司伝の過去作レビュー

『おとめくずし』は2013年に発売された、ひげなむち氏作の商業アダルトコミックである。
ひげなむち氏はCOMIC快楽天などに漫画を掲載するエロ漫画家の先生だ。等身低めのぷにぷにで可愛い絵柄ながら、扱う内容は寝取られなど背徳的なものが中心であり、そのギャップが魅力である。
本項では『おとめくずし』の魅力と、それについての私の評価をまとめていきたい。
【収録作品】
- 路地裏のヒト
- ご拝借!
- ご延長!
- ご返却!
- びっぐ&すもーる
- 彼氏×彼女×彼女
- ゲームセット
- おともだち
- すなおなキモチ
- おねだり上手
- ヤリ過ゴシ
『おとめくずし』の魅力

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『おとめくずし』は短いカラー作品も含め、全11篇で構成されているオムニバス短編集だ。内「ご拝借!」から「ご返却!」までの3篇は連作であり、実質的な中編となっている。「彼氏×彼女×彼女」と「ゲームセット」
ヒロインはロリJCが1篇のみ、後はJKやJDくらい。おっぱいもロリは小さいが、基本的には巨乳中心。ぷにぷにな絵柄だけに、ビジュアルは幼さが強調されている。ロリ系はもちろん合うし、そうじゃないヒロインについても、ロリ巨乳として理想的な見た目という印象である。
そんな可愛らしさとは裏腹に、内容が背徳的なのがひげなむち作品の魅力。女性目線の寝取られ中編である「ご拝借!」を始め、恋人以外とのセックスが多い。その関係性は、彼氏持ちJD×その男友達、ヒロイン×彼女×その彼氏など、バリエーションに富んでいる。

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ロリっぽいビジュアル、柔らかそうな肉体、背徳的な設定。抜きポイントも多く、満足度の高い一冊と言えそう。「ご拝借!」から始まる中編は彼氏持ちの身ながら、女癖の悪い男友達とのセックスが忘れられなくなるお話。非常にひげなむち作品らしい1篇である。「びっぐ&すもーる」は唯一のロリ系で、妹とのセックスも良いが、最初の妹の友達とのやり取りもエロい1篇。「ヤリ過ゴシ」は二組のカップルのお泊り会にて、友人彼氏に彼女と間違えて(?)抱かれちゃうお話。お互いを自分の恋人と勘違いしたフリをしながらセックスをする姿は見応えがある。そんな感じでオススメ作品は多くなっているが、ここでは「おともだち」をピックアップ。
ヒカリは友人がモテることで、何故自分には彼氏が出来ないのかと落ち込んでいた。三人の男友達にその話をすると、ヒカリの女の子らしさ不足を馬鹿にされる。友人が初彼氏が出来てからキレイになったという話をされると、男を知ることで魅力的になれると思い、ヒカリは自分もセックスをすると言い出す。三人の男友達を家に招き入れたヒカリ。最初は乗り気ではなかった男達だが、家でのヒカリが思いの外魅力的で、すぐにヤる気になり……。
がさつで女らしくないヒカリだが、私服は女性らしく、メガネまでつけて可愛らしい印象。このギャップには読者もヤられることだろう。そこからは合意のもと輪姦する形になり、男どもはヒカリに何度も中出しをしていく。無邪気なヒカリはされるがままで三人の精子を子宮に受け入れていくのだが、三人の欲望を好意的に捉えるヒカリの姿が背徳的に感じた。非常に魅力的な1篇だった。

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文句のつけようのない一冊。充実した内容だった。
【まとめ】おとめくずし
司伝評価
絵柄 | |
物語 | |
キャラクター | |
抜き | |
背徳感 |
- 寝取られなど背徳的な作品が好き
- ぷにぷにの絵柄が好み
- 柔らかそうな肉体描写に興奮する
『おとめくずし』は以上のような方々にオススメしたい。この絵柄はズルいなと常々思う。背徳的な作品ならギャップで興奮するし、そうじゃなくても可愛さとエロさのギャップで興奮できる。
股の緩い女友達が欲しい。男の夢だなあ。
本作については以上である。それでは、またの機会に。

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