【エロ小説】旅館さくらの葉奈子ちゃん4話②【風俗】

官能小説

前話

夏の日の少年3

「お、もう生理は大丈夫か。セックス出来ない間は体が寂しかったろう? 何回オナニーしたんだ? 言ってみ?」
「……してません。うるさい、黙れ」

 生理が明けたと同時に、旦那さんから強烈なセクハラ攻撃を受ける。しかも、あながち間違っちゃいないのが腹立つ。
 まさか見られてないよね? ……今度隠しカメラとか盗聴器とか調べておこう。

「本能的なもんだ。ちょっとすれば妊娠しやすい時期になるから、女はムラムラするんだよ」
「聞きたくない!」

 こういうところにだけ無駄に物知りな旦那さん。この人はエッチなことにだけは詳しい。

「ところでお前、どこに行くんだ?」
「……お風呂の掃除でもしようかなぁって」
「今は客が入ってるよ。それに、今朝俺が終わらせてる」

 まあ、そうだろう。旦那さんはお風呂だけはちゃんと掃除する人だった。
 しかし、私には別の目的があった。だから旦那さんを無視してお風呂へと進んでイく。
 旦那さんはそんな私を止めるわけでも無く、一緒に付いてきていた。

 揃って脱衣所を覗く。昼間のお風呂は、脱衣所の入口からでも中が窺えた。

「なんだ、覗きか? 勉強のつもりか?」

 旦那さんはそう言って私のお尻に手を置く。私はそれを払い落す。

「……どんなお客さんかなぁって」
「……お前、よっぽどムラムラしてんだな。誰か来たら取るか?」
「違います!」

 私はただ、年齢層とかそういうものを知りたかっただけだった。ようは、おじさんしか来ていないのか、常連だからおじさんなのか、のリサーチだった。
 一応、自分がお風呂に入るときに別のお客さんが居ることはある。その中ではおじさんの姿しか発見出来ていないため、本当にずっとこんな感じなのかを知りたかったのだ。

「女性はほとんどうちの専属状態になってるゆみさんですよね」
「客もゆみさん目当てだよ。あれも常連」
「へー……」

 お馴染みのゆみさんがお相手しているのは、中年太りしたおじさんだった。やっぱりおじさん。

「ここって若い人来るんですか?」
「ん? 来るわけねえだろう。まあ全くってほどじゃないけど、1%くらいなもんだ」

 そりゃ凄い確率だ。高齢化真っ盛りである。

「ああ、若いやつとやりたいのか。しかし、常連に若いのなんていねえなあ」
「下品なこと言わないでください! ……ただ、来ることあるのかなって思っただけです」

 これじゃあ、私が盛ってるみたいじゃないか。……否定できないけど。

「この辺りの相場が高いってこともあるし、女の年齢層も高いからな。物珍しさで来る奴がたまに居るくらいだ」
「物珍しさ?」
「普通の風俗とは違うからな。時代に取り残されてる感じがマニア受けするんだろう」
「マニア受け……」

 歴史を感じさせる街並み。その中はこうして男の人を喜ばせるお店ばかり。やっぱり男の楽園、という言葉が正しいのだろう。
 しかし、そんな楽園で遊ぶには多くのお金が必要なわけで、若い人ほど足りない。常連なんてもってのほかということだ。

「若いやつとやりたければ俺が相手してやるって! 俺は若者よりもよっぽど若いチンポしてるぞ!」
「……」

 もう突っ込むのも野暮なので、旦那さんを無視して脱衣所から踵を返した。
 私の恋愛への道は果てしなく遠い。そのことが分かり、ただただ空しい敗走である。

「こら、無視するな。そうだお前、生理も明けたことだし、そろそろ客を取りたいだろう? 実は新しい客でお前を希望してるのが居るんだ」

 新しいお客、とな。今の私に、三人目の常連となるおじさんが訪れようというのか。

「……どんな人ですか?」

 私は旦那さんを睨みつけながら、お客さんの素性を探ることにした。

「いつも通り、優しい金持ちのおっさんだよ。ちなみに泊まり、な」
「ええー……、初めてで泊まりはやめてくださいって言ってるのに!」

 私は初めてで宿泊希望ということに苦言を呈した。それは、初対面の人とエッチして、そのまま朝まで一緒に居るということが少し怖いのと、話を持たせる自信が無いからだ。

「泊りじゃないと都合が悪いんだよ」
「……何でですか?」

 それなら私じゃなくて違う人にすればいいじゃないか。せめて、お昼に一度来てからという風に話を進めてくれればいいのに。
 旦那さんは顔を近づけてくる。私は警戒して距離を取ろうとするが、ただ耳打ちしようとしているだけだと気づいたのでやめた。

「……今回、料金は二倍だぞ」
「はい?」

 旦那さんは私の質問に答えてはくれなかった。しかし、私にとって魅力的な言葉を耳打ちしてきた。

「受けとけって。お前にとっては良いことづくめだぞ」
「いや、理由を言ってくださいよ! 二倍とか逆に怖いんですけど!」
「大丈夫だって。いつも通りセックスするだけだから。それに、何かあったらちゃんと俺が守るって言ってるだろう?」

 そりゃあ、そう言ってはくれたけれども、ある意味では旦那さんは加害者である。私を抱いたくせに。
 ただ、本当に普通にエッチするだけで二倍貰えるのなら、それは美味しい話だった。うーん、裏があるとしたらどんな事情だ? 子供作らされるとかだったらどうしよう。

「……二倍の理由はちゃんと教えてください」
「本当に、ただ単純なことだって。客が二人ってことだ」

 二人。二人と私で三人。三人プレイ。3P。

「さ、三人でなんて……、いや、ちょっと……」
「そう言いながら、ちょっと期待してるじゃねえか、淫乱娘」

 呆れるような目で見る旦那さん。誰が淫乱娘じゃ! っと怒りたいのに、確かにちょっとドキドキした自分が居るので出来なかった。

「じゃ、じゃあどういうことなんですか?」
「一人は見てるだけだってさ。それで二倍貰えるのなら美味しいだろう」

 確かに、それは間違いなく、

「美味しい話ですね……」
「よし、決まりだな。まあもう予約は承ってるけどな。はっはっは!」
「きゃっ!」

 旦那さんは高笑いすると、私のお尻をワンタッチしてから逃げるように去っていった。何かしないと気が済まないのかあの人は。
 それにしても、片方は見るだけなんて……。一体どんなお客さん、もといお客さんたちなのだろうか。やっぱり不安だった。

夏の日の少年4

 その時はすぐに訪れた。4日後の夜、お客さんたちがやって来たのである。
 私はお客さんたちを見たとき、呆然と口を開けてしまった。もはや笑えない冗談だったのだ。

「あれが今野さん。親子での来店だ」
「……馬鹿じゃないですかっ!? だって……」

 今野さん親子。親のほうは当然いつも通りのおじさんであるのだが、問題は子のほうである。
 私より年下なのは間違いない。少年。少年である。

 そして、どこかで見たことがあるような……。

「あっー!」
「やあ、君とはそこで会ったね」
「店先でお前を見つけて気になったんだとよ。久しぶりだな、今野さん」

 常連さんと言えど、今野さんは久しぶりの来店らしい。お客さんとしてうちに来る今野さんを私が見たことが無いから、二か月以上は来ていないのだろうと思われる。
 私はそんな今野さんにはほとんど興味を持つことが出来なかった。もう一人が特殊過ぎて、目を離すことが出来ないのだ。

 いくつくらいだろう。ランドセルを背負っているかいないか、というくらいか。夏休みを満喫してそうなお年頃だった。今野さんが50代後半くらいに見えるので、随分年の離れた親子だ。
 隣に居る今野さんが体格がいいので、少年はさらに小さく感じられる。女性としても小さい私よりも、さらにちょっと小さいかもしれない。顔付きも可愛いくらいに幼い。

 そんな少年はというと、さっきから一向に目を合わせてくれない。顔を赤くしたまま、黙って俯いていた。

「旦那さん……さすがに駄目なのでは……」
「あん? 大丈夫だって。片方は見てるだけって言ったろ? 子供は見てるだけだから」

 見てるだけって言っても、十分駄目な気がする。

「今野さんはそういう趣味だ。見せたいんだよ」
「ええっ!?」
「おいおい、それだけ言うとただの変態みたいじゃないか」

 みたい、じゃなくてそのままじゃないか。我が子に自分がエッチしてるところを見せるなんて、普通では考えられないって。

「洋介は――この子は洋介っていうんだけど、ちょっと性的好奇心が強いみたいでね。それでちょっと色々あって……。反省させるために何かしようと思ったんだけど、変に我慢させるよりも、むしろちゃんと見せたほうが良いかと思ってね」
「へ、へぇ……」

 色々って何だろう。この洋介くんという子は、見かけによらず、エッチな子供らしい。
 その色々がエッチで悪いことだとして、罰として制限するようなことになると、その好奇心はさらに強いものになる。それはまあ理解できる。

 しかし、だからといって実物を見せるようなことをしようなんて親がどこに居るのか。そして、しかもそれが父親自身の行為である必要なんてあるのか。その辺りは今野さんの趣味が入っているような気がする。

「こんな子供に見られるだけで料金が二倍。お前は何の疑問も持たなくていいんだよ」
「で、でも……」
「なんならちょっかい出してもいいぞ。興奮するだろ? 初めての若い男」

 さすがに若すぎ……。若い男の人との経験の無さを嘆いてはいたけれど、ここまで犯罪的なのは望んでいない。

「出しません! と、とにかくお部屋に案内します。どうぞこちらへ」

 ここから断ることなんて出来ないわけだから、これ以上どうのこうの言うのも野暮だ。私は諦めて二人を部屋に案内した。

 
 月の間にご案内すると、荷物を置いて一息ついた。
 洋介くんとはさっきから目が合わない。というかずっと俯いている。私は、本当に虐待とかじゃないよね、と内心ずっとハラハラしていた。

「あのー……これからお風呂なんですけど……」
「ああ、もちろん二人一緒に入るよ」

 ですよね。洋介くんは俯きながらもちゃんと準備をしている。

「と、ところで、洋介くんはどんなことをしたんですか?」

 私は洋介くんに聞こえないように、今野さんに質問した。

「同じクラスの女の子に強引に迫っていたみたい」
「……マジですか?」
「きっと女の子のおっぱいが恋しかったんだろう。この子は母親がいないからね」
「そ、そうなんですか……」

 母親がいないことで、女性に対して偏った見方をしたということか。それなら分からなくないかもしれない。
 それで同級生のおっぱいを求める、というのは理解できないけど、この子にはこの子なりに事情があるのだ。

「では行きましょうか」
「行くぞ、洋介」

 洋介くんは頷いて、一番後ろに付いてくる。
 私はこの上なく緊張していた。洋介くんに見せつけるという行為は、後ろめたく、犯罪的なものだから。

 脱衣所に着くと、今野さんは慣れた感じで服を脱ぎ始めた。私はすぐに脱ぎ始めるのもどうかと思って、洋介くんのほうを見る。洋介くんも、こっちをチラチラと見ていた。
 やりづらい。今の洋介くんに見せつけるように肌を晒すのは、もはや痴女のそれである。

「ほら、葉奈子ちゃんも脱いで」

 先に素っ裸になっていた今野さんは、見かねたのか、私の服を脱がしにかかった。今野さんはやっぱり筋肉が結構あり、男らしい体つきをしている。
 そして、すでにおちんちんが大きくなっている。これは小石さんレベルの大きさかな。なんて。

「じ、自分で脱ぎますからぁー」

 と、抵抗空しく、私も素っ裸にされてしまった。乳首も、おまんこのすじも、しっかりと露わになってしまう。
 洋介くんは顔を真っ赤にしたまま、私のおっぱいを凝視する。私の視線に気づいたら、すぐにまた俯いてしまった。

 しっかり見られてしまった。やっぱり興味津々なのだろう。

「……じゃあ、洋介くんも脱ごっか」
「ほら、脱がせてもらいなさい」

 洋介くんは驚いたような顔を見せる。私はそんな洋介くんの服を脱がしにかかった。
 ポロシャツ、下着をいっぺんに脱がすと、洋介くんからは子供的な汗臭さが感じられる。やっぱり悪いことをしているような気分。

 洋介くんの肌は女の子みたいに綺麗だった。やっぱりその辺りも子供。
 私は思わずそれを撫でてみた。洋介くんは身を悶えてビクビクする。可愛いものだ。

「あ、あの……」
「あ、ごめん……」

 いけないいけない。本当に痴女化してどうする。
 そういえば洋介くんの声を初めて聞いた。ずっと黙って俯いていたからなぁ。

 その後、下も脱がした。半ズボンに白いブリーフ。
 正直、脱がすときに妙な興奮を覚えたのは認めざるを得ないものだった。だってこんなこと初めてなんだもん。

 やっと洋介くんは生まれたままの姿になってくれた。当然のように、おちんちんは起ち上がっている。
 そのおちんちんは見慣れたものよりは赤い部分が小さかった。白い範囲が大きい。つまりは包茎なのだ。
 しかし、それでもろくさんよりは大きい気がするのは気のせいだろうか。いやいや、決してそんなことは……。

「洋介のちんこがそんなに気になるか。はっはっは!」
「えっ……?」

 洋介くんの顔を見ると、今にも火が出そうなくらいに赤くなっていた。そう、気付けば私は洋介くんのおちんちんにすぐに触れられるくらいに間近で見ていたのだ。

「あ、ごめんね!」
「後でいくらでも触らせてあげるから。今はお風呂に入ろうな」

 今野さんは楽しげに言う。私は穴があったら入りたいような気分で、お風呂場へ急いだ。

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