司伝の過去作レビュー

『ちちんくりくり』は2015年に発売された、小川ひだり(おがわひだり)氏作の商業アダルトコミックだ。
小川ひだり氏は快楽天などに漫画を掲載しているエロ漫画家の先生であり、本冊が初の単行本となる。等身の低いキャラクターとコメディーチックな作風が際立つ先生であり、巨乳からロリ系まで幅広く手掛けている。
本作においては、ほとんど巨乳作品であり、おねショタも目立つ。また、後述するが、同人作品も収録されている。
本項では『ちちんくりくり』の魅力と、それについての私の評価をまとめていきたい。
【収録作品】
- バカップル+1~先輩!!温泉宿です!~
- バカップル+1~勃起してはいけない~
- バカップル+1~結衣のおまけ~
- ふとんの誘惑
- 自業自得薔薇園
- 子作りレッスン!
- そばにいさせて
- コドモ扱い・女扱い
- ウェイトレスれんちゅーちゅー♡
- ヘンタイ♡ダーリン
- ♂♀関係
- メルヘンぼっき!!
- メルヘンぼっき!!2
『ちちんくりくり』の魅力

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『ちちんくりくり』は12篇の短編とおまけの全13篇で構成されているオムニバス短編集だ。その中に、おまけ含めて3篇の中編と、2篇の中編が含まれている。
小川ひだり氏にとって処女作となる『ちちんくりくり』には、快楽天(BEAST)掲載作だけではなく、本冊には自費出版の同人誌として発売した作品も2篇も収録されている。
それが「メルヘンぼっき!!」だが、これはかなり個性的だ。「背中からちんぽが生えたというわけですね?」から始まるというだけで、その異常性がわかるだろう。これらはギャグ漫画と捉えるほうがいいので、おまけ程度に考えておこう。
それ以外の短編については、普通のエロ漫画である。ほぼ和姦で、強引なのは一つだけ。ヒロインはみんな巨乳で、絵柄もあってか少しぽっちゃりした感じに見える。
内容は多様で、いちゃラブもあるし、シリアスめの話もある。年上ヒロインが多いからか、おねショタっぽく見える作品も目立つ。34歳の主婦が二人少年と性教育の実習をする話なんかもあり、設定も多岐にわたっている。
お気に入りは冒頭の中編、「バカップル+1」である。+1が主人公でありヒロインでもあるみなみだ。

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結衣&輝男カップルと旅行へ行くことになった結衣は、3人同室に不満を抱いていた。散々飲んで騒いで先に寝てしまった結衣を見て、みなみと輝男も就寝する。しかし、その時に輝男がみなみの胸を揉んできた。叱責するみなみだが、輝男は興奮しきっており、体を触られてるうちにみなみも無抵抗になっていき……。
バカップルで彼女のことを好きであっても、隣に巨乳で魅力的な女性が寝ているなら、ついつい手を出してしまうというもの。決して無理やりではなく、泣き落としに近い形でセックスを要求し、それを受け入れるみなみがエロい1篇だ。
次話では、輝男が結衣以外だと勃起しない、と言い張るため、結衣のお願いでみなみが輝男とセックスさせられる話である。こちらは結衣の前で散々寸止めされた挙句、結衣が居なくなるとガッツリ生中出しを決められてしまう。こちらもなかなかたまらん話だった。

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短編ごとの当たり外れはあると思うが、面白い設定もあり、なかなか楽しめる単行本だった。
【まとめ】ちちんくりくり
司伝評価
絵柄 | |
物語 | |
キャラクター | |
抜き | |
多様性 |
- 等身の低い巨乳ヒロインが好み
- おねショタが好き
- エロ漫画的な設定が好き
『ちちんくりくり』は以上のような方々にオススメしたい。正直、どういう人にオススメするべきかはわからないのが本音であり、「バカップル+1」も非常に良いのだが、ジャンル分けが難しい。
後半2篇については、好む人を見てみたいものである。まったく、エロ漫画は奥が深いものだ。
本作については以上である。それでは、またの機会に。

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