司伝の過去作レビュー

『べろまん』は2018年に発売された、べろせ氏作の商業アダルトコミックである。
べろせ氏はCOMIC高などに漫画を掲載しているエロ漫画家の先生である。べろせ氏の漫画だからべろまん? 「べろまん2」も出ているだけに、きっとそうなのだろう。個性的でかなりクセがあるものの、味のある絵柄で、とても生々しくエロティックな作画をする先生だ。
本項では『べろまん』の魅力と、それについての私の評価をまとめていきたい。
【収録作品】
- ハローグッバイ 前後編
- よく食べる龍ヶ崎さん
- 2時間目は屋上で
- JK飼育日誌
- 童貞育成記
- 夜のがっこう鬼ごっこ!!
- ふたりぐらし
『べろまん』の魅力

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『べろまん』は全8篇と短い描き下ろしで構成されているオムニバス短編集だ。内「ハローグッバイ」は前後編の連作となっている。
ヒロインは全てJK。おっぱいは巨乳が多いが、それ以上に肉体の生々しさが大きな特徴となっており、現実的な体の肉付きがよく表現されていてエロい。リアリティについてはルックスと表情にも表れており、その個性的な絵柄が活きている。ちょっとブスっぽく見えるヒロインもいるが、それもエロさに繋がっている。
シナリオは現代劇だ。等身大のJKと、同級生や中年男などの竿役との会話劇が魅力的である。噛めば噛むほどに味のする、絶妙なやり取りが繰り広げられている。
エッチはいちゃラブ系だが、独特な雰囲気が魅力。JK作品だけに、制服姿のセックスが多め。また、3Pが1篇のみある。
お気に入りは「ハローグッバイ」だ。こちらは後に発売された「べろまん2」でも同じ世界観のお話が収録されている、終末のお話である。

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小惑星が地球に衝突することが判明し、数々の抵抗の末に諦めた世界。4日後に世界が滅びる絶望の中で、人々は最後に好き放題して生きていた。そんな中、竿役の物部はいまだに学校に通っている。同じく学校に来ていた南に誘われて童貞を捨てるのだが、南は物部が北原のことを好きだと気付いており、「気持ちを伝え行こ!」と誘う……。
まず、作品に漂う哀愁が魅力的だ。実際に自分がこの世界に居れば、どんな最後の日々を過ごすのだろうと考えてしまう。ひたすらセックスに明け暮れる者も居れば、心を通わせようとする者も居る。切なくも読後感の良い物語だった。もちろん、ちゃんとエロいのも良い。二人のヒロインとの愛のある3Pは、他の作品の3Pとは違う良さがあった。

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JKってこんなにエロいのか? と思うほどの肉体描写が魅力的。かつヒロインとの会話も魅力的で、キャラクター描写も光る一冊だった。
【まとめ】べろまん
司伝評価
絵柄 | |
物語 | |
キャラクター | |
抜き | |
肉体描写 |
- 生々しい肉体描写にこだわりがある
- キャラクター描写は大事
- JKが好き
『べろまん』は以上のような方々にオススメしたい。絵柄はクセがあるし、ヒロインのルックスも好みが分かれるだろう。しかし、そんなヒロインだからこそエロいと感じられるのだ。
ぜひ絵柄で敬遠せずに読んでいただきたい。それだけの魅力がある作品集だった。
本作については以上である。それでは、またの機会に。

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