司伝の過去作レビュー

『ひめはじめ』は2017年に発売された、木谷椎(きやしい)氏作の商業アダルトコミックである。
木谷椎氏はデジタルぷにぺどッ!やコミックMate Lなどに漫画を掲載しているエロ漫画家の先生である。長らくエロ漫画を描いているが、ここ最近はロリ系に集中し、『ひめはじめ』は初めてのロリもののみの単行本でもある。作風としては、ちょっとヤバめの設定を好んでいる印象だ。
本項では『ひめはじめ』の魅力と、それについての私の評価をまとめていきたい。
【収録作品】
- Lo-Fi
- さいみん
- せいかつ指導
- ひめはじめ
- れんあいげーむ
- れんあいげーむ over
- お金じゃ買えない
- ほんとうのあじ
- まるうぇあ
- じゆう研究
『ひめはじめ』の魅力

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『ひめはじめ』は全10篇で構成されているオムニバス短編集だ。内2篇は前後編の連作となっている。
ヒロインはオールロリ。明確に表記されていないが、JSかJCまでだろう。胸はみんな小さく、正統派のチビ貧乳ロリっ娘ばかりである。絵柄については誰もが可愛いと評するだろうほど、まっすぐに可愛らしく描かれている。
作風としては、多少のハードさが伴っており、苦手な人は苦手かもしれない。犯罪行為も普通にあるし、田舎の風習や円光もあり、子どもが大人に振り回されている印象である。体の痛みはそれほどだが、心が痛むような展開はある程度覚悟が必要である。その絵柄の愛らしさとは違い、全体的にもダーティーな雰囲気を持っている。
基本的に加虐的なものは苦手ではあるが、全体的に見応えがある。そんな中でお気に入りにあげるのは表題作である「ひめはじめ」だ。

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根匡の村では繁栄を祈願し、「ひめはじめ」の儀式が執り行われている。それは、遥か昔に根匡に降り立ったマガツヨリヒメという女神を根匡の男衆がかわるがわる悦ばせると、女神は神鳴る力でこの地を護りあらゆる災難を退けたという言い伝えによるものであり、年の瀬に秘祭として行われている。今回の”ひめ”は薙野亜矢。御新酒を飲み酩酊すると、村の若衆が次々とひめと交わっていき……。
ある種のインピオなのだが、儀式によって女子の膣内の気持ち良さを知った少年達が夢中で亜矢に入れる姿はなかなか興奮した。少年たちが終わると、次は大人たちが次々に亜矢を汚していく。何とも理不尽な儀式だが、亜矢も秘薬によってキまってしまっており、それを受け入れていく。ヤバげなお話だった。

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暗いお話が多いが、それが合う人にならたまらない作品集だと思う。
【まとめ】ひめはじめ
司伝評価
絵柄 | |
物語 | |
キャラクター | |
抜き | |
ロリ |
- ちょっと暗めのロリ作品が好き
- チビ貧乳の正統派ロリっ娘が好み
- かわいそうなロリっ娘に萌える
『ひめはじめ』は以上のような方々にオススメしたい。ヤバめなお話が多く、その辺りは好みが分かれるが、概ね高品質な作品集である。表紙の愛らしさで買ってから、内容見てショックを受けないようにだけ構えておいたほうがいいとは思うが。
ヤバげだけどハッピーな話も読みたいところ。そういう話で統一した単行本も出してもらいたいところである。
本作については以上である。それでは、またの機会に。

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