おしべとめしべ。これらは動物の機能と同じように、新しい命を作るために働くパーツである。植物を含めた生き物は、そのほとんどが数を増やすことを本能的にしているのだ。
しかし、人間はそうはいかない。増えすぎる怖さを知っているし、増やさないための工夫もしている。現在の日本のような少子高齢化社会であっても、人々はむやみに子どもを作らない。こうした人間の理性的な部分は正しい。
それにしても、そうして理性的に生きなければならないことに、不満がないわけではない。他の生き物のように、本能に任せて生きていけるのなら……。人間社会というものは、理性と本能のバランスで成り立っているのだなあ。

今回は本能丸出しなヒロインの登場する短編を含むオムニバス作品集をご紹介します。
本項目では、『おしべとめしべ』の作者池松氏について、また、『おしべとめしべ』のシナリオやプレイ内容、ヒロインの雑感、オススメのヒロインと一話について、最後には司伝の評価も記載しておく。最後まで見ていただければ幸いだ。
おしべとめしべ/池松とは

タイトル | おしべとめしべ |
著者 | 池松 |
初版発行 | 2018年 |
掲載誌・レーベル | ワニマガジンコミックススペシャル |
出版社 | ワニマガジン社 |
ページ数 | 203頁 |
形式 | オムニバス |
漫画家・池松

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池松氏は失楽天などで漫画を掲載しているエロ漫画家だ。Twitterがなく、現在の活動についてはよくわからない。『おしべとめしべ』は二冊目の単行本にあたる。
画力については申し分なく、特におっぱいの生々しい質感には目を見張るものがある。演出過多なため、多少画面が見づらくなることはあるものの、その表現は多彩である。
表紙は処女作共に巨乳ヒロインだが、作品によって貧乳も巨乳も描き分けられており、巨乳専門でもない。
作品・おしべとめしべ
酒癖の悪い娘、お金に釣られちゃう娘、引っ込み思案、抱き枕系ムチムチ彼女etc.
おしべとめしべ [ワニマガジン社] | DLsite 成年コミック – R18
ちょっとヘンでものすごくヘンタイな美少女が盛りだくさん!!
全面加筆修正で雑誌掲載時よりもさらに淫度がアップしております!!
是非、お手に取ってお確かめください!!
『おしべとめしべ』は10篇の短編で構成されているオムニバス短編集だ。
本冊は、基本的に和姦いちゃラブものがメインとなっているが、特に変態的な感性を持ったヒロインが多いように思う。そのため、ほとんどが女性優位でセックスが繰り広げられる。非常に淫度の高い作品集となっている。
【詳細】おしべとめしべ

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それでは、『おしべとめしべ』をより詳しくご紹介しよう。
【収録作品】
- こんなはずじゃ…
- ガチャは悪い文明
- 手をとりあって
- ハコイリムスメ
- 雨に濡れたら
- お菓子尽くしたい
- 快感エクスペリエンス
- 猫にマタタビ
- はるの扉
- 寝袋の中の宇宙
シナリオ

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それぞれの短編のシナリオは、全体的に明るいものばかりだ。軽いノリの導入から、欲情してセックス。いちゃラブ展開から盛り上がってセックス。ほとんど定番ばかりだろう。
どれも導入からヒロインのエロさor可愛さがアピールされており、非常に入り込みやすいまとまった短編となっている。
プレイ内容

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プレイ内容も良い意味で定番ばかりだ。フェラチオは半分ほどの作品にあり、体位は正常位と騎乗位が多め。玩具を使ったプレイやスク水などもあるが、大きな偏りはない。
個性的なのは、セックス中の表情だろうか。顔を真っ赤にして、いかにも恍惚というような表情を浮かべる。いわゆる「アへ顔」ではないのだが、感じている表情の表現が上手い。
ヒロイン

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ヒロインはほとんど巨乳であり、その表現はかなり生々しくてエロい。お腹の肉付きも含めて、リアルな巨乳女性のムチムチとした肉体が描かれているように思う。
そして、エッチ中以外でも表情の描き方が上手く、どのヒロインも可愛らしさとエロさが強調されている。
オススメのヒロイン

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オススメのヒロインは『雨に濡れたら』の姫貴である。表情の話を何度かしたが、このヒロインは無表情が魅力のキャラクターである。
シナリオらしいシナリオはない。昔からの付き合いの年下のJKを雨宿りさせると、お礼にと背中を流しに来る。何を考えているのかわからない無表情な姫貴は、淡々と竿役の孝哉を誘惑し、そのまま体を重ねることに。
ずっと無表情だからこそ、小さな変化が魅力的。表情を描くのが上手い先生だからこそ光る作品と言えよう。表情を変えてくれるようになってからの可愛さが半端ない1篇だった。
オススメの一話

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オススメの一話は『こんなはずじゃ…』である。一見大人しいヒロイン、菊池瑠璃愛が酒で急変する1篇である。
竿役の柿木が呑み会なのに元気のない瑠璃愛を気遣いお酒を飲ませると、彼女は急変し、途端に下品なことを言い始める。そのまま家まで送らされると、瑠璃愛は柿木を引き留めて家にあげる。すると、下品なノリはさらに悪化し、襲われるようにセックスをすることに……。
この瑠璃愛の品の無さは素晴らしい。目の前でバイブオナニーをして竿役を勃起させ、ワカメ酒ならぬ「きのこ酒&玉子酒」という超下品な酒の飲み方をする。しまいには精液を「白子酒」と言って飲み出し、コンドームをつける間もなく生セックス、アナルセックスまで披露する。
1頁しかまともな姿を見ていないのに豹変っぷりを楽しめる構成力もさすがの一言。楽しめる1篇だった。
まとめ~おしべとめしべ~
司伝評価
絵柄 | |
物語 | |
キャラクター | |
抜き | |
巨乳おっぱい |
- 巨乳の生々しさにこだわりがある
- 女の子に襲われたい
- 表情のエロさにこだわりたい
『おしべとめしべ』は以上のような方々にオススメしたい。特に巨乳ヒロインの生々しい肉体と、エッチ中の表情には大きなこだわりを感じた。短編もよくまとまっているため、使いやすい一冊ではないだろうか。
本作については以上である。それでは、またの機会に。

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