私、司伝は学生時代、良い青春を送ったほうではない。いや、決していじめられていたり、不幸があったわけではない。友人との日常は60点くらいつけてもいい。ただ、恋愛は0点だった。だから総合が0点なのである。
そういった恋愛の欠陥部分は、全て二次元で補っている。だから、私にとっては風俗こそリアルであり、いちゃラブセックスは他のジャンル同様、ファンタジーなのである。
これからの人生、どこかでいちゃラブセックスをすることがあるのだろうか。エロ漫画を読みながら、そんな思いを募らせている。

今回は八尋ぽち氏の作品をご紹介いたします。
ひみチュッ/八尋ぽちについて。
ひみチュッ/八尋ぽちとは

タイトル | ひみチュッ |
著者 | 八尋ぽち |
初版発行 | 2019年 |
掲載誌・レーベル | ワニマガジンコミックススペシャル |
出版社 | ワニマガジン社 |
ページ数 | 219頁 |
形式 | オムニバス |
漫画家・八尋ぽち氏
八尋ぽち氏は快楽天で読み切り漫画を掲載している漫画家だ。快楽天と言えば、全体的に絵のクオリティが高く、漫画家陣の安定感が優れている。八尋ぽち氏も例外ではなく、巨乳で少しムチっとしたボディの女性を描くことに長けている。
話も安定感がある。女性がやられまくるものや、女性優位のものなど様々だ。八尋ぽち氏の漫画を一作購入すれば、どれか一つは当たりがあるだろう。
巨乳おっぱいが好きな方には自信をもってオススメできる漫画家である。
作品・ひみチュッ
コッソリ禁断シチュの集大成、全11編の珠玉読切作品集!! 八尋ぽち、魂筆の背徳セックス描写が目白押し!
ひみチュッ【デジタル特装版】 [ワニマガジン社] | DLsite 成年コミック – R18
ひみチュッはオムニバス11篇で構成される短編集だ。内二つの短編は二部作となり、主人公とヒロインが共通している。
コッソリ禁断シチュの集大成、というのは言われて初めて気づいた。確かに、そういうシチュエーションのものがそこそこある。まあ、いつも通りの短編集だと思って買って大丈夫だ。
巨乳ヒロインの肉体に夢中になる男達。こんな体の女性が近くに居ればもちろん惹かれるし、誘惑されたらもちろん飛び込む。そんな極エロボディのキャラクターを堪能できる一冊になっている。
【各話解説】ひみチュッ
それでは、ひみチュッを一話ずつ解説していこう。
哺乳姉ちゃん

BJ193718.html
玲央は弟、陸と共に施設で暮らしている。学校で陸がいじめられている現場を見た玲央は、いじめっ子の小谷に直接苦情を言う。
小谷は陸の安全と引き換えにエロい行為を要求する。しかし、玲央は小谷が童貞であると確認すると、自ら小谷の体を要求してしまう。
かなり無理があるし、いじめっ子が無駄に得をしている謎の話だった。まだレ○プのほうが理解できるというもの。爽快でもないしかわいそうでもない。
せっかくなら、バレて弟とセックスすることに、というような展開があってもよかった。そっちのほうが私好みである。
な・い・しょ

BJ193718.html
隼人は親友健太とその妹乃蒼と海に来ていた。乃蒼には絶対に手を出さないと決めている隼人だが、乃蒼はそんな隼人を挑発して楽しんでいた。しかし、隼人が同級生に告白されたことを知ると、その挑発はエスカレートし、ほぼ逆レ○プの域に。ついに隼人は我慢の限界を迎えてしまう。
こっそりエロいことをしてくる、というにはいささか豪快過ぎる気がする。しかし、挑発してくるというシチュエーションは好物である。乃蒼はかなり股間に来るキャラクターだ。八尋ぽち氏はムチっとしたお腹の描き方も上手く、乃蒼のエロさをより引き出している。
ないしょ彼女

BJ193718.html
「な・い・しょ」に引き続き、乃蒼たちのセックスが描かれている。デートだと思って張り切ってノーパンノーブラだった乃蒼だが、なぜか健太とも一緒だったため、二人は健太の目を盗んでセックスに奮闘する。
もはやそういうプレイでしかないが、ここでも乃蒼のエロさが光っている。こんな彼女がいたら全部絞られることだろう。羨ましい限りである。

乃蒼は本冊のお気に入りキャラです。
エッチの練習

BJ193718.html
ノブには舞という年上の彼女がいる。舞の家に行くと、下心がバレないように「変な事をしない」と口にするノブだったが、舞から言われたのは「その時にちゃんとエッチできるように練習してみない?」という言葉だった。
下心を隠そうとしたものの、実は彼女のほうがセックスしたがっていた、といういちゃラブ物である。面白いシチュエーションではないが、いちゃラブセックスが好きな人なら使えるだろう。
やさしい大家さん
大家さんの娘、新田らむはヤンキーだ。でも、主人公の男に対してはなぜか優しい。結婚相談所で失敗続きの男は、らむに慰められるまま、童貞を捨てることに。
こちらもいちゃラブ物で、彼女のほうが男にぞっこんというパターンだ。正直、ヤンキー感は足りない。全体的に悪くはないが、パンチがない1篇である。
感じてボディーメッセージ

BJ193718.html
新太は瑠璃という先輩に憧れて水泳部に入部した。ついに瑠璃が卒業する直前、一人で居残り練習をする新太の下に瑠璃が訪れる。
普段からよくからかってくる瑠璃は、新太の背中に文字を書く。わからないと言うと、今度は舌を使ってお腹に書き始めた。そこに書かれた文字は「スキ」の二文字。そこから二人は想いを確かめ合うように体を重ねる。
またもやいちゃラブ物である。もはやこっそりシチュの本だということもすっかり忘れている。まあ、襲い掛かってくる瑠璃はエロく、なかなか使える1篇だった。
ないしょ・イジリ
親友の家でこっそりオナニーをしていた修一だが、親友の妹、美月にその姿を見られてしまう。しかし、実は美月もかなりエロい女で、修一に隠れてエロい行為をしてくるようになる。
ようやくこっそりシチュも復活した。大人しくて真面目そうな子が実は変態、はよくある設定だが、私は好きである。この妹が巨乳ではなくいかにも妹っぽいロ○っ娘だったら私はもっと好きになれたかもしれない。まあ、その辺りは好みの問題か。
お姉ちゃんにないしょ

BJ193718.html
彼女とマンネリ気味の誠二はついに別れを決意する。そのことをなついてくれている彼女の妹、春奈に伝えると、通帳を渡してでも食い止めようとしてきた。そんな春奈に、誠二は欲望をぶつけることにした。
これもこっそりシチュであり、最も本冊のコンセプトに沿った話になっている。何せ彼女の妹だ。バレてはいけない、禁断の関係という雰囲気もプラスに働き、ひそひそとエロいことをしている感じが伝わってきて良い。
誠二が半ば脅迫のような形でエロいことをせがむのだが、惚れたもの負けという感じで、春奈が必死に応えていく。また、この春奈がいかにもセックスをするために生まれたかのような巨乳で、その大人しい性格とのコントラストにより、エロさが増している。これはかなり良かった。

風呂上りの春奈がとてもエロくて素晴らしかったです。
扉むこうのキミ
レ○プ寸前だった葉月を助けた宮国は、そのことがきっかけでいじめられるようになった。事件後学校を去っていた葉月が、引きこもった宮国の下へと訪れる。
今の自分が恥ずかしい、と言って部屋から出てこない宮国に、自分の恥ずかしいところを見せると言って脱ぎだす葉月。その必死の想いの前に、ついに宮国は部屋から出てくる。そしてそのままセックスを始めるのだった。
正直流れがよくわからないが、まあエロ漫画はこれでいいのだろう。ただの変態だろう、とは言うまい。これを受け入れるのもエロ漫画オタクなのだ。そういうことにしておこう。
運命の性器
チンポが小さいことで「マメチン」というあだ名のついた主人公が、校内一の美人、宮脇あやかに「チンチン見せてくれない?」と声を掛けられる。彼女は、マンコの穴が小さくて相手のチンポが入らないことがきっかけで何度も男にフラれていた。
そんな彼女は、フラれるたびに自分でもセックスできる相手、マメチンの下へ訪れ、行為を重ねる。
ちょっとしたおねショタである。最初にマメチンのチンポをいじっている時のあやかの表情が何とも良い。試すと言って挿入し、フラれるたびにまたセックスをする。その関係性も含め、なかなか良かった。
純愛リベンジ
風俗通いの素人童貞、田口は学生時代に好きだった有村祥子と再会する。しかし、彼女は当時の同級生の矢島と交際していた。祥子が田口を好きだったことを矢島から聞かされると、田口は過去を後悔することに。田口の気持ちを知りながら、自身の浮気をバラす矢島。そのことを祥子に言おうと、田口は矢島が寝てから祥子に接近すると……。
寝取られ復讐いちゃラブセックス、というところか。好きだった子がろくでもない男と付き合うのはあるあるだが、その割にはソフトな話だった。
まとめ~ひみチュッ~
司伝評価
絵柄 | |
物語 | |
キャラクター | |
抜き | |
こっそり度 |
ひみチュッは万人向けで実用的な一冊だった。エロ漫画初心者には手放しで勧めることができる。巨乳好きには特に満足できる一冊となっている。私としては物足りなさもあるが、それでも時折好みのシチュエーションがあるため、八尋ぽち氏の漫画に外れはないことを再確認できた。
本作については以上である。それでは、またの機会に。

コメント