とつきとおか(雪野みなと)親に売られる、ということ

と行

司伝の過去作レビュー

『とつきとおか』は2016年に発売された、雪野みなと(ゆきのみなと)氏作の商業アダルトコミックである。

雪野みなと氏はCOMIC阿吽などに漫画を掲載するエロ漫画家の先生だ。ロリ系の作品を多く描くなど、一見して可愛らしい絵柄なのだが、内容については結構ハード。お話の重さもそうだが、欠損も取り扱っているため、その辺りは注意が必要である。

本項では『とつきとおか』の魅力と、それについての私の評価をまとめていきたい。

【収録作品】

  • 籠の中の小鳥は何時出遣る 無印~完、零、零+(計6篇)
  • 終わりの日記帳 無印、絶、儚
  • ついてない少女
  • かなえちゃんスマイル!

『とつきとおか』の魅力

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
BJ107482.html

『とつきとおか』は全11篇で構成されているオムニバス短編集だ。内「籠の中の小鳥は何時出遣る」は6話の中編、「終わりの日記帳」は3話の中編となっている。

ヒロインはJSくらいの少女で、褐色(外国人)・日焼け、TSもの(元男)など設定的なバリエーションは豊富。おっぱいはみんな年齢なりのちっぱい貧乳で、正統派のロリっ娘たちである。ロリ系の先生だけに絵柄は個性的だが、児童漫画にでも居そうな可愛らしさであり、受け入れやすいと思われる。

しかし、内容については受け入れやすいとは言えない。シナリオがハード&ダークであり、非常に胸が痛む。売りやレイプだけならまだそれほどショックもないが、欠損もあり、何なら少女を殺害するシーンまである。この絵柄でエッチな事をする、というのはギャップ萌えとして良いように受け取れるが、この絵柄で欠損や殺害シーンがある、はあまりにも心臓に悪いように思う。

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
BJ107482.html

基本的にはバッドエンドと思ったほうが良い。幼なじみの兄に犯され、それをきっかけに脅され続ける「終わりの日記帳」最初の1ページのインパクトは相当のもの。終わり方がいまいちなのが残念だが、惹かれる作品である。「ついてない少女」TSもので、ロリ少女にされた主人公がいきなり誘拐されてレイプされるお話。なんとも救いようがない。「かなえちゃんスマイル!」枕営業のお話で、こちらも設定から酷い。ここでは「籠の中の小鳥は何時出遣る」をピックアップするが、先述した欠損・殺害のある零、零+については触れず、本編のみでお送りしよう。

アジアの国が舞台。病気の母のために懸命に働くサリカは、父親に仕事を紹介される。服を作る仕事と聞いていたサリカだったが、連れていかれたのはベッドの置かれている一室だった。そこで、サリカは男二人に襲われてしまう。サリカは父親に売られたのだ。サリカの処女を買った男は、二人掛かりで彼女を犯し始める……。

こんな始まりだが、唯一救いのあるお話でもあり、弐ではまともな日本人に引き取られて日本で暮らすことになる。次々に客に抱かれ、セックス依存症にもなってしまうサリカだったが、最後には日本人の子を妊娠して幸せそうにする姿が見られるので、気分的にも随分楽である。

引用:https://www.dlsite.com/books/work/=/product_id/
BJ107482.html

ここまでかわいそうな作品が揃った一冊も珍しい。性癖にさえ合えば読んでいただきたい。

【まとめ】とつきとおか

司伝評価

絵柄4.0
物語4.0
キャラクター4.0
抜き3.0
ダーク5.0
  • 悲惨な、可愛そうな展開ほど没入感がある
  • ちっぱい貧乳の正統派ロリっ娘が好物
  • 褐色ロリが好き

『とつきとおか』は以上のような方々にオススメしたい。さすがにかわいそうが過ぎるが、なかなか惹かれるシナリオ展開もあり、読ませてくれる一冊である。

いつも言っているが、決して真似はしないように。真似していいのは、ロリTS化してしまった場合に、ロリボディオナニーで堪能することくらいである。

本作については以上である。それでは、またの機会に。

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