司伝の過去作レビュー

『エロピッピ』は2016年に発売された、師走の翁(しわすのおきな)氏作の商業アダルトコミックである。
師走の翁氏はCOMIC阿吽などに漫画を掲載しているエロ漫画家の先生である。言わずと知れたベテランであり、今までかなりの数の作品を描いてきた。絵柄は個性的なぷにっとした微ロリ系。作風についても奇抜で特徴的であり、特に大胆な乱交ものを得意としている。
本項では『エロピッピ』の魅力と、それについての私の評価をまとめていきたい。
【収録作品】
- 彼女彼氏彼女
- 保健委員・サバイバル
- 誰も起きてはならぬ 前後編
- 僕の勃起ペニスを録画していきなよ 第1話~最終話(6話)
『エロピッピ』の魅力

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『エロピッピ』は全10篇で構成されているオムニバス短編集だ。内「誰も起きてはならぬ」は2篇の前後編、「僕の勃起ペニスを録画していきなよ」は6篇の長編となっている。
ヒロインはJCかJKであり、絵柄的にも多少はロリっぽく見える。おっぱいは貧乳から巨乳まで幅広く、偏りはない。
師走の翁作品の魅力は何と言ってもその内容。一見すると現実的な人間関係の中に、貞操観念が緩かったりと、意外性のある設定を組み込むのが巧みである。『エロピッピ』では、短編、長編共にそのような展開のオンパレード。その意外性と共に、実用性にも太鼓判を押せる。
せっかくなので今回は2作品をオススメしたい。まずは「彼女彼氏彼女」。それぞれ彼女持ち、彼氏持ちの男女3人による3P作品である。

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日野原愛は友人の圭太、幼なじみの年下である小五郎に迫られていた。それは、彼女とのセックスが上手くいっていない小五郎のために、圭太が愛を使ってレッスンをするためだった。彼氏がいるからと拒否しようとする愛だったが、二人を強く引き離すことはできず……。
まず関係性が素晴らしい。愛が二人に対して好意があったことを前提にしているため、二人に求められた時の興奮が伝わってくる。手慣れた圭太と純真そうな小五郎という対比も良く、二人に責められる愛があまりにもエロかった。良作である。
もう一つは長編、「僕の勃起ペニスを録画していきなよ」だ。こちらはヤリまくりの学生寮のお話である。
柚原紗椰果は外部向けの学生寮案内動画の撮影を先生に頼まれ、寮生である奈麻先に学生寮を案内してもらうことになった。しかし、案内された水月寮は性にオープンな寮であり、レクリエーションルームでは平然と性行為が行われていた。驚いた紗椰果だったが、撮影は続行し、次第に寮の空気に飲まれていき……。
まさに師走の翁作品という感じ。貞操観念の低い学生たち、乱れる性。そこらじゅうで行われるセックスに飲まれるヒロイン。この空気感がたまらないのである。

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全編見どころ満載。相性はあるかと思うが、非常に楽しめる単行本である。
【まとめ】エロピッピ
司伝評価
絵柄 | |
物語 | |
キャラクター | |
抜き | |
複数プレイ |
- 3P、乱交、淫らな複数プレイが好き
- 微ロリくらいが好き
- 貞操観念の低い少女たちに興奮する
『エロピッピ』は以上のような方々にオススメしたい。この乱れた世界観がたまらない。いつもながら、絶対に買って損はしないと思える充実した作品集だった。
師走の翁氏はキャラクターづくりが巧みなだけに、長編作品で魅力が発揮されやすい。しかし、短編も良いので、こちらももっと色々と読みたいものである。
本作については以上である。それでは、またの機会に。

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