アノコトイイコト(獲る猫) 気持ちイイラブコメ

あ行

司伝の過去作レビュー

『アノコトイイコト』は2014年に発売された、獲る猫(とるねこ)氏作の商業アダルトコミックである。

本冊は獲る猫氏の唯一の単行本となっているが、先生は別名義(菅森コウ)で一般誌の連載をしていたため、アダルトではこの一冊だけになっていた。現在は連載を終了しているため、またアダルトで見られる日は近いかもしれない

絵柄はかなり個性的で、特にキャラクターの描き方については好みが分かれるところだろう。面長の顔と小さめの瞳はかなり特徴的だが、慣れると普通に可愛いし、そう思わせるシナリオを描く技術を持つ先生なので問題ない。

本項では『アノコトイイコト』の魅力と、それについての私の評価をまとめていきたい。

【収録作品】

  • 年越しプレイ
  • やりづらいです夏目先輩!
  • MKG!!
  • とある田舎女子高生の憂鬱
  • こんな胸でも愛されたい!!
  • もっとドキドキしてもいいのよ!!
  • ちちフレ。
  • いっぱい食べるキミが好き!
  • そうだ妹と練習しよう。
  • しあわせ節約生活
  • 洗濯物が待ちきれない!!

『アノコトイイコト』の魅力

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
BJ066957.html

『アノコトイイコト』は短いカラーページも含めて全11篇で構成されているオムニバス短編集だ。

シナリオはほとんど不快感のないいちゃラブものであり、ラブコメ的な雰囲気が漂っている。それでいてそれぞれの短編に特徴があり、短編として良くできている。

絵柄こそ独特だが画力は高く、体の描き方も非常にエロい。特におっぱいが良くて、同じ巨乳でも垂れ気味だったり張りがあったりだとかが上手く表現されている。絵のエロさについては申し分ない。

先述したように短編の出来が良く、お気に入りの一話を選ぶのも悩むところだ。全体的に、ラブコメエロ漫画の盛り上がるシーンをピックアップしている印象があり、それぞれを連作長編としても読んでみたいと思わされる。

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
BJ066957.html

ヒロインのお気に入りも含めて数話あげてみよう。「MKG!!」「こんな胸でも愛されたい!!」「そうだ妹と練習しよう。」あたりだろうか。

「MKG!!」は主人公の小早川は告白した相手、宮本にOKされるも、処女じゃないことを正直に暴露されると、小早川が元彼超えを決意し、行為を重ねていく話だ。

まず元彼と「けっこうしてたかも…」と言う宮本さんが良い。普通の体育会系JKという雰囲気ながら、やることをやっているという生々しさ。そして、実際に手慣れている感じ。ほぼ全編エロシーンながら、しっかり話が展開してドンドンエロくなっていくのが最高である。

「こんな胸でも愛されたい!!」巨乳のクラスメイト、瀧田に主人公の大越が違和感に気づくところから始まる。瀧田が違和感を問い詰めると、大越の思った通りで、瀧田は胸を盛っていたことと暴露する。口封じのために胸を触らせる瀧田だったが……。

いかにも気の強そうなヤンキーっぽい瀧田と、いかにも普通で大人しい大越。胸に自信がないことで自分を卑下したり、胸が大きくなったことで大越に興味をなくされるのが怖くて涙する瀧田があまりにも可愛い。エロラブコメの短編として非常にまとまった一話だった。

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
BJ066957.html

こちらはアニメにもなっているのでそちらも要チェックである。

最後は「そうだ妹と練習しよう。」だ。これはもうタイトル通りとしか言いようがないのだが、JC、亜美にセックスの練習をさせてくれと頼みこむ話である。
亜美は条件を出して免れようとするも、調子に乗ってしまった結果、兄に条件をクリアされ、結局体を提供する。
話の展開自体はシンプルなのだが、その導入からのノリと、なんだかんだでヤラせてくれる妹のエロ可愛さのおかげでオカズ度の高い一話となっている。

こちらもアニメがあるのでチェックしておいてもらいたい。

他の短編も見どころが多く、明確な捨て話も無い。全体的にレベルの高い作品だらけだった。

【まとめ】アノコトイイコト

司伝評価

絵柄4.5
物語5.0
キャラクター5.0
抜き4.5
おっぱいの質感5.0
  • ラブコメが好き
  • おっぱいにこだわりがある
  • 色んなタイプのヒロインを楽しみたい

『アノコトイイコト』は以上のような方々にオススメしたい。全体的な質が高く、私も今でも愛用している一冊である。

エロ漫画のラブコメとしてはかなり良質なヒロイン達の雨あられ。その肉体のエロさも含めて、良ヒロイン達を堪能していただきたい。

本作については以上である。それでは、またの機会に。

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