【エロ小説】旅館さくらの葉奈子ちゃん4話③【風俗】

官能小説

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夏の日の少年5

 今日のこの時間は、他には誰も居なかった。閑散とした露天風呂は貸し切り状態である。
 そこに50代男性、10代男性、20代女性が居る。これがもし普通の旅館だったらどうだろう。父、母、息子よりは、父、娘、息子に見えるだろうな。
 まあ現状は、父、息子、娼婦だけどね。……ああ、笑えない。

「どうかしたの?」
「い、いえ」

 気付けば二人はもう風呂椅子に腰かけていた。洋介くんは今にも自らを洗い出しそうな状況だ。
 さっきからチラチラを私の胸や股を確認する洋介くんは、思春期真っ盛りという感じ。私も結構ドキドキしている。

 じゃあいつも通りに体でも洗うか。ただこの場合、洋介くんにはどうすべきなんだろう。私は今野さんにお伺いを立ててみた。

「洗体はどうしましょう?」
「ああ、順番に頼むよ。洋介、ちょっとそのままで待ってなさい」

 ふむ、いつも通りにしろということか。洋介くんは俯いたまま制止する。相変わらずこちらをチラチラと見ているけれど。
 まあ、私も洋介くんのあれをチラチラ見ているからおあいこだ。洋介くんは、さっきからおちんちんを隠してはいるけれど、起っているから全く隠せていないのだ。

 私はスポンジでボディソープを泡立て、それを身に纏う。そして、先に今野さんのほうに体を密着させた。

「では失礼します……」

 相変わらず恥ずかしいこの行為。しかも今回は見物人も居るわけで、恥ずかしさも増している。
 その見物人となるべき洋介くんは相変わらず俯きながら、時にこちらを確認するということを繰り返している。ジッと見られるのよりはマシだけど、やっぱり恥ずかしいものだ。

「んっ――はぁ……」
「葉奈子ちゃんは可愛いね」
「あ、ありがとうございます」
「いくつ? 洋介とそんなに変わらないんじゃない?」

 失礼な。こういうことを言われるから、私も「可愛い」という言葉に身構えるようになっているのだ。女の人に言う可愛いと、子供に言う可愛いのどっちなのか、私には区別がつかない。

「こう見えてもちゃんと成人してます……」
「そうなんだ。まあ、それでも洋介とはそんなに変わらんけどな」
「そうですか?」
「そりゃそうだろう。おじさんとは三回りくらい離れてるけど、洋介とは10も離れてないんだから」

 まあそう言われればそうだ。今までしてきた経験に比べると、洋介くんのほうがよっぽど現実味を持っている数字だった。
 本当に、あと数年経ってから出会っていたら、年頃同士と言えたのだろう。その数年が私の罪の意識を削り取ってくれるというのに。

「――はぁ、んっ……」
「随分感じやすいんだね。もう乳首も硬くなっちゃって」
「え、えへへ……」

 もはや当たり前になっているこの状況。私は自分の乳首に呆れかえるのみ。

「そろそろ前をお願い」
「はい……」

 私は今野さんの前に回り、また体を密着させる。おちんちんを挟むような形で、体を上下にこすりつけてイく。

「ああ、良い……」
「はぁ……、はぁ……」

 ごつごつとした背中に手を回し、自分も気持ち良くなるくらいにこすりつける。この時点で感じちゃってるのだから、もう私も随分慣れたものだと思う。
 ふと、洋介くんのほうに目がいく。洋介くんは、自分のおちんちんを触っている。これは……オナニーしてるんだ。

「ちゃ、ちゃんと見ていいよ」

 私は自分でも何を言ってるのかわからなかった。ただ何だかかわいそうで、思わず出た言葉がこれだったのだ。
 チラチラとこちらを窺いながら自分のものをこすっている洋介くん。せめて、そんなこそこそしないでほしい。きっとそれだけのこと。

 洋介くんは驚いたような表情を浮かべた後、体ごとこっちに向き直った。洋介くんのおちんちんは、元気に上を向いている。
 それを自分の右手で握り、上下させている。こするたびに、気持ち良さそうな顔を見せている。何だか可愛い。

 私は早く洋介くんのほうへ行きたくなってきた。だから、もういいか、と思って今野さんへの洗体を終了させる。
 今野さんの体をシャワーで流すと、私は正面から洋介くんを見下ろした。おへそ辺りに洋介くんの顔がある。洋介くんは私のおまんこを凝視している。

「じゃあ、おじさんは先に風呂に入ってるから」
「は、はい……」

 私は息をのんだ。すでに興奮状態でおちんちんをマックスにさせている少年と、私は今対峙している。
 この状況で、私に主導権を渡されている。これは、私にどのくらいまでさせるつもりの状況なのだろうか。

夏の日の少年6 洋介

 夏休みに入る前、洋介は一つ問題を起こした。
 仲の良い同級生の女子に対し、性的な悪戯をしたのだ。服を脱がし、胸を触り、乳首を吸う。もはや半強制といった行為だった。

 問題になりそうなところを、父が何とかしてくれた。洋介の知らない間に話をまとめてくれて、そのまま夏休みに入った。

 母親がいないということで洋介に負い目を感じている父は、洋介に甘かった。この問題の後、父が初めに提案したのは、洋介に女性を抱かせることだったのだ。
 しかし、洋介はそういった遊びが出来る身分ではない。あくまでも父に主導権のあるものだった。

「何せ初体験の相手だ。しっかり選ぼうな」

 父の遊びに付きそう中で、初体験の相手を選ぶ。洋介の夏休みはこうして始まった。

 寺山新地は都合の良い場所だった。
 まずは一見するとただの宿泊地であり、実際にそのように利用できることだ。これなら門前払いされることはない。
 そして、洋介に女性を抱かせることの問題は相手の女性だ。長時間の利用が当たり前の寺山新地では、そこをクリアできるチャンスも多い。女性に情を持たせることも出来るし、何なら金で頼み込むことも出来よう、と父は考えていた。

 ただ、寺山新地の女性の平均年齢は高い。洋介が興味を持つような女性が居るのかが重要になる。

 夏休みに入り、何度か寺山新地を訪れてみたものの、都合の良い女性はいない。洋介を受け入れてくれて、洋介が好む女性というのは、やはり中々見つからなかった。
 洋介は父の行為を見ることにもうんざりし始めていた。生でセックスを見ることに興奮するものの、同級生に対して抱いた興奮を中年女性が満たしてくれるはずもなかったのだ。

 そんな時に見つけたのが、葉奈子だった。洋介は一目で気に入り、父に懇願した。
 こうして、洋介の初体験が近づいた。何としても葉奈子とセックスがしたい。洋介は必死だった。

「……じゃあ、洗うね」
「……は、はい!」

 葉奈子は洋介に対し、いつも笑顔を見せてくれる。可愛い、と素直に思う。
 年上のお姉さんであるはずの葉奈子だが、見た目はそれほど上に見えない。体つきも前に悪戯した女子とそう変わらないように見える。
 でも洋介は、そんな葉奈子から妙な色気を感じ取っていた。自分を見る目がいやらしい。葉奈子は洋介の体に対し、洋介が同級生に抱いたものと同じようなものを感じているのではないか。そんな気がした。

 洋介は緊張しながら、葉奈子の行動を待つ。葉奈子は泡を体に付けた後、洋介の背中のほうへと回った。
 そして、そのまま抱き着かれた。父と同じことをされている。背中に硬いものが当たる。

「あぁっ!」

 思わず女みたいな声を出してしまう。背中に当たる二点。これが葉奈子の可愛らしい乳首。
 すぐにでも咥えたいと思っていたそれが、今洋介の背中にこすりつけられていた。すでに勃起しているペニスが、呼吸するたびに波打つ。

「はぁ……んっ……」
「はぁ、はぁ、はぁ」

 絶頂は近かった。さっきまで父との行為を見てオナニーをしていた洋介のペニスは、すでに射精の時を待ち構えている。
 しかし、今葉奈子と密着している中で、自身を射精に導くことなど出来るはずも無ない。

 葉奈子の動きはゆっくりしたものになる。体を洗うことが目的だからだろうか、と洋介は一息つこうとした。
 でも葉奈子は思いもよらない行動に出た。洋介のペニスに手を出したのだ。

「はぁ……えっと……」

 葉奈子はペニスに触れる。本当に触れるだけで、それは決して射精に導こうというものではない。何か迷っているようだ。
 そんな動きに、洋介の心臓は激しく脈打つ。焦らされているような感覚。洋介のペニスはまるで意思を持っているかのように暴れる。

「はぁ、はぁ――」
「あ、ああ。……前からも洗うね」

 ペニスから手が離れる。洋介は心底がっかりする。
 すると、目の前に葉奈子の裸体が晒された。小さな胸にポツリと浮かぶピンク色。股のほうにはほとんど毛が生えておらず、一本の筋から充血したような赤がうっすらと見えていた。
 射精させてもらえなかったショックも、葉奈子の裸体を改めて見たことでマシになる。

 ふと目が合うと、葉奈子は妖艶な顔で微笑んだ。洋介は何でも言いなりになることさえ出来そうなくらい、葉奈子に魅了されていた。
 泡を纏った葉奈子は、今度は正面から抱き着いてくる。すると、ペニスが葉奈子の恥丘辺りに密着した。

 これなら自分の意思で射精できるかもしれない。洋介はこのまま体を動かそうかと思った。
 しかし、主導権は葉奈子にある。葉奈子は背中に手を回し、そのまま撫でまわす。体を上下させず、ただ手で洋介の存在を確認するかのように動かしていた。

「肌、綺麗だね」
「は、は」

 はい、とも言えなかった。そうですか、と言う余裕が無いのだから、はい、と答えるしかないのだが、それすらも出来ない。
 洋介も葉奈子の背中に手を回す。葉奈子の肌は綺麗で柔らかい。胸か尻以外でも、葉奈子の体は触りたくなる魅力がある。

 数秒間そうしていた。洋介はいい加減、イッてしまいたかった。葉奈子の下半身にこすりつけて、思いっきり葉奈子に向けて射精したかった。
 でも葉奈子は動かない。まるで洋介の現状が分かっていて、それを妨げているようだった。

「い……」

 洋介が口を開くと、葉奈子は少し距離を取って、洋介と目を合わせた。葉奈子の顔も紅潮し、天使でも悪魔でもあるような笑みを見せている。

「イきたいです……」
「そ、そうだよね……」

 葉奈子は腰を動かす。洋介はひょっとすると入ってしまうのではないかと期待した。
 しかし、そんな可能性が生じる間もなく、その葉奈子のわずかな動きで、洋介は限界を迎えてしまった。

「あっ! あっ……あぁ……」
「きゃっ。あ、あはは……、いっぱい出てる……」

 洋介は葉奈子の恥丘に射精した。そのまま立ち上がる葉奈子から、洋介の精液はぽたぽたと落ちていく。
 葉奈子は泡と精液に塗れていた。お湯と汗もあるだろう。ひょっとすると葉奈子から出た愛液もあるかもしれない。

「ご、ごめんなさい……」
「え? ああ、こっちこそなんかごめんね。あ、あはは」

 葉奈子はバツの悪そうな顔をして、そのままシャワーで洋介に付いた泡を洗い流した。自分で出した精液と共に、それは排水溝に流れていった。

「じゃあ、お父さんと一緒にお風呂に入っててね。私も流してから入るから」

 そう促され、洋介は湯船に向かった。まだペニスは激しく勃起している。
 あの時間がもっと続けば良かったのに。我慢できなかった自分に、洋介は腹が立った。

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