【エロ小説】旅館さくらの葉奈子ちゃん2話②【風俗】

官能小説

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2話 初めての絶頂3 小石

 小石達郎の趣味は風俗通いだった。
 月の半分くらいは風俗へ行く。当然のように嫁や恋人はおらず、長年こういう生活が続いている。

 そういう生き方をしているせいか、小石は娼婦を敬愛していた。こんな自分とセックスしてくれる。なんて素晴らしい仕事だ、と。

 しかし、数々の女を抱くほどに、あることに気付いた。それは、本気で気持ち良くなっている娼婦などほとんど居ないということだ。
 男はこんなにも気持ち良くしてもらっているのに、女には何もしてやれないのか。小石にはそれが嫌だった。

「じゃあ横になって」

 小石は葉奈子を横たえた。葉奈子は緊張しているのか、あるいは気持ち悪い男に抱かれるのが怖いのか、一向に目が合わなかった。
 葉奈子の体は美しい。まだ未通女(おぼこ)かと思うくらい、白くきめの細かい肌をしている。乳首のピンクも透明感がある。こんな色の甘い酒がありそうだ。

「今日、僕は葉奈子ちゃんを気持ち良くするために来たからね。僕がすることで、苦手なことがあればすぐに言うんだよ」
「は、はい……」

 葉奈子は返事をするが、よく分かっていない様子だった。きっと、まだセックスそのものがよく分かっていないのだろう。
 小石はそんな葉奈子が愛らしくて仕方が無かった。こういう仕事をするのだ。セックスが気持ち良いことが何よりも重要。その気持ち良さを伝えるのが、小石の役目だった。

 小石はゆっくりと肌を撫でていく。それは腕や脚にも至る。さらには頬や耳。体の形を確かめるみたいに、体中に手を当てていく。

「んっ……」

 葉奈子が小さく声を漏らしたのは、右耳に触れた時だった。

「そこ、良いんだ」
「え? 良いっていうか、何かこそばゆい感じで」
「それが気持ち良いってことだよ」

 小石は葉奈子の右耳に、今度は舌で触れる。小石の舌は鋭く尖り、器用に動き回る。

「やっ! あんっ……」

 軟骨の隙間に舌を入れる。耳たぶを唇でつまむ。葉奈子はその度に体をビクつかせる。

「気持ち良いでしょ?」
「多分……」

 小石は耳を舌で愛撫しながら、手を胸へと回した。なだらかな山を手のひらでさする。

「ふぅ……んっ! あっ……」

 葉奈子の息が荒くなる。体をもじもじと動かすのがまた可愛らしい。
 舌先を耳から首を伝って胸のほうへと移動させる。舌先は胸の一番柔い肌と触れ合う。今度はねっとりと舐めていく。
 また舌先と尖らせ、乳輪を舐める。葉奈子は身をよじらす。

「ふぁ……」

 舌先で円を描くと、そこが硬くなっているのがわかる。当然、一番硬くなっているのはそこで最も存在感を出している乳首。
 そろそろ……と小石は乳首を咥える。

「あんっ!」

 乳首は男女ともにポピュラーな性感帯だ。転がすようになめる。右も左も、平等にそれを行う。

「んっ! んっ!」

 この子は声を抑えたがるタイプらしい。そんな控えめなところもまた可愛らしい。
 そして、そんな子に声を出させるのがまた楽しいところだ。今度は手をまんこのほうへと移動させる。

「薄いね」
「そ、そうですか? ――あんっ!」

 小石は指先を使わずに、手のひらと指の第二関節辺りでまんこを撫でていく。時には口で乳首をつまみ、吸い上げたりもする。性感帯は同時に何点も攻めるのが正しいのだ。

「んっ! あんっ……」

 ほどなくして、葉奈子のまんこから蜜があふれてきた。いや、元から結構湿っていたのだが、直接触れると、それはもうトロトロになってきたのだ。
 随分と感じやすいようだ。本当に、文句のつけようのない女である。

「トロトロだよ」
「言わないでくださっ……あんっ!」
「葉奈子ちゃん、本当に可愛いねぇ」
「……あんっ! ……あぁん!」

 女に声を出させるには、攻めている時にしゃべらせるのが良い。こういう律儀な子だと、声を掛けると何かしらの反応をみせなければならないと思っているようで、それが喘ぎ声として返ってくるのだ。

「ここはどうだい? 気持ち良い?」
「あんっ! は、はぁい!」
「素敵だよ、葉奈子ちゃん。体のどの部分も可愛い」
「あぁん! あんっ!」

 葉奈子は体をビクつかせながら、とうとう今まんこを愛撫している小石の右手を掴んだ。それが合図だと思い、小石の指先は膣の中に侵入していく。

「んっー!!」

 それは容易に侵入した。まあ処女ではないのだから当然だろう。
 しかし、入りやすい濡れ方なのに、中はかなり締め付けてくる。経験上、これはかなりの名器だった。小石は挿入が待ち遠しくなる。

 それでも、小石は愛撫を優先させる。もうすっかり挿入を受け入れられる体勢になっているものの、葉奈子を気持ち良くするということを優先させるというのが小石の考えだからだ。

「中もびちゃびちゃ。それでいてとっても締め付けるね。指を入れているだけなのに、男の人のちんこから精子を搾り取るくらい締め付けてくるよ」
「あんっ! 違いますよぉ!」

 顔を真っ赤にしながら、ちょっと怒ったような声を出す。これは堪らない。
 小石は指を抜き、今度は口で愛撫することにした。すっかりびしょびしょのそこは、神秘的で美しい。小石は舌の根元のほうでクリトリスに触れる。

「あんっ!」

 ここは敏感だ。だから指先や舌先で強く触れてはならない。大陰唇と小陰唇も同様だ。舌の中ほどでそれを舐めまわしていく。
 そのまま体を葉奈子と90度の位置に向け、もう一度指を中に入れる。指はそのままGスポットの位置に触れる。
 AVみたいに強引な出し入れはしない。小石は指をそこで振動させる。

「あぁん!」
「気持ち良い?」

 そう聞くと、葉奈子と目が合う。葉奈子は死にそうなくらい恥ずかしそうな顔をする。

「……はいっ、んっ」
「舐めるのも良い?」
「あっ……気持ち良いでふっ」

 葉奈子は良い子であり、良い女だ。素直な体をしている。
 これなら容易にイクことが出来るだろう。そろそろ頃合いだと思った。
 小石は指を震わせながら、舌でクリトリスを愛撫する。最も効果の高いところへの集中攻撃。葉奈子も大きく反応を見せる。

「あんっ! あぁん! 何か――あんっ!」

 葉奈子の絶頂は近そうだ。小石は速度を上げる。

「何か! 来ちゃう! 駄目ぇ!」

 葉奈子の体は抵抗を見せるが、小石はそれを力で制する。
 すると、ほどなくして葉奈子は体を大きくビクつかせた。イッたのだ。

「ああぁぁぁぁぁんっっ!!」

 小石はゆっくりと動作を鎮めていく。そして指を抜いた。

「はぁ、はぁ、何? はぁ」

 葉奈子は大きく息を切らしていた。

「イッちゃったね」
「イッちゃった?」
「オーガズムってやつだよ。気持ち良かったでしょ?」

 葉奈子はちょっと戸惑いつつも、コクリと頷いた。

「ひょっとして、イクの初めて?」
「は、はい……、こんな感じなんだ……」

 葉奈子を初めてイカせた。これは名誉なことになりそうだ。

「ちょっと休憩する?」
「あ、あの……大丈夫です」
「いや、ちょっと休もうか。ちょっとだけ、ね」

 そう言って、小石は葉奈子の頭を撫でた。もちろん、膣に入れていない左手で。
 葉奈子は頭をなでると、ふわっと気持ち良さそうな笑顔になる。まるであごの下を触ったときの猫みたいだ。
 この子ははまりそうだ。百戦錬磨である小石でも、ここまで魅力的な子に会ったのは初めてのことだった。

 今の葉奈子は体中が性感帯である、ということもあるのかもしれない。小石は右手を軽く拭き、また胸を撫で始めた。

「はぁ……」

 やっぱり、もはや何をしても気持ち良さそうな顔を見せる。女性が快感に浸っている顔は、小石の大好物だった。
 理想としては、入れている時のこの顔を見ることである。小石は颯爽とコンドームを装着した。

「そろそろしよっか」
「あ、はい」

 小石は葉奈子に足を上げさせる。正常位になって、ペニスをクリトリスに押し当てた。まだ膣内は濡れている。でも、もう一度気持ちを盛り上げさせるためにも、クリトリスは少し愛撫したかった。

「あんっ……」
「葉奈子ちゃんはどの部分も可愛いなぁ。こんなに可愛いクリトリスなんて見たこと無いよ」
「く、クリトリスに可愛いとか……あぁん。あるんですかぁ?」
「あるよ。葉奈子ちゃんのクリトリスは、超絶な美人さんだよ」
「あぁん!」

 また葉奈子からは蜜があふれてくる。これはもう大丈夫だろう。小石は入口にちんこを据えた。

「入れるよ」
「はいぃ……」
「んっー!」
「あぁぁ……」

 葉奈子は小石のペニスを吸い込んでいく。中は驚くほどに熱く、小石を焦らせる。これは、早いかもしれない。

「あぁぁ! 熱い!」
「あぁん!」

 奥まで挿入すると、一呼吸置いた。葉奈子と目が合う。すると、葉奈子は少し笑った。

「小石さんの大きな声、初めて聞きました」

 小石は年甲斐もなくときめいてしまった。娼婦として上物なんてレベルではなく、葉奈子は恋してしまいそうなくらいに魅力的な女性だった。
 思わず、小石はキスを求めた。こんな気持ちでするキスなんて、初めてではないだろうか。それほどに、葉奈子とのキスは快感だった。

 くちゅ、くちゅ。舌を入れると、今度は葉奈子も舌をこちらへと入れる。小さな可愛い舌。

「――……はぁ。キスも初めてでしたね」
「そうだったね」

 もう我慢ならない。小石は腰を振り始めた。1、2、3。数えられるほどしか無理かもしれない。これは気持ちが良すぎる!
 悔しいがもう限界だった。セックスで敗北感を味わうのは久しぶり。だが、それも気持ち良いものだった。

「イクよ……イクよ……!」
「はい! イッてくださぁい!」
「ああイクっ!! ああぁぁ!!」
「んっー!!!」

 小石は射精した。いつもよりも長くもたなかったのに、充実感でいっぱいになった。

2話 初めての絶頂4

 小石さんはまるで魔法のように私を快感へと導いてくれる。
 気持ち良くするために来た、というのは全く嘘ではない。確かに、私は気持ち良くさせられてしまったのだ。

 お金を払って相手を気持ち良くするなんて、私としては信じられないことだ。対価、という感覚ではないのだろうか。

 小石さんは射精を終えると、おちんちんを私から引き抜いた。私は達成感と共に、まだ二回戦があるという事実に興奮する。
 うん、私は興奮している。小石さんなら、また私を気持ち良くしてくれるんだ、という確信があるから。

「めちゃくちゃ出たなぁ」

 小石さんはコンドームを外した。そういえば出した後のコンドームなんて見たことが無い。私は興味深くそれを覗く。

「うわぁ……」

 ピンク色のコンドームの中には、白い液体がたぷんたぷんに溜まっていた。これが、小石さんが私とエッチして出した精子……。

「そうやって持ってるの、痴女っぽくて良いなぁ」
「痴女、ですか……」

 複雑な気分である。何せ、今日は本当に痴女になったような気分だったから。
 小石さんに気持ち良いところを見つけられた挙句、初めてイカされてしまった。私は、自分の気持ち良くなるポイントに興味津々になっている。

 小石さんは二回戦をすぐに始めようとはせず、お布団へと横になった。私はコンドームをティッシュにくるんで捨てた後、その腕の中にピタッと収まってみる。すると、小石さんは逆の手で頭を撫でてくれた。
 心地よい。第一印象から、エッチを終えた後ではだいぶ変わった。小石さんは素敵な人だ。間違いなく。

「大丈夫? 痛くなかった?」
「は、はい! 全然」
「そっか。ろくさんのものの後だと、僕のがすごく大きく感じるかなって心配してたんだ」
「は、ははは……」

 同じことを思いました。ごめんね、ろくさん。

「大丈夫なら良かった。痛がるところは見たくないからね」
「小石さんは優しいんですね」
「そんなこと無いよ。ただ、僕は相手が気持ち良くなることで気持ち良くなれるだけなんだ」

 それってやっぱり素敵なことじゃないかな。お互いが幸せになれる。それはどんなことでも理想的な気がする。
 まあ、エッチからそれに結び付けるのはどうかと思うけれど。

「ああ、本当に最高だった。これは今まででもトップかも」
「あれ? 二回目はしないんですか?」

 小石さんが終わりっぽいことを言ったので、私は疑問をそのまま口に出してしまう。小石さんは悪戯っぽく笑う。

「ひょっとして早くしたいって思ってる?」
「あっ! いえ、そういうわけでは……」

 恥ずかしい。別にがっついているつもりは無くて、ただもう一回さっきみたいに気持ち良くなってみたいなぁとか、後は繋がっている時間が短かったから、これで終わるのは申し訳ないなぁとか思っただけ。
 ってそれは十分がっついているか。痴女の素質、あるのかなぁ。

「ふふふ。初めてイッたの、気持ち良かった?」
「ああ……はい……」
「それは良かった。真っ赤な顔でイッちゃう葉奈子ちゃん、可愛かったよぉ」
「……ありがとうございます」

 お風呂場ではちょっとそっけない感じもあったけれど、今の小石さんは結構デレデレっぽい。この小さな体でお気に召したなら嬉しい。

「あの、ひょっとしたらなんですけど」
「何かなぁ?」
「名人、って呼ばれてる理由。エッチが上手いからだったりします?」

 小石さんのあだ名。名人、については色々と考えていたけれど、どうもこれな気がする。だって、旦那さんやろくさんも他の女性から話を聞いたのだろうし。

「さあね。僕にはよくわからないなぁ」

 小石さんはそう言う。きっと、自覚あるんだろうなぁ。
 しばらく小石さんの腕枕でゆっくりしていた。そういえば、時間大丈夫かな。ちゃんと確認してないけど。

 そう思って時計を見ようと起き上がろうとすると、小石さんに止められる。小石さんは私の体をペタペタと触ってきた。

「あっ……。は、始めますか?」
「うん。ねえ、葉奈子ちゃんから入れてみてくれない?」
「私から……私から!?」

 ど、どうやって? と思いつつも、普通に出来ることなのは分かる。乗って動けば良いのか。
 小石さんは私を上に乗るように手で指示する。流石に全体重を乗せるようなことは出来ず、私は腰を浮かせたまま小石さんのお腹の上のほうに居た。

「キスしてくれる?」
「あ、はい」

 私は小石さんにキスをする。ディープなキス。舌を絡ませるキス。
 この前、ろくさんに唾を送り込むように言われた。そんなばっちいことを、と思っていたが、男の人はそれが嬉しいらしい。だから私は小石さんにもそうやってみた。
 すると、小石さんのキスが激しくなった。やっぱり嬉しいのかな。私はさらにそれに応える。随分長めなキス。

 口を離したころには、私の体はとても熱くなっていた。多分、おまんこもびしょびしょだろう。

「コンドームをつけてみて」
「はい」

 小石さんに渡されたコンドームを受け取り、袋を破った。ぬるぬる。どうやってつけるの?
 私は指示されるままに、それを何とか装着した。小石さんの大きなおちんちんはすっかりピンク色になった。

 私は小石さんのおちんちんにおまんこが触れるような位置に移動した。小石さんの熱いのが、私の敏感なところに触れる。ドキドキする。
 下を見ると上を向いたおちんちん。自分から入れるなんて初めてだ。ちと怖い。

 視線を上げると、小石さんの大きなお腹が山になっている。何だか見たことのある光景。そうだ、これはメ○ちゃんだ! ○イちゃんがト○ロに乗っている時の状態に似てるんだ!
 ってあれをそんな風に見ちゃ駄目だ。私は自分に呆れる。

「入れて」
「は、はい!」

 すっかり思考が逸れていた私を、小石さんは現実に引き戻してくれた。私は息をのむ。そして腰を上げ、ゆっくりと自分のおまんこの中に、自らおちんちんを挿入していく。
 入口に、私自身が気持ち良くなるポイントを確認する。ここ、何なんだろう。せっかくなので、私はここを意識しておちんちんを当てた。

「あっ……あんっ」

 感じやすくなってるのかな。中に入れるってだけでも気持ち良くなってるなんて。
 そのまま奥へと侵入していく。中のほうはそこまで気持ち良くは感じない。ただ、奥は別。

「あぁっ!」

 一番奥。そこに当たると、私は気持ち良くなる。ここをノックされるのが、かなり気持ち良い。

「動いて」
「――はいっ。んっ……あっ……」

 小石さんは私の胸を触りながら、小さく腰を動かせる。その動きが私の動きと相まって、私の中は刺激される。
 ああ、気持ち良い。私は小石さんのほうを見ずに、自分の気持ち良い場所を探していた。

「もっと気持ち良くなって」
「はいっ! あんっ!」

 小石さんったら、私の乳首をつまんでくる。上にも下にも刺激が襲う。

「あんっ! あぁん! あぁん!」
「気持ち良いかい!? 僕は気持ち良いよぉ!」
「は、はぁい! わ、私もぉ!」

 私は動きを早くしてみた。すると、小石さんの息が荒くなって楽しい。ふと顔を見ると、見たこと無いくらい必死な顔をしていた。
 可愛い。私はもっとがんがん動く。私も気持ち良い!

「あひゃぁ! あひっ!」
「あああ! 駄目だっ! ちょっと待って!」

 せっかく調子に乗ってきた私を、小石さんは引き留めてしまった。私はぼけっとしながら、小石さんを見る。

「ああ、駄目だ。いつもはこんなんじゃないのに……」
「ど、どうしたんですか?」
「葉奈子ちゃんの中が気持ち良すぎて、またすぐにイッちゃうところだったんだ。はぁ……はぁ……」

 イッちゃうのが嫌なわけだ。私は悪戯心で、ちょっと動いてみた。

「ああっ! 本当に駄目だって」

 やっぱり駄目そう。どうしたら良いんだろう、これ。

「イッちゃっても良いですよ?」
「いや、駄目だ。葉奈子ちゃんと一緒にイキたいんだ……」

 なるほど。確かに私も結構キテいる。どうせなら、もう一回イカせてもらいたいかもしれない。

「その……抜きますか?」
「いや、抜くときにイッちゃうかもしれない。……このまま」

 小石さんは私を引き寄せた。すると、そのまま持ち上げて、今度は私が下にされる。一回目のエッチと同じ状態だった。

「葉奈子ちゃん! 葉奈子ちゃぁん!」

 小石さんは腰を振り始める。大きくは動かず、深く挿したまま小さく動く。それは私の気持ち良いところを的確に突いていて、今度は私が焦り始めた。

「あぁん! やぁん!」
「可愛いよぉ! 葉奈子ちゃん!!」

 その時はやって来た。また、私はイカされてしまう。待ちに待った、あの瞬間。
 こんな時、どうした良いの? あ、一択か。

「イクっ! イキますっ!!」
「はぁ! じゃあ僕も!!」

 動きは大きくなりながら、奥のほうも突っつかれる。私も自然に腰が動く。もっと、気持ち良いほうへと。
 すっかり、私は快楽に支配されていた。今は、今だけはイクことしか考えることが出来ない!

「あぁん! あぁん! イクっ! もうイッちゃう!」
「一緒に!! ほらっ! 葉奈子ちゃん!」
「あああああっ!! イクっ!!!」
「ああああぁぁ!!」

 私をしびれが襲う。それを紛らわせるために抱きしめた小石さんの体も、同じように震えていた。
 ああ、一緒にイッたんだ。これが、セックスなんだ。

2話 初めての絶頂5

「どうだった?」

 出てすぐに聞くのは旦那さん。相変わらずデリカシーが無い。この質問には、私も顔を真っ赤にするしかない。
 しかし、旦那さんは私に聞いたのでは無いようだ。小石さんがにんまりと笑う。

「やっぱり旦那の目は確かだねぇ。外も中も最高だったよぉ」
「ほーう、中もかぁ」

 つられて巨大生物みたいなしゃべり方になる旦那さん。私の体の品評を、そこまで興味深そうに聞かないでもらいたい。私は恥ずかしくて仕方が無かった。

「吉原でもなかなかいないレベルだねぇ」
「ほーう」
「ああもう! 目の前で私の体のことで話し合わないでください!!」

 私は小石さんを玄関のほうへ向けて押し出す。びくともしないけど。

「でもお前さん、イカせてもらったんだろう?」
「は、はいぃ!?」

 何てこと聞くのこの人!? 本当にデリカシーが無いんだから!

「名人が相手だからな。そりゃもう、気持ち良くしてもらったんだろう?」
「それは――」
「二回イッちゃったねぇ。今度はもっと気持ち良くなろうね」

 さも愉快そうに、小石さんが言った。もう! 小石さんまで!

「あのっ……えっと――」
「さすが名人。快感を教えちまったか」
「でも、僕もイカされちゃったよ。いつか、僕が一方的にイカされ続けそうなくらいだよ、葉奈子ちゃんの素質は」
「そんなにか? すげぇな……」
「ああもう!! ああもーう!!」

 私は必死に小石さんを押す。すると、やっと動き出してくれた。
 エッチな話はお布団の上だけにしてもらいたいものだ。さっきの感想を、直後に語られるのはイヤ!

「あ、予約していくよ」
「毎度!」

 颯爽と来週の予約(もちろん私を指名)をしていき、小石さんは去っていった。
 こうして私のお客さんは一人増えた。とっても私を気に入ってくれて嬉しい限り。
 でも、これからはそのことを旦那さんと話すのはやめてね、小石さん。

「はぁ……」
「葉奈子はどこが気持ち良いんだ? やっぱクリか?」
「……」

 まだ続けようというのか、この人は。私は足を上げ、踵を旦那さんのつま先へと落とした。

「いった!!」
「掃除してきまーす」

 これ以上のセクハラには耐えられない。私は仲居としての仕事に戻ることにした。
 まあ、掃除する部屋は自分がエッチした場所なんだけど。掃除しているうちに、またちょっとエッチな気分になる私であった。

 後日、ろくさんが私を買いにやって来た。

「あんっ! んっ!」
「イクよ!!」
「はいっ! んっー!!」

 正常位でいっぱい突かれた後、私はろくさんの腕の中に納まる。この時間は結構好き。

「良かった、変わらないはなちゃんで。名人の手にかかれば、葉奈子ちゃんも落ちちゃうんじゃないかって心配してたんだ」
「ん? ……ああ! そういう意味だったんだ」

 ろくさんが不安そうにしていたのは、私が小石さんとエッチすることで、痴女へと転身してしまうのではないかということだったのだ。
 名人と呼ばれる小石さんに、私を変えられるのが嫌だった。全く、ろくさんは独占欲が強いんだから。でも、それだけ私を手放したくないと思ってくれているのは少し嬉しい。

「でも、ちょっと変わっちゃったかも。今日はろくさんにもイカされちゃったし」

 今日はろくさんに前戯でイカされてしまった。ろくさんったら、随分熱心に私の体を触ってくるんだもん。

「ああ、そこは名人に、はなちゃんの弱点を教えてもらってたからね。はっはっは!」

 え? 何その情報。

「……ろ、ろくさんは小石さんとそんなことを話すの?」
「だって、僕もはなちゃんをイカせたかったからね。イクはなちゃん、可愛いなぁ」

 そう言って私を抱きしめにかかる。私はそれをするりと抜けた。

「さ、これで今日は終了ですね。では帰る準備をしましょう」
「あれ? はなちゃん冷たくない?」

 だって、これじゃあ私がゲームか何かみたいじゃないか。攻略情報の交換なんて、デリカシーに欠けている。

 そうだ、私もデリカシーに欠けるようなことを言ってみようかな。そんな悪戯心。

「小石さんのほうがおっきくて気持ち良いなー」

 大きな石でも直撃したみたいに、ガーンってなるろくさん。私はふふふと笑う。
 何となく、男を手玉に取る悪女になった気分。

「技術じゃ小石さんに勝てないんだから、ろくさんはちゃんと私を愛してね♪」
「もちろん!」

 これも悪女っぽい。っていうかろくさんは手玉に取りやすすぎるような気がする。

 こうして変わっていく自分が、少し怖くなる今日この頃でした。

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