす とれーにんぐ
- ももおにコンクエスト
- 絶頂開放オルガ 1話~3話
- サプライズ・ショタックス!
- たてしま×ヨコシマ
『ヒートアップぼでぃ』の魅力

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『ヒートアップぼでぃ』は全10篇で構成されているオムニバス短編集だ。内3篇が中編となり、冒頭の作品は2篇目の作品発の描き下ろしとなっている。
キャラクターの顔は萌え系だが、一部のヒロインについては、それにそぐわないレベルのダイナマイトボディ、とんでもないロケットおっぱいを持っている。その肉感的な体が本冊の大きな魅力と言えるかもしれない。
作品については統一感はなく、おねショタ、触手、人外、ヒーローと悪役、まで様々である。そのため、全篇を楽しめる人は少ないような気がするため、そこはもったいないように感じる。

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個人的には、おねショタ系と言える2篇(+描き下ろし)は良かった。お気に入りをあげるなら、そのうちの1篇、「おねえちゃんズ アタック!!」を選ぶ。
主人公の奏は隣に住む姉妹、幸と朋によく面倒を見てもらっていた。奏は二人に恋をし、その優柔不断っぷりを嘆く。二人からエッチなアプローチを掛けられたあげく、どっちが好きなのか問われる奏は、正直にどっちも好きだと答える。すると、三人で恋人同士となり、エッチなことも3人でするように……。
正直、展開は強引で、ヒロイン達はいかにも表面的である。その辺りは、短編で3つのエロシーンを描くためには致し方ないところだろう。
お気に入りポイントとしては、序盤の二人によるエッチなアプローチ。朋はいきなりキス、おっぱい見せながら手コキ、最後は添い寝状態で射精に導かれる。このシーンはかなり良かった。
幸のほうも風呂場でおっぱい押し付けながら手コキ⇒素股ととにかく扇情的。この二つのシーンがあってこそ、3人での本番が輝いた。

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正直、本冊はおねショタさえあればいい。触手やファンタジー系とは毛色が違いすぎるため、できれば分けてほしいものである。
【まとめ】ヒートアップぼでぃ
司伝評価
絵柄 | |
物語 | |
キャラクター | |
抜き | |
おねショタ |
- おねショタが好き
- ロケットおっぱいが好み
- 色んなエロジャンルを開拓したい
『ヒートアップぼでぃ』は以上のような方々にオススメしたい。おねショタ2作品には魅力を感じたものの、私の場合は中編のヒーローものなど、他のジャンルは合わなかった。そこが合うようなら、もっと本冊を愛せるだろう。
エロ漫画の世界は奥が深い。そう改めて考えてしまう作品集だった。
本冊については以上である。それでは、またの機会に。

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