とろまんスタイル(いーむす・アキ)貧乳ロリから巨乳熟女まで

司伝の過去作レビュー

『とろまんスタイル』は2016年に発売された、いーむす・アキ氏作の商業アダルトコミックだ。

いーむす・アキ氏はCOMIC快楽天などに漫画を掲載していたエロ漫画家の先生である。残念ながらすでに鬼籍に入っているが、ロリから熟女まで、貧乳も巨乳も描きこなす、非常に実力のある先生だった。

本項では『とろまんスタイル』の魅力と、それについての私の評価をまとめていきたい。

【収録作品】

• とろまんスタイル
• シェアしよっ!
• みなつのドア
• マダムヨーコのティーサロン
• サカリ
• ハツウリ
• おじゅけん泊!
• モテナシ
• 肉宴の館
• 淫マダム
• シスターコンプレックス
• だってビギナー!

『とろまんスタイル』の魅力

『とろまんスタイル』は短いカラーページも含め、全12篇で構成されているオムニバス短編集だ。内「モテナシ」「肉宴の館」は世界観が共通している。

シナリオは全て現代劇。いちゃラブもあれば円光・売春、乱交、不倫や乱交、おねショタまで非常に多岐にわたるシチュエーションが描かれている。

ヒロインについても多様で、貧乳のロリっ子から巨乳の熟女まで、幅広く嗜好に応えている。肉体の描き方も秀逸だが、唇でも色気を出しており、妖艶さもエロさも可愛さも万能に表現されている。いーむす・アキ氏の描くヒロインで興奮しない人などいないのではないかと思うほど、魅惑的なヒロインが描かれている。

エロの面では非常に秀逸だが、展開面ではやや急なものが多く感じる。魅力的な設定の作品があったとしても、どうしても流れが掴み切れず、上手く入り込めない作品が見受けられる。その辺りについては少し残念ではある。「サカリ」や「ハツウリ」なんかは特にそんな印象で、ヒロインは魅力的だし設定も良さげなのだが、妙な展開から急に終わりを迎えているのがどうも気になってしまう。

そういう意味で、お気に入りの短編は選びづらい。ヒロインで選ぶなら、「サカリ」の由衣、「ハツウリ」のチエ、「肉宴の館」のさよとミキ辺りか。どれももう少し見たかったヒロイン達である。

絵的な魅力は非常に高く、エロシーンの描き方も文句なし。没入感さえあればもっと楽しめただけに、非常に惜しい作品である。

【まとめ】とろまんスタイル

司伝評価

• 色気も可愛げも大事
• 貧乳も巨乳も、ロリも熟女も愛している
• 色んな設定を楽しみたい

『とろまんスタイル』は以上のような方々にオススメしたい。可愛さもエロさもあるヒロイン達、それを盛り上げる設定。ここまで揃っているのに、物足りなく感じるのが本当にもったいない作品だ。

お気に入りにあげたヒロイン達の話は、中編くらいで改めて見てみたかった。それがもうかなわないというのが残念でならない。

本作については以上である。それでは、またの機会に。