【エロ小説】旅館さくらの葉奈子ちゃん2話①【風俗】

官能小説

前書き

今週から二話の掲載を始めます。毎週月曜日に更新するので、ゆるりとお待ちください。一話リンクはこちらとなっています。

2話 初めての絶頂1

 私、木山葉奈子は割烹旅館さくらで仲居をして働いてます。
 職務内容は、お部屋、お風呂のお掃除。お客さんのお掃除。ちなみにお客さんの中の(白い)汚れまでお掃除しちゃうよ♪

 アホか。

 そう、私は娼婦。この幼い体――認めたくないが――は男性の欲望を叶えちゃうのだ。
 まあ、お客さんが優しい&給料が良いということで納得した私だから、文句を言うのはおかしい。ということで、今日も元気に働いてます。

 と言っても、私は未だにろくさん以外のお客さんを受け持ったことはなかった。それもあって、私は今快適に仕事をしていた。

「はなちゃん。月の間の掃除してくれたの?」

 そう声を掛けるのは女将さん。困り顔をしていることの多い苦労人で、多分、最も良識のある人。

「はい、もう終わってますよ」
「部屋の掃除は私がやるって言ったでしょ。働き者なのは結構だけど、はなちゃんにそこまでしてもらうわけにはいかないんだから」

 女将さんはそう言って呆れ顔をする。初めてお客さんを取った日から、私に仕事の中から掃除が外されたのは確かだった。

「いえいえ、私は置いてもらってる身ですから。それに、女将さんは調理もしてるんだし」
「あんたのお仕事は……大変なものなんだから。ちゃんと分担しないとね」

 女将さんは私に優しい。何だかお母さんよりもお母さんな感じがする。
 そんな女将さんのためにも頑張ろう。そう思える人だった。

「いえ、やらせてください。何か体がなまっちゃいそうなんです」

 これは本当。もしお客さんのお相手だけが仕事なら、私は週一勤務になってしまうのだ。

 私の唯一のお客さん、ろくさんはあれからもう一度来客した。そしてもちろん……エッチした。私の二度目もろくさん。もはや愛人関係と言っても(多分)おかしくない状況になっていた。

「それなら、こっちはその分の給料も支払わなきゃならないわね」
「いえいえ! 置いてもらってる分が掃除だと思ってもらえれば!」

 食い下がる私。女将さんはかなり私に気を遣っているような気がする。

「……あんたは頑固ねぇ」

 最後にはそう苦笑い気味で妥協してくれた。

「あ、ろくさん」

 私はまだ二回しかお客さん(両方ともろくさんだけど)を取っていないわけだが、ろくさんは頻繁に旅館には訪れてくれていた。
 お客さんとしてではなく、私に会いに来ているらしい。奥さんは大丈夫なのだろうか、とちょっと心配。

「また来ちゃったよ」
「でも今日はお客さんではないんでしょ」
「うん。それは来週だね」

 優しい中年男性、ろくさんは私のことを気に入ってくれているようだ。親戚のおじさん感の強いろくさんが私の初めての人。私は会うたびにちょっと照れる。

「お金は大丈夫?」
「それはもちろん大丈夫。はなちゃんの分はいつでも準備してるから」

 ろくさんはそう言って笑う。それにしても、一度に私に入るのが3万円で、旅館の取り分との合計では5万円。それを毎週って……やっぱり金持ちなんだなぁ。
 しかも処女代はもっと大きな額だったし、一体どれほどのお金持ちなんだろう。本当に愛人として迎え入れられたい気分。

「……ところで、まだ他の人は取ってないの?」
「はい。まだろくさんだけなの」

 ろくさんはホッとする。嫉妬かな? と思うとまた照れる。
 でも、私は他の人ともしなければならない。それが旅館のためであり、私の将来のためでもあるのだ。

「やあ、ろくさん」
「おお、旦那」

 やって来たのは旦那さん。私をここに招き入れた人で、私はちゃんと説明してくれなかったことをちょっと恨んでいる。
 でも普段は頼りになるおじさんだった。ここに来て3週間。もう冗談を言える仲だ。

「やってくならちゃんと金払ってくれよ。はっはっは!」
「下品ですよ」

 私が睨むと、旦那さんは嬉しそうな顔をする。こうやって私の反応を楽しんでいるのだろう。たまにお尻を触ってくるし、本当にスケベな人。

「そうだ、葉奈子の次の客が決まったぞ」
「ええっ?」

 いきなりその話。声を漏らした私よりも食いついたのはろくさんだった。

「相手は誰だい?」
「名人」
「なにぃ!?」

 名人。将棋か囲碁か、という私の知識は合っているのだろうか。
 そして、その単語を聞いたろくさんは凄く嫌そうな顔をしている。

「名人か……。やだなぁ」
「比べられるのは厳しいか。はっはっは!」

 高らかに笑う旦那さん。ろくさんが不安そうで、旦那さんが楽しそうというこの状況。これは明らかに私にとって良くないことなのだろう。不安だ。

「早くないかい?」
「うちの常連で一番評判が良いのはやっぱり名人だからな。うちとしたら、優遇したくもなるってもんよ」

 評判、良いんだ。だったら何でろくさんはこんなに不安そうなのだろう。

「名人ってどんな人ですか?」
「名人は名人さ。楽しみにしとけよ」
「きゃっ!」

 旦那さんは私のお尻をタッチしてから、颯爽と去っていった。もう、セクハラし放題なんだから。

「スケベ親父め……」

 ボソッと呟く。何か慰めでも来るかと思ってろくさんのほうを見ると、ろくさんは苦い顔で唸っていた。そして、ポンと両手で肩を掴まれる。

「ろくさん?」
「……はなちゃん。はなちゃんは純情なままで居てね」
「……はい」

 何が何やら分からない私は、とりあえず了解した。

2話 初めての絶頂2

 その日はすぐにやって来た。だって次の日だったから。

「それならそうと言ってくれれば良いのに」
「そう愚痴るな。金が貰える“お仕事”なんだから」
「そりゃそうですけど」

 その日のお昼、名人はやって来るという。私、未だにお昼にしかエッチしたこと無いけど、それって普通なのかしら。
 私は不安でいっぱいだった。だって、ついにろくさん以外の人とすることになるのだ。今日まではただの愛人として居られたかもしれないけど、今日からはちゃんと娼婦になってしまうのだ。

「お、来た来た」

 私は旦那さんの視線を追った。そこには丸い物体が。
 新地のゆるキャラかな? ってそんなわけないか。その人がまさしく、私のお客さんだった。

「どうもー」

 名人、こと小石さんは、何と言うか……丸い人だった。お太りになられていて、全体的に曲線で出来ているというか。

「ハンプティダンプティ……」

 ふと零れた名詞は、多分的を得ていた。それは、不思議の国のアリスに出てくるキャラクター。つまり、物語上の生物なわけで。
 私はそんな相手と……エッチするのか。

「この人が小山名人。しっかり接待するんだ、ぞっ」

 ポンと背中を叩かれる。絶対、私が怯んでいると分かっていて言ってるな、旦那さん。

「よ、よろしくお願いします……」

 小石さんは私のことを舐めまわすように見ている。ひーん、やっぱりちょっと怖いなぁ。せめて、もっと普通そうな人だったら良かったのに。
 私にとって未知なる生物になりかねない小石さん。今までに関わったことのないタイプの人っぽい。暗そうで、会話が続かなさそう……。

 いけないいけない。人を見た目で判断しちゃ。評判良いって言ってたし、きっと良い人なのだから。

「よろしくねー」

 少し間延びする声。なんか巨大生物みたいだ。

「さあ、案内して」
「――はい! ではこちらへどうぞ!」

 私は背中を向ける。今この瞬間、私は仕事の恐ろしさを実感していた。

 お部屋に荷物を置いてから、すぐにお風呂。それがいつも通りの流れだった。
 当然、私は脱衣所、そしてお風呂もご一緒する。さらには例の洗い方もせねばならない。気が重い。

「ごめんねぇ、こんな男が来て」

 小石さんにそんなことを言われる。まずい、態度に出ていたのか。

「そ、そんなこと!」
「まさかここまで可愛い女の子だと思っていなかったよぉ。いやー、申し訳ないなぁ」

 小石さんは、そう言いつつもあまり悪びれる様子ではなかった。ひょっとすると、お決まりのように言っていたりするのだろうか。

「さぁさ! お風呂に行きましょう!」

 私はとにかく明るく振る舞うという、勢い任せの作戦に移る。これはお仕事。お客さんに失礼が無いように、元気に接客しなければ。
 お金をもらっているのだから、しっかりサービスで返さなければならない。相手に不満を持つなど、プロとしてあってはならないことなのだ。ひーん。

 私は小石さんに背を向け、全裸になった。相変わらず恥ずかしいが、上は隠さないことにする。どうせ無駄だし。
 そして、髪を上げることを忘れない。私は低い位置にあるリボンを、上のほうに付けてポニーテールにした。

「ああ、その髪も可愛いねぇ」
「ありがとうございます。……」

 声に振り向くと、小石さんは当然、全く隠していなかった。私はしっかりとおちんちんを見てしまう。
 これが普通の男性のものか……って言ったらろくさんに悪いか。ろくさんが小さかったおかげで、私もあまり痛くなかったわけだし。

 小石さんも私のおっぱいをじっくりと見てくる。しかし、ろくさんとは違い、それで大きくするということは無いようだった。
 やっぱり普通の人はこんな平らなものを見ても興奮しないのかな、と少し不安になる。

「それでは、お体をお流ししますね」

 そのまま洗い場へとご一緒した。ここからは決まった通りの流れでお仕事をすることになる。
 私の体を使っての洗浄。前も後ろもだ。その後一緒に湯船につかり、お部屋で情事、と。

 私はスポンジでボディソープを泡立てる。小石さんはその様子をジッと眺めていた。何だかのっそりしている人だなぁ。

「で、ではお背中行きます!」

 私は泡を体に塗る。そして、そのまま小石さんの背中へと密着し、前後していく。
 やっぱり恥ずかしいな、これ。

「はぁ……はぁ……どうですか?」

 やっぱり私の体は反応し、2点が硬くなっている。それが良いらしいので、何となく感想を聞いてみたり。

「良いよぉ」

 軽い。何だか軽いなぁ。私はこんなに恥ずかしいのに。

「はぁ……はぁ……んっ……」

 小石さんの背中は大きい。その面積の広さから、私の動きも大きくなる。
 この大きな体は、思ったよりも抱き心地が良かった。お相撲さんが可愛い、という人の気持ちが少しだけわかる。

「じゃ、じゃあ次は前ですね……」
「ふふふ、葉奈子ちゃんは初々しくて可愛いなぁ」

 小石さんは余裕の表情で言った。ろくさんよりも仏様感が強いかもしれない。
 しかし、あそこを見ると、今度はちゃんと大きくなっていた。初めて見た、まともな勃起サイズ(ろくさん、ごめん)。

「お、大きい……」
「そう? 触ってみる?」
「ええっ……」

 小石さんがくれたのは権利なわけだけれど、私は義務として触らなければならないように感じた。
 そういえば、まだ触ったことの無かったおちんちん。私はそれにそっと触れる。

「硬い……」
「日本人男性はこんなもんだよぉ」

 外国の人はこんなに硬くないんだ。本当なのか知らないけれど、役に立ちそうにない情報だなぁ。
 このおちんちんが、この後私の中に入ってくるんだ。……恐ろしい。入るのだろうか。

「……今度こそ、前しますね」
「うん。お願いねー」
「では、失礼します……」

 私は小石さんの膝に座るような位置に来る。このまま前に行くと、おちんちんを挟む形になるので、それは乗り越えなければならない塀のようになっていた。
 さて、それよりも前に行こうか、という時に、小石さんは私の体を持つ。

「それも一緒に体で洗ってくれる?」
「は、はいぃ!?」

 一緒に、って。位置的に一緒に洗おうとしたら、その部分が当たるのは私のお股なわけで。今度こそ本当に入っちゃうんじゃ……。
 いや、後でどうせ入るものだけれど、ゴムしない状態で入られるのはさすがに困る。うーん、大丈夫かな……。

「で、では……」

 結局、私は言われた通りに動くことにした。そのまま膝を伝って小石さんに密着し、体を前後させる。

「ふぁ……、んっ……」

 これはまずい。入ることは無さそうだけれど、やっぱりおちんちんがお股のところにきちんと当たってしまうのだ。
 そのまま前後させると、小石さんのおちんちんは私のクリトリスの部分を自然にこすりつけてくる形になる。熱い部分が、敏感な部分を攻める。

「あっ……、あんっ……」

 これはもうエッチだ。セックスだ。私はちょっと怖くなりながらも運動を続けた。

「ああぁ……いいよぉ……」
「んっ……、はぁ……」

 私は自慰というものを少ししかしたことが無いのだが、今のこれはそれに限りなく近い感じがした。だって、自分で動いているもの。自分が気持ち良くなるように動いちゃうよ。

 でも、過去に私は自慰をしたとき、気持ち良くなることが怖いと思ってしまったほうだったのに、いつの間に気持ち良いことがそのまま快感になってしまったのだろう。これも大人への一歩なのだろうか。

「ふぅ……そろそろやめとこうか」
「えっ? あ、はい……」

 私が夢中になりかけている中で、小石さんはそれを止めてくれた。私は恥ずかしくなる。こっちが止められる側になるなんて。
 顔を赤くしながら、私は小石さんの体の泡を流す。その最中も、小石さんはずっと私の顔を見ている。気持ち良くなっていたこと、しっかりばれていそうだ。

 次は、小石さんが私の体を洗ってくれた。いいです、と断ったのだけれど、小石さんは聞き耳を持ってくれない。

「す、すみません……」
「んー? 普通だよ」

 のっそりとそう言われる。普通、かぁ。また私の知らない普通だなぁ。
 小石さんは後ろから前まで手で泡を広げていった。その手はあまりいやらしくなくて、何かのマッサージのように丁寧な動きだった。

 私もシャワーで泡を流されると、二人で湯船に入った。お風呂につかっていると、少しだけ現実に戻ってきた気分になる。
 さて、ここは唯一ゆっくりお話しができるところだ。私は小石さんのほうへ体ごと向いた。

「小石さんはよく来られるんですか?」
「……そうだなぁ。新しい女の人が入ってきたとき、声を掛けてもらうようにしてるんだけど、ずっと通い続けてるわけじゃないかなぁ」

 そうなんだ。じゃあ、これからろくさんみたいに通うということは無いということなのだろうか。体の関係が出来る限り、それは少し寂しい気がする。
 でも、娼婦ってそんな感じなのかな。そうじゃなくても、一夜限りとかあるみたいだし。

「まあ、葉奈子ちゃんにはしばらく通うかもしれないねぇ。こんなに可愛い子は珍しいし、初々しい感じも僕好みだし」

 小石さんはそう言って怪しく笑う。食べられちゃったりしないよね?

「い、一応ちゃんと成人してるんですよ」
「わかってるよ。葉奈子ちゃんの気遣いはしっかり大人だよ」

 おお、嬉しいお言葉。こっちは失礼なことばっかり思っちゃって申し訳ない感じなのに。
 小石さんもさっきからずっと優しいんだよなぁ。思えば、ろくさんのほうがいやらしかった。
 見た目で損してるけど、小石さんは結構紳士的な人だ。そんな人が常連なのは嬉しいことだよね。怯えていた自分に罪悪感……。

「ありがとうございます。小石さんは優しいですね」
「普通だよ」

 その後も話は続いた。小石さんも社長さんらしく、お金には随分と余裕があるらしい。
 小石さん曰く、こういうお店にはかなり来慣れている人だという。暇があればエッチなお店。普通の場なら引く話だなぁ。
 慣れてくると、小石さんはキャラクター的で可愛い感じがした。こういうところが評判の良さに繋がってたりするのだろうか。

 10分くらいつかってから、私たちはお風呂から出た。

「拭きますね」

 ということでお決まりの拭きあい。後ろ、前、とタオルを水分を拭いていく。小石さんのおちんちんは、また大人しくなっていた。ひょっとしてろくさんってすぐ興奮しちゃうタイプだったりするのだろうか。
 次は拭かれる。やっぱりろくさんほどいやらしくない。やだ私、比較ばっかりしてる。

「ありがとうございます」

 お礼を言うと、小石さんは笑顔で返してくれる。やっぱりキュートなタイプだ。
 私は髪型を元のおさげに戻し、いつもの服を着た。いよいよ、お部屋での情事である。私は少し緊張していた。

 お部屋まで案内する時も、私はあまり会話できなかった。初めての時はまさかエッチをするとは思ってなかったし、二回目は初めてと同じ人だったわけだし、そこまで緊張していなかった。
 でも今回は違う。違うものが私の中に入る。ああ、ドキドキする……。

 そんな私の背中を、小石さんはふと触った。さっきから思うことだけれど、小石さんの触れ方って柔らかい。だからいやらしく感じないのだろう。

「では、このお部屋になります」

 部屋に入る。当たり前のように、そこにはお布団が敷かれていた。
 私は自らそこに行き、お布団の上で正座する。お皿の上に置かれる料理みたいに。

「じゃあ始めようか」
「はい……」

 小石さんは緊張している私の頭をなでる。頭をなでられるって気持ち良い。子ども扱いされてるみたいだけど、なんだか癒されるのだ。

「服、全部脱いで横において」
「はい。あ、脱がさないんですか?」
「しわになっちゃうの嫌でしょ? 別に脱がすことに興奮する趣味はないしね」

 ろくさんは二回目の時も脱がしたがったし、それが普通なのかと思っていた。というか、ろくさんは脱がすことに興奮する人だったわけか。

 私は言われた通り、服を脱いでいく。外に着ているものはすぐに脱ぎ去り、いよいよ下着というところでちょっと一呼吸置く。私だけ真っ先に裸になるよりは、タイミングを合わせたかったからだ。

 小石さんは何のためらいもなく脱いでいく。あっという間に全裸になるのを見て、私は下着も全て脱いだ。

「いっぱい、気持ち良くしてあげるからね」
「よ、よろしくお願いします」

 これから私は食べられる。私は小石さんに身を委ねた。

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