司伝の過去作レビュー

『きざし』は2018年に発売された、由浦カズヤ(よしうらかずや)氏作の商業アダルトコミックだ。
由浦カズヤ氏は、comicアンスリウムやCOMIC快楽天などに漫画を掲載しているエロ漫画家の先生である。描かれる女性は大人っぽいセクシー系で、シナリオともよく合っている。作風としては、浮気や寝取り、寝取られなど、性の暗部を描くことが多い印象だ。
本項では『きざし』の魅力と、それについての私の評価をまとめていきたい。
【収録作品】
- きざし 第1話~最終話(第11話)
『きざし』の魅力

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『きざし』は全11話の長編作品だ。COMICアンスリウムで連載されたものが全て収録されている。まずはあらすじを記載しておこう。
竿役の山田は、大学のサークルで憧れの雪村ヒナコと再会する。これからの学生生活が華やぐと思いきや、ヒナコはあっさりとサークルの部長に落とされてしまう。落ち込む山田に、鑓水リサという女子部員が話しかける。山田のヒナコへの気持ちを見抜いていた彼女は、「奪っちゃえばいいんだよ」と囁きかけ……。
ヒロインはヒナコをはじめ、全てJDである。みんな巨乳だが、お腹の肉付きなどは描き分けられており、それぞれエロい肉体を持っている。ビジュアルとしては、唇がしっかり描かれた、セクシーな雰囲気を持つ美女たちである。

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お話としては、ヒナコの寝取り以降、山田はヒナコを雑に扱いつつ、色んな女に手を出していく展開となる。山田はとにかくクズであり、手籠めにした女を他の男とヤらせることもいとわない。寝取り、そして寝取らせが醍醐味である。
個人的には、最初に“憧れの女”であるヒナコがチャラい部長に人前でキスされるシーンがピークと思っている。誰にでも優しく話しかけてくれる良いがチャラい先輩に処女を奪われるという、基本に忠実な寝取られは、それが事後の報告だけであっても興奮するものだ。そこからヒナコを寝取るまでは良いが、それ以降は竿役がクズすぎてあまり入り込めなかった。

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エロ度は高い一冊だが、かなり好みが分かれそうな内容である。
【まとめ】きざし
司伝評価
絵柄 | |
物語 | |
キャラクター | |
抜き | |
寝取り |
- 寝取りが好き
- 大学生の性の乱れを描く作品が読みたい
- エロ漫画は長編作品のほうが抜ける
『きざし』は以上のような方々にオススメしたい。あくまでも寝取り作品なので、そういう嗜好の人以外にはオススメしづらい。個人的には、もう少し登場人物を少なくして掘り下げてもらったほうがツボに入ったかもしれない。
寝取り・寝取られは心の性感帯に響くものである。だからこそ、もっと心にダメージを与えてほしかった。
本作については以上である。それでは、またの機会に。

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