もんもんアニマルガール(さめだ小判)私の本当の姿は…

も行

司伝の過去作レビュー

『もんもんアニマルガール』は2013年に発売された、さめだ小判(こばん)氏作の商業アダルトコミックだ。

さめだ小判氏はCOMIC快楽天ビーストやCOMIC失楽天などでエロ漫画を掲載し、一般向けのコミカライズも多く手掛けるベテランの先生である。個性的な絵柄でありながら、かわいくエロく、かつコミカルに描くその画力は非常に高い。画面も見やすく軽快に読めるため、安心して作者買いできる先生だ。

本項では『もんもんアニマルガール』の魅力と、それについての私の評価をまとめていきたい。

【収録作品】

  • おいなりさんのいいなり!
  • アクメる!!オカルト部
  • 邪!おねえさん
  • も~も~牧場
  • どっきゅん☆れでぃーす
  • BOTSURAKU♥おじょうさま
  • スキスキおにいちゃんっ♥
  • 番長戦争
  • にゃんにゃん☆しーSee
  • ぷるぷるみるくぷりん
  • あるかほりっく☆ないと
  • マイリトルてぃーちゃー
  • セックス・センス
  • もんもんステディ
  • ハイパーバラッド
  • もんもんアニマルガール

『もんもんアニマルガール』の魅力

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
BJ050422.html

『もんもんアニマルガール』は短いものも含めて全16篇で構成されているオムニバス短編集だ。234頁で16篇は多すぎるようにも感じるが、極端に短いものは2篇ほどであり、それ以外はしっかりとお話として成立しているため、むしろ充実感のある16篇である。

ヒロインはJK以上。そのタイトル通り、いくつかの短編には獣耳のヒロインが登場する。おっぱいは微乳~巨乳と幅広い。

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
BJ050422.html

シナリオも様々で、いちゃラブもあれば、輪姦のようなシーンも存在する。しかし、その軽快なノリもあってか、暗い話はなく、全て悲壮感の出ないようなオチがついている。その辺りも、さめだ小判氏らしいテクニックのように思う。

十数頁の短編にしておくにはもったいないヒロインが多く、お気に入り作品を選ぶのは難しい。「アクメる!!オカルト部」「どっきゅん☆れでぃーす」「スキスキおにいちゃんっ♥」「マイリトルてぃーちゃー」「ハイパーバラッド」のヒロインもオススメしておきたいが、お気に入りとしては「あるかほりっく☆ないと」をあげておこう。

佑香は飲んだ夜の記憶を失うことに悩んでいた。セクシーな下着姿になっていることから、一緒に飲んだ男にヤられているのではないかと不安になるも、男達はなぜか佑香から逃げていく。そのことを女友達に相談すると、付き添ってくれるという。二人で飲み始めると、佑香は豹変する。ガンガン飲み続け、ナンパにもホイホイとついていく。酔った佑香が女友達と男達を連れて行ったのは、怪しいバーだった。そこで佑香は当たり前のように脱ぎだし……。

寄って豹変するヒロインは定番だが、佑香のいかにも真面目そうなメガネっ子というビジュアルもあって、そのギャップが面白かった。また、このページ数で起承転結がつけられるものだなと感心させられる。このまとめ方を若手の漫画家の先生方は参考にすべきである。

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
BJ050422.html

ヒロインの可愛さとエロさ、短編としてのまとまり、さらには画面としての見やすさなど、非常に高レベルな作品集だった。

【まとめ】もんもんアニマルガール

司伝評価

絵柄5.0
物語4.0
キャラクター4.5
抜き4.0
短編構成5.0
  • とにかく色んなヒロイン、作品を楽しみたい
  • 獣耳、獣人ヒロインが好き

『もんもんアニマルガール』は以上のような方々にオススメしたい。とにかくどれもヒロインが個性的かつ可愛い。短編としてのまとまりを評価する反面、もっとそのヒロインを見たいと思うことも多かった。

さめだ小判氏のヒロイン創作力の高さを思うと、中編くらいが一番良いのかもしれない。次回作にも期待していよう。

本作については以上である。それでは、またの機会に。

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