司伝の過去作レビュー

あんだーとう undertowはCOMICS LOに掲載された短編を集めた、鬼束直氏のアダルトコミックである。
鬼束直氏はLOの常連であり、現実にありそうな生々しいロリとの日常を描く先生だ。私はファンであり、かなりの単行本を読んでいるが、どれも満足している。非常に安定感があり、個人的には作者買いできる漫画家の先生だと思っている。
『あんだーとう』の魅力

BJ160026.html
あんだーとうもそうだが、鬼束直氏のロリエロ漫画は、その生々しい空気感と、写実的寄りの画風が伴い、ロリという非日常を日常もものに感じさせる力を持っている。

BJ160026.html
妹や娘という、身近な少女をヒロインとし、普通の会話の中でセックスへと発展する。どこかでこんな日常が存在している。そう思わされると、読者も鬼束直氏の術中にはまっていると言えよう。

BJ160026.html
今回の短編も全て使えるほど安定感がある。その中で一つ語りたいのは「ハルカちゃんのしたい」である。この話のヒロイン、ハルカはブスである。他の短編と比較してもそう感じるし、確かにビジュアルだけではかわいいとは言い難い。そこに、リアリティを感じ、彼女が本物の少女のように感じられるのだ。
性格も口調も、彼女はかわいくない。相手の男も気持ち悪いロリコン豚である。彼女はそんな男を相手に、自己嫌悪をしつつ自分から抱かれにいっている。この感情は簡単には説明できまい。この不条理にこそ、リアルな感情が存在しているように思う。
【まとめ】あんだーとう
絵柄 | |
物語 | |
キャラクター | |
抜き | |
生々しさ |
- 写実的なロリ物が好き
- 背徳的なシチュエーションや設定に興奮する
- 妹や娘に性的魅力を感じてしまうことがある
こんな方々に、あんだーとうはオススメである。ロリ物と言っても色々あるが、背徳感を味わうことにこだわる人は、鬼束直氏の作品が向いていると思う。
私は、今回はそこまでハマるヒロインは居なかった。全体的にも、あんだーとうだから良い、という特徴はない。本作をオススメするのは、私が鬼束直氏の作品が好きだからというだけで、鬼束直氏の作品すべてがオススメなのである。
本作については以上である。それでは、またの機会に。

コメント