ふたり、ひととき。/みかづちレビュー-放課後の部室で

ふ行

私、司伝でもいまだに純愛に憧れを持つ。お互いの好意のみで世界が満たされるような感覚を、一度は経験したかった。

この歳になると、青春恋愛なんてファンタジーである。それでも、まだどこかにないかと期待してしまう。現実のどこかにきっと存在していると願ってしまう。虚しいものである。

当サイトでは純愛がいかに尊いものかを何度となく説いたと思うが、本当に貴重なものなのである。そして、私のような手遅れ組は、エロ漫画で満たすしかない。そのためにエロ漫画があるのである。

司伝
司伝

今回は青春純愛作品集をご紹介します。

本項目では、『ふたり、ひととき。』の作者みかづち氏について、また、『ふたり、ひととき。』シナリオやプレイ内容、ヒロインの雑感、オススメのヒロインと一話について、最後には司伝の評価も記載しておく。最後まで見ていただければ幸いだ。

ふたり、ひととき。/みかづち とは


ふたり、ひととき。

タイトルふたり、ひととき。
著者みかづち
初版発行2022年
掲載誌・レーベルAOHA COMICS
出版社茜新社
ページ数215頁
形式オムニバス

漫画家・みかづち

みかづち氏はCOMIC アオハなどに漫画を掲載しているエロ漫画家の先生だ。

イチャラブ純愛しか描けない」と自称しているように、処女作である本冊はいちゃラブ純愛づくし。一見するとエロ漫画とは思えないような清純な絵柄で、学生の爽やかな恋愛エッチを描いている。

作品・ふたり、ひととき。

デビューからひたすらに『ふたり』を描き続けたアオハル作家、
みかづちの初作品集がついに結実。

収録作はすべて純愛カップルでお届け。
「はじめて」を失敗した二人のやり直しを描いた連作『Re:Play』や、
練習後の部室、ほんのりインモラルな密室&密着イチャラブSEXの『Clubhouse』など、
くっついたり離れたり、思春期恋愛の絶妙な距離感を緻密に描いた全9作品♪
キスして、悶えて、キュンときて。青春×Hをとことん楽しめる初単行本です!

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『ふたり、ひととき。』は短いカラー作品も含め、全9篇で構成されているオムニバス短編集だ。内「Re:Play」は前後編の作品となっている。

雑誌柄もあってか、青春恋愛一直線の一冊。汚いおじさんも居なければ、エッチなお姉さんも居ない。ひたすらJKDKのいちゃラブでお送りされている1冊で、純愛いちゃラブが堪能できる作品集となっている。

【詳細】ふたり、ひととき。

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
BJ437867.html

それでは、『ふたり、ひととき。』をより詳しくご紹介しよう。

【収録作品】

  • やっぱり一緒が一番いい!
  • Re:Play -前後編-
  • Clubhouse
  • 嫌って言っても
  • ヘンなこと?
  • Leisure
  • 君しか見えていないから
  • Because I Love You

シナリオ

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
BJ437867.html

シナリオは全て現代劇。特別な事件もなく、どれも日常のワンシーンという感じ。

純度の高い学生恋愛オンリーの一冊。過度なものより純愛にエロを求める人向けである。

プレイ内容

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
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プレイは全て和姦いちゃラブセックス。それ以上でもそれ以下でもない。

体位は正常位が断トツで多く、騎乗位や後背位もあり。フェラチオ、パイズリ、69など、ある程度の前戯は適度に入っている。

エッチの場所もほとんど自室で、放課後の教室や部室でヤってるのがレアに感じる。あまりにも「正しい恋愛セックス」という感じ。

ヒロイン

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
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ヒロインは全てJKおっぱい普乳から巨乳までで、極端なサイズは無し。スレンダーなヒロインが多く、JKらしい線の細い女性ばかりである。

クセのない絵柄で、ヒロインのルックスも上々。ただ作画的なレベルとしては、他のエロ漫画と比較すると物足りなさはある。人物作画、背景作画ともに少し淡泊な印象を受ける。

オススメの一話

良くも悪くも大差無いため、オススメの一話は選びづらい。ここでは「Re:Play」をピックアップ。

真紀はクラスメイトの岡田と付き合っている。ある日、友達から「岡田と喧嘩でもしたん?」と言われる。真紀がどこか上の空だったからだ。二人は確かにギクシャクしている。その理由は、初体験だった。真紀にとって辛い体験として終わった初体験により、岡田は少なからずショックを受け、真紀もそのことを気にしていた。別の日、岡田が真紀の家に来ることになった。両親も不在になると、当然、セックスをするかどうかの流れになるが……。

普通の人生ならこんな初体験をするのだろうか。あまりにも純愛で、私にとってはもはや現実感がない。思春期の面倒くささのある彼女と、恋と性欲の間に挟まれる彼氏がともに可愛らしい作品だった。

オススメのヒロイン

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
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オススメのヒロインも同様に悩ましい。ここでは「Clubhouse」の長野ひとみをピックアップしておこう。部活JKである。

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
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バスケ部部長、長野ひとみは部活仲間の誘いを断り、一人部室に残っていた。そこに、同じ部活終わりの幸村が二人分のアイスを持って現れる。こうして待ち合わせをして、二人の時間を作っていたのだ。アイスを食べ終わると、二人は自然に唇を合わせる。そして鍵を閉めると、二人はもっと激しくキスを始め……。

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
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誰も居なくなった部室を逢引の場所にするとは、悪い部長である。この子は本冊の中でもかなりエロい子。鍵を閉めた後、対面座位のような状態でベロチュー69の後、いざ本番の時に、ゴムが無いことに気づく。すると彼女は、「仕方ない」と言って生で入れようとする。セックス中も「着けてないって思うとヤバい♥」と言ったり、「中じゃダメだよ?」と言いながら自ら腰を動かしたりと、彼氏を圧倒するエロさを見せるのである。理想の彼女だ、と思えるヒロインだった。

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
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まとめ~ふたり、ひととき。~

司伝評価

絵柄3.5
物語3.5
キャラクター3.5
抜き3.0
 恋愛5.0
  • 純愛こそ正義
  • いちゃラブエッチこそ至高
  • 現実味のあるJKヒロインが好み

『ふたり、ひととき。』は以上のような方々にオススメしたい。いちゃラブはヒロインの魅力命と思っているのだが、可愛いとは思えても好きまでは思えないヒロインが結構居たため、その辺りの物足りなさはあった。

それでも、やっぱり純愛は癒される。正しいセックスの例として、学校の図書室に置けばいいと思う。

本作については以上である。それでは、またの機会に。


ふたり、ひととき。

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