○○○するオンナノコ/さつよ レビュー-せめて少女として

性差は生後徐々に付いていくものであり、老後にまた小さくなっていくものである。爺さん婆さんの区別が付かないことがたまにあるが、それは少年少女も同様であり、性意識が芽生えるまでは、少年のような少女も存在するのだ。

私、司伝としては、そういったものも子どもらしさだと思っているし、愛している。その無邪気さは美徳とすら感じる。こと、最近はそういった性自覚が早く、早々と大人になろうとする子どもが増えている気がする。それは、少し寂しいことなのではないだろうか。

司伝

今回は少年みたいな少女の作品を含む、性自覚の未熟な少女が活躍する短編集をご紹介します。

○○○するオンナノコ/さつよについて。

○○○するオンナノコ/さつよとは

漫画家・さつよ

わてくしの28日に発売される二冊目の単行本の特典情報です！チェケ！https://t.co/SzT2bjxhC2 pic.twitter.com/lzyqpezSmQ

— さつよ (@satuyo_satuyo) November 20, 2019

さつよ氏はCOMIC LOで漫画を掲載しているロリエロ漫画家だ。Twitterにも書いてあるが、褐色とボーイッシュが好きらしい。前作「ぴーすふるえっち!」も所有しているが、確かにこちらでも褐色ボーイッシュのヒロインが存在した。こういったフェティシズムを持っている先生は、そのこだわりを漫画で発散するから強い。

画風は写実的ではなくキャラクター寄り。萌えは感じられるが、多少の好みは選ぶだろう。画面が整っており、かなり見やすい漫画を描く先生だ。

○○○するオンナノコ

露出、援助、睡姦…インモラルなシチュも、
この人の手に掛かれば明るくディープな背徳ハッピーロリHに!
もちろん日焼けやおしっこも抜かりなし。
グレードアップした多幸感をお届けいたします!
『幸せ』と『おしっこ』を求める貴方に…。

○○○するオンナノコ【DLsite限定特典付き】 [茜新社] | DLsite 成年コミック – R18

○○○するオンナノコは短編9篇で構成されている。「ボーイッシュ」シリーズは前作と共通したヒロインが取り扱われているが、ストーリーがあるわけでもないので読んでおく必要はない。気に入ったら前作も買おう。

おしっこシーンは確かにあるが、そこまで象徴的なものではなく、全話にあるわけではない。共通しているのはロリであることで、特に性自覚がまだな少女が多いように思う。

ちなみに読み方は「ぴーするおんなのこ」でいいと思うが、それほど重要ではない。

【詳細】○○○するオンナノコ

それでは、『○○○するオンナノコ』をより詳しくご紹介しよう。

【収録作品】

• 水着キツすぎ!
• 目覚めちゃったから
• 痴漢とお尻とボーイッシュ
• 卒業と制服とボーイッシュ
• 秘密の指あそび
• まりあ、虎になるのだ!!
• まずはお友達から
• 寝てる間に援助して
• 素敵なプレゼント

シナリオ

シナリオは、性に対して未熟なヒロインが多いため、ヒロインこそ余裕があるものの、少し背徳的に感じるものとなっている。

罪の意識を感じる主人公もいれば、まったく感じておらず、ただセックスを楽しんでいるような主人公もいる。竿役に付いては全くこだわっていないようで、感情移入できる感じはしない。

プレイ内容

プレイ内容として、一応あげておきたいのは「おしっこ」があることだ。ただ、先述したように全話にあるわけではないし、ぶっかけるなど過激なものはない。

何も知らないような少女にフェラチオさせたり、オナニーを見せられたりと、これが好きなのはロリよりペドではないかと思うほどの域にまで達するほどの行為もある。子どもという部分が強調されることが多く、その辺りも人を選びそうだ。

ヒロイン

ヒロインは先述した単行本またぎの褐色ボーイッシュヒロイン、アキラが目立つだろう。ただボーイッシュなのは彼女だけなので、もっと絞っても良いのではないかと思ってしまう。

褐色ヒロインはもう一人存在するが、他はみんな色白の女の子らしい女の子ばかりである。

オススメの一話

オススメの一話としては、先頭の「水着キツすぎ!」をあげたい。結構ヤバげな話も多いが、これは平和なロリ物である。

五年生の夏希は川遊びに間違えて去年のスクール水着で来てしまう。トイレに行くもそのスク水が脱げず、主人公の前でおもらしをしてしまう。主人公は励ますために、「おしっこが見られてラッキー」と言うのだが、夏希はそれを性的な意味で受け取り……

子どもらしさ全開の夏希だが、おしっこを見られた後は女の子らしい表情を見せ、主人公の言葉にときめいて見せる。そこからのいちゃラブセックスはたまらないものがあった。

また、水着サイズの違いで、日焼けしてない部分が水着からはみ出しているのも良かった。流石褐色が好きな先生だ。良いこだわりだった。

オススメのヒロイン

オススメのヒロインには前作から登場している「ボーイッシュ」シリーズのアキラをあげておこう。男の子に見える女の子。褐色少女でもあり、まさに漫画家の描きたいものが詰まった少女だ。

少年の表情を見せたかと思えば、途端に女の表情を見せる。セックスの中で性差を大きくし、女として成長しているようにすら見える。色んなかわいらしさのある少女だった。

まとめ～○○○するオンナノコ～

司伝評価

• ロリコンの中のロリコン
• ボーイッシュにこだわりがある
• 子どもらしさが大事
• 褐色の女の子が好き

以上の方に、○○○するオンナノコはオススメである。絵は見やすいものの、見る人を選ぶ内容の話もある。ロリコンにも色々居るため、合わない人には合わないだろう。

しかし、ボーイッシュや褐色に対するこだわりは伝わってくる。性について未熟な、まだ少女にすらなり切れない少女たちは、一見の価値ありである。

本作については以上である。それでは、またの機会に。