司伝の過去作レビュー

『キャンディーガール』は2010年に発売された、しでん晶(あきら)氏作の商業アダルトコミックだ。
しでん晶氏は20年以上漫画家をしているベテランの先生であり、昨今はずっとアダルトを描いている。多少時代を感じる絵柄ではあるものの、美少女もブサイクも描き分けられる実力がある。作風としては、女性優位のビッチものが多い。
本項では『キャンディーガール』の魅力と、それについての私の評価をまとめていきたい。
【収録作品】
- キャンディーガールズ
- ぱんちらエロ天使
- イモウトノトモダチ
- 千夏の海
- となりの和久井さん
- マセガキてんぷてーしょん
- マセガキさてぃすふぁくしょん
- マセガキえでゅけーしょん
- ガルデレ
- ママ・コン
『キャンディーガール』の魅力

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『キャンディーガール』は全10篇構成されているオムニバス短編集だ。内3篇は登場人物を同じくする連作となっている。
しでん晶氏と言えばビッチ。しかし、象徴的なヤリマンではなく、本冊においても、エッチに積極的な、潜在的なビッチタイプが多い。本冊には、恐らくヤリまくっているだろう、というキャラはそこまで居ないのである。なんなら、『キャンディーガール』はいちゃラブがメインであると言っても過言ではないのだ。
それでも、いくつかの話では輝かしい限りのビッチガールが活躍している。冒頭の「キャンディーガールズ」なんてたまらない。妹とその友達の地味少女&ブサイク少女と遊び半分で乱交するのだが、そのノリはまさにビッチ作品であり、楽しませてくれる。「ぱんちらエロ天使」もビッチJKが登場する。ビッチ好きの私としては、両作は満足のいく出来だった。
それ以外の作品は、潜在的なビッチではあるものの、1対1でいちゃラブしている。ビッチものを期待すると、その辺りで少し物足りなさを感じるかもしれない。
そんな中で、私のお気に入りにあげたいのが「マセガキ」シリーズである。潜在的ビッチなヒロインはマセガキ、すなわちロリだ。

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竿役のトオルの部屋に、姪っ子のさおりがよく遊びに来ている。さおりはマセており、子どもらしくない色気でトオルを誘惑してくる。すでに関係を持っているため、さおりは積極的。おまんこを開いて誘惑すると、トオルは結局その挑発に乗ってしまい……。
3作とも、さおりが誘惑⇒セックスの繰り返しである。ワンパターンと言えばそうだが、その流れが良い。ちっちゃな体、ちっちゃなおっぱいのくせにやたらとエロいさおりがとにかく魅力的で、読者をトオルに憑依させるかの如く興奮させてくれる。普段着が地味というギャップも素晴らしい。

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ビッチを期待すると拍子抜けする部分もあるし、特に終盤の作品には古さを感じるかもしれない。それでも、個人的には満足できる単行本だった。
【まとめ】キャンディーガール
司伝評価
絵柄 | |
物語 | |
キャラクター | |
抜き | |
ロリビッチ |
- マセガキが大好き
- 遊び半分でエッチするビッチが好き
- スレンダーでしなやかな体が好き
『キャンディーガール』は以上のような方々にオススメしたい。もっと統一感が欲しいところではあるが、ビッチ作品とマセガキだけでも買う価値のある作品集だ。
個人的には女体の描き方が好きで、細身の女性でここまで生々しく感じるのも珍しいように思う。その辺りにも注目していただきたい。
本作については以上である。それでは、またの機会に。

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